太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

コマツ建機の迫力とひたち海浜公園の広さに打ち震える。

前回のエントリの続きである。

 

前日が楽しすぎたのか、酔っ払って早めに寝てしまったからなのか、5時に目覚める。しょうがないので読書したり朝の浜辺を奥さんと散歩したりして8時から朝食。

 

朝食。

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これにハマグリの酒蒸し、秋刀魚のみりん干し、ふのりの味噌汁が付く。ひとつひとつがやさしい味付けでしっかり美味い。普段白飯はほとんど食わないのだが2杯もおかわりしてしまった。しかも食後にこだわりのコーヒーまで付いてくる。豊かである。豊かであるが腹がいっぱいである。部屋にもどってふとんでダラダラする。至福である。

 

 

さて、東京に帰る前にどこに行こうか。今回、SB君の職場であるコマツの工場で、一般の方向けに開放された工場フェアが開催されるらしい。建機好きとしては絶対に行きたい。

ただその前に、行ったことのなかったひたち海浜公園に行ってみることにする。かなり広い公園とのことだったので腹ごなしで散歩である。

 

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かなりの広さだったが人が少ない! 海側のマイナーな入り口から入ってしまったようで、10分くらい歩いても誰ともすれ違わず不思議な気分だった。奥さんとぶらぶら散歩する。


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ポピーが満開で咲いている。ポピーは綺麗な花だが、よく観るとグロテスクな風貌をしている。ケシの仲間だしね。


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バラ園も見事である。


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こんな森の中の散策路もあるよ。

他にも池や噴水や砂丘地帯や遊園地やら。広い。



ひたち海浜公園といえば春のネモフィラ、秋のコキアが有名だ。見ごろのシーズン、特にゴールデンウィークやシルバーウィークの際は駐車場に入りきれずにシャトルバスがひっきりなしに行き交い、公園内の通路は大渋滞となるそうだ。しかし今回はちょうどその間の時期にあたり、すごくひっそりとしている。

 

※参考※ 春のネモフィラ

※参考※ 秋のコキア

※写真はどちらも公式サイトより

 

 

僕らが行った際はどうだったかというと、こんな感じである。

 

 

すごくひっそりとしている。

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うすぼんやりと丘の表面が水色をしているのがお分かりだろうか。

 

アップにするとこんな感じである。

 

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満開の季節を一月ほど前に終えて枯れ始めているようだ。
すごくささやかな感じである。

 

ちょうど翌日から刈り取りがはじまるらしい。

 

公園内のネモフィラの丘の上からコマツの工場がよく見える。

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ぷらっと立ち寄るくらいで考えていたが、アホみたいに広い公園で、軽く一周するだけで2時間ほどかかってしまった。次は弁当でも持って行きたいですな。

 

さて、メインイベントの工場見学である。SB君の職場であるが、奇遇なことに僕の弟もコマツで働いており大阪工場に勤務している。ちなみに言うとコマツの東京本社は僕の会社から歩いて5分くらいのところにある。うちの父は祖父宅の裏山を開墾したいそうで、ショベルカーがほしいと言っていた。

 

建機とは無縁の生活をしていたと思っていたが、いつのまにか包囲されているような印象である。

 

工場に隣接された駐車場に車を停めて、敷地に入ると、巨大なダンプトラックがゴインゴインとエンジン音を響かせながら自動車学校のようなコースを周回している。


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これはテンションが上がる。

 

助手席?に一般客を乗せて、インストラクターの人が運転してくれるらしい。思ったよりもスピードを出して5台ほどのダンプトラックが縦横無尽に走り回っている。

 

展示コーナーでは、ダンプトラック、ホイールローダー、空港で飛行機を牽引する輸送車などが展示され、目の前で写真が撮れる。うわー、楽しすぎる。

 

ちょうどそのタイミングで、午前中の仕事が終わったSB君と偶然会うことができ、SB君に建機の説明を受けながら観て回ることができた。専門家の解説付きとはなんと豪華な。貴重な体験である。

乗用車との共通点や違い、過酷な環境で働く鉱山用のダンプトラックならではの装備など、専門家から聞く話は無条件に面白い。


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これなんかも大迫力である。

バケットを外したホイールローダーなのだが、まんま恐竜やマンモスの骨格のようだ。


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大きな生き物ほど、足や腕などの力のかかる箇所の骨が太く重くなり、頭脳などのコントロールするスペースの割合が小さくなる。恐竜も建機も一緒である。

このブーム(腕部の柱)の太さ、迫力。興奮する。鼻息が荒くなる。

 

そして、1日に2回のみのデモンストレーション。学校の校庭くらいのスペースに、無造作に岩石や土砂が積み上げられており、そこを90トンダンプと巨大なホイールローダーが走り回って岩石や土砂の積み下ろしを行う。親切にもナレーターのお姉さんの解説付きだ。

 

岩石が積み上げられた小山にホイールローダーが突進し、バケットを突き刺した瞬間、衝撃で地響きが起こる。そして、すくった10トン近い岩石を頭上に高々と掲げたまま会場内を走り、横付けしたダンプの荷台に落とすのだが、そこでも地面が揺れるような衝撃と何かが爆発したような轟音があたりに響きわたる。これを見れただけで満足である。単純にカッコいい。


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さらに驚いたことに、ホイールローダーもダンプトラックも、市場で荷物の積み下ろしをするフォークリフトのように軽やかに旋回しながらお互いの距離を調整していたのだ。重々しいエンジン音とわきあがる砂埃はあれど、動きが滑らかで軽やかでどこかコミカルですらある。なんだこの世界は。

 

岩石を積み込んだダンプトラックは会場をくるりと一周して、また同じ場所に岩石を落とす。そしてそれをホイールローダーがまたきれいにすくって山の形に造成して完成。

 

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言葉にすると簡単な砂場遊びのようだが、爆音と地響きと砂埃を巻き上げながら軽々と作業を行うさまにうっとりしてしまう。

 

最後に、今回のデモンストレーションに参加した四台が観客の前で勢揃いし、バケットと荷台を高々とあげ、大見得を切って終了。観客も大きな拍手。

 

なんだこのエンターテイメントは。もはや何かのお祭のようだ。

 

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今回一番デカかった90トンダンプトラック。

タイヤだけで3メートルほど。驚愕のサイズ感である。

 

普段見れない巨大建機の働く様子を見ることができて大興奮の工場フェアだった。

 

ここでSB君とは別れて、奥さんと僕は那珂湊のおさかな市場へ。そこで今晩のおかずの干物と貝を調達する。とにかく魚が安い。毎週来たいくらいだ。

 

 

最後に、近くのカフェで休憩。

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びっくりするくらいに普通の民家。でもおしゃれなカフェ。

 

帰りも常磐道湾岸線を遵法走行。無事に19時に家に帰り着く。いやー、なんとも楽しい茨城旅行だった。SB君夫妻には本当に感謝ですな。

 

次回は横浜の我が家にご招待して居酒屋フルコースをやろう。

 

 

おまけ。おさかな市場で仕入れたホウボウの干物とホンビノス貝のバター醤油蒸し。幸せの味である。

 

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