料理が趣味と言うと、相手に「こだわってる面倒な人だ」と思われてしまわないかという心配が少しだけある。
こうやって雑文を書いてインターネットにアップしているので多少なりとも自己顕示欲はあるし、羞恥心と自己顕示欲をバランスにかけて、こだわっている面倒な人と思われないように姑息に内容を考えながら書いているのも自認している。
料理好きの女性であれば、若い女子も奥様方もさらりと好きな料理について書いていけるとは思うのだが、30代のいい歳したおじさんが料理を語るのはどうにも難しいのだ。
実社会でもそうだし、こうやってインターネットにアップするにしても、どうしても面倒なおじさんに近づいていってしまう。
面倒なおじさんとしては以下のような分類があるように思う。
1)ひたすらにうんちくを語りだすおじさん
食材の由来や効能が~、この調理法は歴史的には~、など知識を披露することでマウンティングを取ってくるおじさん。面倒くさいことこの上なし。一緒に食事することを考えるとげんなりする。僕自身、性格的にはそういった傾向にあることを自認しているため、同属嫌悪的なところもあるのかもしれない。
偏見だが、何でも塩で食いがち。もり蕎麦の一口目を何もつけずに食いがち。
2)難易度の高い調理法や材料にこだわっていくおじさん
難しい調理法をさらりとやってのける僕すごいでしょおじさん。調理法をアピールしているようだが、どちらかというと技術というよりも変わった調理器具や珍しい食材に頼りがち。偏見だがクックドゥなどの具材入り調味料やめんつゆで作った煮物などの簡単料理を軽蔑しがち。
3)女子力高い+ひょうきんおじさん
上記のうんちくこだわりおじさんと差別化すべく、可愛らしくおどけた口調や顔文字を駆使して若く見えない若作りをしているおじさん。(^^;) とか ( ̄Д ̄) とか使いがち。毎朝作っているお弁当をアピールしがち。曲げわっぱの弁当箱にちまちまとおかずを詰めがち。
僕が尊敬している料理ブログの「パル」(小林銅蟲氏)にはそれがない。パラメーターを好奇心と欲望に全振りした、ひたすらに過剰な料理が続く。そして失敗を失敗として見ためを気にせずに写している。
そんなことを言いつつ、見た目を気にして料理をするし、いい食材が手に入れば自慢したくなるし、手間暇かけて作ってるアピールもするし、魚が上手く捌けたらそのことを書いてみたくなるのだ。
単純に料理をするのが好きだし、適当に調味料を組み合わせて美味い飯ができたら嬉しいし、知らない料理を作ることに知的好奇心が刺激される。そこにほんの少しの自己顕示欲がある小賢しい人なのだ。
普段の昼メシは立ち食い蕎麦でも十分なくらいだし、パンをかじって終わりでもそこそこ満足できる。
キッチンにはほんだしも白だしも昆布つゆも創味シャンタンもある。
時間が無いときはじゃぶじゃぶ使う。
10年以上前に100均で買った食器をいまだに使っていたりする(いいかげんに捨てたほうが良い)
ただ楽しく料理ができて、家族が美味い美味いと食ってくれればそれで良いではないか。
ということでめんどくさいおじさんではないのでご容赦下さいという面倒な言い訳の文章。内容は特にない。