<最近学んだ事>
1)熱帯魚のエンゼルフィッシュは、可愛らしい名前に反して縄張り意識が強いどう猛な魚だそうだ。
アマゾンの強い太陽光を利用し、扁平な体と銀色の鱗で太陽光を相手の目に反射させて視力を奪うという独特な戦い方をするらしい。
クリリンで言うところの太陽拳ですね。光を武器に使うとは。初めて知った。
2)ホヤは分類学上では、タコやイカなどといった生物よりも人間に近いらしい。
魔改造されて海に放り込んで岩にひっついたパイナップルのようだが、脊索、神経索といった人間の背骨に近い神経系を持っているためらしい。
九州出身なので25歳くらいまでホヤというものに触れてこなかったが、あんな珍妙な生き物が人間と大きな括りでは同種だとは。
3)珍渦虫(ちんうずむし)という謎の生物種がいるらしい。
海底でうごめく数センチの中身の無い餃子のような生き物で、脳も神経系も目も生殖器も肛門もなく、生殖方法も不明、生物学上の分類も最近までどうしたらよいかわからずにうろうろしていたらしい。
10年前くらいに、ようやく珍渦虫動物門という分類が作られたが、生態は謎という素敵な生き物。2015年に日本で新種が発見されたらしい。
小さい頃に図鑑で見た生き物の分類は不変かのごとくおもっていたが、全ての学説は仮設であり日々塗り替えられているのだなと、新たな知識を得るたびに感動する。
さて、先日読んだタコの本に影響されて、引き続き生物ブームが来ており、生物学、進化論、身体の仕組みなどの本を続けざまに読んでいる。
普段、キャリアがどうのこうの、部門の予算がどうのこうの、利益がどうのこうのという仕事にどっぷり漬かっており、年末に向けて営業も追い込みが必要でピリピリしてくる中、全く関係の無い古代生物の話や、海底に生息している不思議生物について知識を得るというのは素敵な息抜きとなって良い。
新たな知識に静かに興奮してしまう。
今は便利なもので、読書しながら気になった生物が出てくると、スマホで画像を検索したり、生態を調べたりできるのでどんどん無駄知識が深まっていく。
大学生のころは、身近に水産系の学部の友人や、物理学を学んでいる友人、機械工学を学んでいる友人がいたので、僕の素人まるだしの疑問に答えてもらったり、自然の法則の不思議さや進化の素晴らしさについて語れる機会も多かったのだが、東京ではたらくサラリーマンになって10年以上たってくると、そんな純粋な好奇心での会話ってほとんど無くなってくる。
奥さんに魅力を伝えようと思っても全く共感を得られないので、一人読書しながら面白さに打ち震えるしかないのかな。
不思議生物プレゼン飲み会やりたい。