太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

ダイエットについて5年間の経験に裏打ちされたものを書く。3

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さて、ダイエットについて3回目。

以前のブログ記事の焼きまわしのような印象も否めないが、気にせず更新してみる。

 

laughunderthesun.hatenablog.com

 

laughunderthesun.hatenablog.com

 

2013年1月末にスタートしたダイエットが翌年の健康診断でどのような結果になったのか、その記録と学びなど。健康を気遣って始めたダイエットがエスカレートして不健康に片足を突っ込みかけている。

 

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さて、2013年1月末の健康診断を期に始めた減量大作戦「へるす」であるが、その後の経過について記す。

 

まずは、1年経過した2014年2月の健康診断結果。

体重:52.3kg(なんと-8.1kg!)
腹囲:67cm(なんと-11cm!)

 

体脂肪率については、家にある体重計で計っていたのだが、一番低い時で8%後半だったのだ。※ジムにある体脂肪計よりは低めに出るので、実際は10%程度だろうが。

 

ダイエットを始めて、毎週プールに通ってしこしこ泳ぎ、昼飯にサブウェイのサンドイッチを食べて、晩飯もストイックにカロリーコントロールしてみたのだが、ちょっと笑えるくらいにみるみる減量していった。なんと夏くらいには52kg台にいってしまったのである。ダイエット恐ろしや。意外と根性あるな私。

 

しかも途中からやたらと平日週末問わずに予定が入るようになり、プールにもあまり通えなくなったのだが、それでも小食粗食が癖になっていたのか、カロリーコントロールで結構痩せるのだ。

 

しかし、ものごとには加減というものがあるようで、それ以上はほとんど減らないし、減らそうとすると、極端に体力が落ちてしまう。なので、夏から冬にかけては52~53kgでキープ。痩せると共に明らかに体力が減退してしまっており、これは適性ではないなと思ったので、今年に入ってからは意識的にジムに通って筋トレし夜はササミとサラダをモシャモシャ食って健康的に2キロほど増やしてみた。
現在は54キロ、体脂肪率11%程度でいたって健康体である。一人暮らしであればある程度はコントローラブルなのだ。


さて、無理な減量もトレーニングもやってみて、いろいろと気付いたことがある。良いことも悪い事もある。

 

【痩せてみて分かったこと】

①冬がマジ寒い。
これまでに身にまとっていた油脂製の防寒具がなくなったのだ。そりゃ寒い。芯まで冷える感じ。これまでほとんど体感したことなかったが、関節がきしむほど寒いのだ。

 

②筋肉がバシバシ落ちる。
上でも書いたが、これはもうホントに落ちる。筋肉質の人でも、急激に痩せたらすべからくガリガリになる。キレキレの痩せマッチョにはならない。自然の摂理である。しかし、これがスポーツやっている僕からするとちょっとヤバイ。風が強い時に船をコントロールできなくなる。体力というよりは筋力と体重の問題だ。それもあって今は筋トレ中なのだ。しかも筋肉が落ちると、痩せてもかっこ悪い。スーツやTシャツなんかは肩や胸まわりで着るので、どうしても弱そうになるのだ。これは適度に鍛えないとダメですな。

 

③エネルギーに敏感になった。
これは本当に驚いたのだが、自分の体にメーターが付いたように、エネルギーの状態がわかるようになったのだ。痩せている状態で、忙しくて朝昼と食えない際など単純に腹が減ったというだけでなく、体内のエネルギー源が足りずに、本当にどすんと空腹感が襲ってくることがある。
僕はこれを「エンプティ状態」と呼んでいたのだが、こっから食わないと、本当に動けなくなるんだろなーという感じがある。(それにはまだ数日かかるだろうが、、、、)

逆に、比較的カロリーの高いものを食ったりすると、胃の満腹空腹とは別で、しばらく腹が減らなくなった。マラソン選手は大会前にカーボローディングといって炭水化物を食いだめして、走るエネルギー(グリコーゲン)を肝臓に溜め込むらしいのだが、その感覚が分かるようになった気がする。エネルギーがある状態がわかるのだ。

 

④体が軽い
これは明らかに軽い。8キロの重い鎧を脱いだのだ。そりゃ軽い。会社の階段なんか軽やかに駆け登るのだ。ヨットやっていると軽いのはマイナスだが。

 

⑤老ける
特に、大人が急なダイエットをすると老けて見えるらしい。僕は数ヶ月ぶりに会ったお客さんから、何人も老けたといわれた。そりゃもうすぐ30。永遠の10代とは口が裂けてもいえないのだが、そんなに何人も言われると気になる。そして自分でもうすうす気付いている。老けたな。俺。

