太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

横浜中華街と元町の複雑な生プリンとパン。

先週の土曜日のはなし。

 

最近、平日が残業残業でバタバタしており、通勤時間にスマホでしこしことフリック入力する気分にもなれず、先週のことが下書きに写真だけ入れたままになっていた。なので簡潔に更新する。

 

雨の土曜日。毎週通っていた地区のスポーツセンターのジムが閉館することとなったので、近くのフィットネスジムを見学して申し込む。最近いろんなところでFC展開している、エニタイムフィットネス。マシンとフリーウェイトオンリーのジムだが、24時間毎日利用可能で月間7000円程度なので比較的安い。

最近オープンしたばかりなので非常に清潔。マシンも豊富にそろっていて良い感じである。入会したついでに1時間ほどトレーニングして出る。

 

 

さて、本日は奥さんと中華街でランチの予定。

目指す先は台湾料理の『許厨房』さん。

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中華街のメインの通りから南にそれて、山下町公園のすぐそば。以前ぶらっと立ち寄って、魯肉飯(ルーローハン)が絶品だったのでまた来たいと思っていたのだ。1階と2階あわせても30名規模くらいの家庭的な台湾料理屋である。

 

まずは瓶ビールを注文し、おつまみに皿ワンタン。
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あまりに美味そうで一つずつ食べてしまった後の写真で申し訳ないが、プリップリツルツルのワンタンに白髪葱、パクチー、ネギ油のソースが掛かっており抜群に美味い。

 

この店の名物だという、牛バラ刀削麺

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思ったよりもあっさりとした味付けで、刀で削った独特の麺がもっちりピロピロして食感が楽しい。牛バラ肉も塊でゴロゴロと入っており、こちらもじっくり煮込まれておりホロホロトロトロと美味い。

 

もうちょっと食べたいなーと思い、焼きビーフンを注文。

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焼きビーフンを店で食うのは初めてかもしれない。僕は九州出身であり、ケンミンの焼きビーフンを見て育った世代なのだが、奥さんはほとんど食べたことが無いらしい。塩コショウの味付けなのだが、シイタケや干しエビなどからしっかり旨味が出ており、野菜も肉もボリューム満点で美味い。これでちょうど満腹である。

 

中華街からお隣の元町へぶらぶらと移動する。奥さんと美味いパンでも食いたいねと話しており、先日デイリーポータルZでも取り上げられていたブラフベーカリーさん。

 

dailyportalz.jp

 ※どうでも良いが、上記のDPZの記事のURLの末尾「/kiji/pan_ha_umai」って馬鹿っぽくて最高ではないか。たしかにそのとおり、パンは美味い。

 

さて、元町の坂をつらつらと上る途中にあるお洒落なパン屋。ブラフベーカリー。

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ひとつひとつのパンが、通常のパン屋と少しだけ変わった生地やトッピングをされており、意識の高みを感じる。元町マダムの審美眼に足るパン屋の矜持といったところか。買いに来る客たちもどこかこざっぱりとした服装の方が多い。

3点ほど購入。今は中華で腹がいっぱいなので夜か翌日にでも食べよう。

 

ブラフベーカリーに行く坂道の途中に、素敵なサンドイッチスタンドを発見。今度はランチタイムに来てみよう。

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その後、元町の商店街をぶらぶら散歩する。どこかゆっくりできそうなカフェで休憩して帰るかと探してみるが、どうにもよさそうな店が無い。

 

横道や裏道に入りながら商店街を2周して、ふと目にとまったのが

「しょうゆきゃふぇ」元町店

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なにやら、特殊な卵黄と醤油風味のソースを使ったプリンが有名なカフェらしい。

数人並んでいたが、10分ほどで入れた。

 

アイスコーヒー(400円くらい)と生プリン(850円)を注文。
結構挑戦的な価格ですね。

 

し、白い・・・・。

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右側の黄色いニワトリに卵の卵黄が入っており、それをプリンの上に乗せて、左の醤油風味のカラメルソースを掛けてお召し上がりくださいと。


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おおお・・・スイーツに卵黄。結構衝撃的なビジュアルである。

 

卵黄を崩して、一口食べてみる。
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美味い・・・・?

甘い。濃厚美味い。うん。美味い・・。

美味いことは美味いのだが若干複雑である。

なんというかおっかなびっくり食べてしまうのだ。

 

卵黄に醤油風味のソースを掛けているため、どうしても食べるまでに卵かけご飯をイメージしてしまう。卵かけご飯は大好きなのだが、あれが甘いとすると、なんとなく生臭くて美味くないのでは?と想像してしまう。

実際に口に入れると卵黄の濃厚さだけが残って生臭みは皆無だ。カスタードとバニラの風味のムース状のプリンも美味いし、カラメルソースもあまじょっぱくて合っている。

しかし、もしかしたら卵黄が生臭いかも?という可能性を無意識に探してしまうため、美味さが10あるとしても4くらいはビビッて楽しめない感じなのだ。

 

・スプーンでプリンをすくう。(卵黄はこのくらいの配分で大丈夫かな?)
・口に入れる(卵黄だけ舌にあたると生臭くないかな?)
・味わう(甘い、けど卵のカラザ部分とかがあたると嫌だな・・・)
・安心する(やっぱり問題なく美味い、よかった・・・)

 なんとも複雑である。

 

また、プリン単体としてみると、生である必要性はそこまで無いような気がする。300円くらいでこれよりも美味いプリンは沢山あるので、基本的にはインスタグラマー女子のためのインスタ栄えスイーツということなのだろう。

僕らが食べている間もひっきりなしに若い女性やカップルが来店しており、行列まで出来ていた。珍しくはあるが、また1000円近く払って食べるかというと微妙ですね。

 

 

スイーツを食して満足したので帰宅する。昼の中華に先ほどのスイーツで結構満腹になってしまったので、夜は遅め&軽めとする。内容は割愛。

 



おまけ。

 

翌日の昼食。ブラフベーカリーで購入したパンと、適当な野菜を入れたコンソメスープ。

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オーツ麦をのせたベーグルと、マロンとくるみとゴルゴンゾーラ、蜂蜜のパン。どちらもなんだか複雑な味である。美味いことは美味い。しかし、もう少しシンプルにプリミティブに美味いパンでもよいのでは?と思わなくはない。横浜元町というハイソサエティな地域、港町の坂の途中にあるこだわりパン屋というストーリーの上で成立しているパン屋なのだろう。

 

おそらく、このパン屋がどうというよりは、俺の味覚が単純なせいかもしれない。ちょうど昨日、リトルマーメイドのパンを買って美味い美味いと食ったのだが、スーパーに入っているチェーン店のパン屋のシンプルなパンでも十分なのだ。ふっくらしていて香ばしくて、塩気か甘さがあれば美味いのだ。

 

なんだか、元町という街が求める店や味、文化は僕が思っていたよりも複雑で高度なのかもしれない。