結構昔に読んだコラムで、男性が一人の時間を過ごすことを
「男の生理」と呼んでいて、なかなか的を得た内容だなと感心したことがある。
(名称についてのご意見は賛否あるだろうが、僕が言ったわけではないのでご容赦を)
検索したら以下だったようだ。渋谷でバーを営んでいる林伸次さんのnote。
この人の優しい洞察が結構好きだ。
僕も定期的に一人の時間が欲しくなる。
大学時代は体育会のヨット部にいたので、休みはずっとヨットハーバーで合宿暮らしだたのだが、
時々、夜の合宿所を抜け出して一人で防波堤でぼんやり考え事をしていた。
社会人になってからはバイクの免許を取り、一人でキャンプツーリングに行っていた。
ただただ音楽を聴きながらバイクを走らせたり、
静かなテントの中でヘッドランプの明かりを頼りに本を読んだりするのがとても好きだった。
そもそも、大学入学から一人暮らしだったので、結婚するまでは嫌でも一人の時間だらけだったのだが。
ここ数年は喫茶店に行き、一人で本を読んだりノートを広げて思いつくことをメモしたりしている。
確か2016年の年初だったと思うが、何も予定のなかった土曜日、ふと思いついて、
恵比寿の有隣堂でA5サイズの何の変哲もないノートと1000円の安い万年筆を買ったのだ。
そして近くの喫茶店に入って、そのときに考えていることや思いついたことを、こりこりと書き出してみた。
その時に、なんだか凄く癒されて満たされた気分になったのだ。
それから、時間を見つけては一人でノートにアウトプットする習慣を続けているが、
自分を整えるルーティンになってきているのを感じる。
日記だとどうしても毎日書かないといけないことがプレッシャーになって三日坊主になりがちだが、
特に日記ではなくただアウトプットするためのノートなので、毎日開くこともあれば、半月何も書かないこともある。気楽だ。
仕事で考えていることを書くこともあるし、読んでいる本で感銘をうけた言葉を書き出すこともある、
ファミレスで目の前に座っていた家族の変な会話について書くこともある。
特に意味はない。
そうやって一人の時間を持つことで自分をメンテナンスしているのだろう。
こうやって文章を書いているのも同様だな。
自己顕示欲と内省のせめぎあい。
一人で内省しつつ世界に発信する違和感よ。