太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

生活だなぁ、という感覚。

土曜日のはなし。

 

木曜金曜と風邪気味で、金曜日は残業で22時近くまで仕事をしてしまったため、土曜日は積極的に休養日とした。ちょうど奥さんも久々の土曜休みだったため、一緒に休養。

 

普段、土日となると毎週バタバタと遊んでばかりいるので、積極的に何もしない日というのは久しぶりだ。日曜日もヨットレースの予定だったが、あいにくの雨予報であり、風邪気味でヨットに乗るとこじらせる可能性も高いのでお休みとさせていただいた。

休養日なので昼まで寝るか!と息巻いてベッドに入ったものの、やはり8時過ぎにはすっきりと目を覚ましてしまう。

 

ゴミ出しのついでに朝食のパンを買ってこようと思い、寝癖も直さずにサンダル履きでペタペタと近くの店に歩いていく。少し雨が降りそうな空模様。ドラッグストアでぶどうパンを見つけて購入。学生時代にたまに買っていた紙っぽい袋の大きなぶどうパン。帰ってコーヒーを淹れて、トースターで焼いて食う。ぶどう少なめ、チープで懐かしい味だ。

 

 

土曜日朝10時。何もない休日。何をしようか。最近できていなかった家事やら、こまごました仕事などをやっつけようか。それとも家で映画でも観ようか。とりあえず、昼メシに美味いカレーを食いたいなと思い、食材を買いに出る。

 

またサンダル履きでペタペタと歩き、徒歩2分のスーパーへ。

 

開店したばかりの朝のスーパーは棚に商品や食品がきっちり整列している。店内も清潔で静かで気持ちが良い。近所のおじいちゃんおばあちゃんたちが朝から熱心に野菜や肉を選んでいる。店頭に並んでいるトマト、ズッキーニ、茄子、ゴーヤなど夏野菜が安い。季節だもんな。野菜たちもひとつひとつが充実してピカピカと輝いている。

 

カレーやサラダの材料を物色し、会計を済ませてまたペタペタと歩いて帰る。

 

片手に持ったビニール袋に、栄養と水分のつまった野菜の重さを感じながら、これから作るカレーのレシピを考えつつ帰っていると、ふいに、「ああ、これが生活だなぁ、良いなぁ」という気持ちになった。

 

朝起きて朝食をとり、昼食の材料を買って帰って、調理して家族と食う。ただそれだけのこと。

ただ、そんな日常には、家があり仕事があり、賃金があり休日がある。それらに加え、若干風邪気味ではあるが健康な身体があり、一緒に食卓を囲む家庭がある。そしてスーパーマーケットがあり店内には輝く食材が並んでおり、それらを手に入れて調理し、食事にする能力を持っている。その一連のつながり、それが生活だ。

 

おお、生活だ。

 

朝10時という時間帯に、スーパーに並ぶ夏野菜に、ペタペタと歩くサンダルの感触に、スーパーのレジ袋の重みに、しみじみと生活を感じて嬉しくなったのだ。

 

嬉しくなった僕は、鼻歌を歌いながら夏野菜のカレーをこしらえて、奥さんとモリモリと食ったのだった。最高である。

 

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