太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

【書評】『タコの心身問題』ピーター・ゴドフリー・スミス

日曜日の話。

 

さすがに前日歩き疲れたのか、二度寝を繰り返して9時起床。前日も寒かったが、さらに冷えている。

ダイエット中の奥さんに合わせてヨーグルトとブドウの朝食。洗濯物を干して来週に迫った旅行のオプションなど申し込む。

 

昼はスーパーで買った白い食パンでピザトースト

白い食パン凄い。モッチモチであることに特化した感じ。味や香りは置いといてモッチモチ。

 

珈琲館に行って読書。

『タコの心身問題』を読了。

 

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2週間ほど前に、信頼する読書家の人がtwitterで面白かったと言っており、海洋生物と古代生物を愛する僕としてはいてもたってもいられずに書店で探して購入したのだ。

 

この本によると、タコには非常に高度な知能があるらしく

・人間を見分けて嫌いなヤツには水をかける

・ありえないほど大きな脳を持ち、それが体と脚全体に分布している

・タコはモノを使うことが出来る

・モノを使って遊ぶこともある

・体の色を自由に変えて擬態できるが、タコ自身には色を識別する能力は無い

・ピント調節、絞りの機能を持った哺乳類と同じような高度な目を持つが、

 哺乳類とは数億年前に分岐しており、別の経路で同じような目に進化した

 

上記のような高い能力を持ちつつも、寿命は2年程度しかないとのことで、進化上のバグのような生き物なのだそうな。一説によると、タコの寿命が人間並みに長かったら、文明を持っていたのではないかとも言われている。

38億年の生物の進化の中で、別の方向で進化した果てにある生物らしい。

 

そして、そういった面白知識だけではなく、脳と手足の両方にニューロンのあるタコの意識や感覚がどうなっているのかや、タコの意識と表面の擬態との関係性、人間以外の生き物の意識のあり方などを生物学、進化論、哲学と色々な切り口で考察している。

 

こういった本は学術的なアプローチだけだと置いていかれるし、生物トリビアを集めただけだと物足りないのでバランスが難しいが、この本は著者と一緒に思考を深めていく流れがハマっていて飽きずに読み進められる。

 

素敵な読書体験だった。感激してAmazonで関連書籍として出てきた生物系の本を買い込む。

 

珈琲館を出てトレーニングして帰る。

夜は年賀状のデザインを考える。

いつ印刷しようか。