顔は老けたかもしれないが、中身は超健康である。うちの体重計は体年齢も測れるのだが、最低年齢の18歳をキープしている。体は永遠の10代でいたいものだ。

 

⑥腹7分目でもOK
僕の身長体重で普通に生活していて、消費するカロリーは2300kcal/日らしいのだが、おそらくそんなに消費していないと思う。1800~2000くらいであれば、スリムな体型をキープできる気がする。
朝:300
昼:900
夜:600~800
こんな感じだろう。

そうなると、もはやドカ食いは許されない。しかし、粗食を続けていると、いつしか軽めでも十分満足できるようになる。成長なのか衰えなのか。進化か退化か。
メシ食ったあとに体が重くなる感覚に敏感になり、腹7分目あたりが一番調子良かったりする。満腹中枢って凄い。

体がエネルギーを欲している状態と、胃が空っぽな状態、脳が食物を欲している状態はそれぞれ似ているようで違う。また、身体的な満足と、脳の満足は違う。

定食を食べるとして、1/3くらい食べた段階で、胃が空っぽな状態からは抜け出している。つまり、空腹ではないのだ。7分目まで食ったあたりで、必要カロリーには達するとすると、そこからは、食物を欲しているのは脳だけだ。体からすると過剰になってしまうのだ。(ま、たまには食いますが)

 

半年間の急激なダイエットを通じて、スリムな体型を手に入れ、それを半年かけてメンテナンスしつつ体力と筋力をつけつつキープしているわけです。

しかし、考えてみると恐ろしい。この体力と体型をキープし続けるためには、今後代謝がもっと落ちることを考えると、一生運動と食事制限を続けていかないと無理なのだ。

 

レコーディングダイエットというものがある。毎日必ず、食べたものの記録をつけ、
毎日必ず、体重計で増減を記録するのだそうな。毎日意識することで、おのずと食生活と運動に気をつけるようになり体重が減っていくらしい。

それは逆に、一生体重に気をつけ続けないと体重はキープできないということと一緒だ。

「○○を食べるだけ!」「○○をするだけ!」それで一時的に痩せることはできたとしても、継続しなかったら全く意味がない。短期間に1~2キロ落とすのは簡単だ。それを1年キープするのが難しいのだ。

 

つまり、よっぽどの痩せ型の人以外は一生食事には気をつけなきゃいけないし、一生運動は続けなきゃいけないのだ。痩せる事は一過性でも、キープすることは一生を通じたライフ・ワークとなる。それはおそらく簡単ではないだろう。


僕はそもそもは太りやすい人間で、中学校を卒業してから60キロ前後をずっとうろうろしており、体脂肪率も18%を切ったことがほとんどなかったと思う。子供のころはカボチャと牛乳と甘いものが大好きで、ぽちゃぽちゃと太ったそれはそれはかわいらしいお子さんだったのだ。高校大学で少しマトモになったものの、それでもずっと太めだったのだ。

 

それが今回革命を起こしたかのように痩せた。しかし継続するためには一生続けなきゃいけない。革命は一過性のものであり、独立には多くの犠牲が払われるのだ。

 

村上春樹氏が『走ることについて語るときに僕の語ること』だったかで書いていたと思うが、ムラカミ氏も太りやすい体型らしく、もともとは執筆のみの不健康なライフスタイルから体型をキープするために走りだしたそうな。世の中にはどれだけ食べても太らない体質の人がおり、自分は何もしないとぶくぶくと太っていく、これはあまりにも不公平ではないかと。

しかしムラカミ氏はこんな風に考えたという。体型をキープするために日々運動し、
食事に気をつけた生活をずっと続けていくことで、太りにくい体質で全く運動しない人よりも結果的にずっと健康的な生き方ができるのではないか、この太りやすい体質は神様からのギフトなのではないか、と。


僕はまだムラカミ氏のように達観した気持ちにはなれないので、これから一生(あと何年だ?)、カロリーとバランスに気をつけた食事を続け、馬車馬のように運動を続けると思うとちょっとぞっとする。

今は独り身なので、例えば昼飯が重かった日は家でサラダとササミと豆腐とかいうディナーでもそこまで問題ないのだが(いや問題か?)、パートナーがいるとなるとどうする。もし普通の食事を取るとなると、運動量を増やすしかないのだ。

とりあえず、人体実験の途中経過としてこの文章を残すが、3年後の僕がこの文章を読み返したとして、今のウエスト72のスーツが着れているかどうか。戦いはまだ始まったばかりであり、道のりはシルクロードのようにあまりに長い。

 

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