太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

江ノ島選手権。

ヨットレースについて書くのは難しい。

どうしても専門用語だらけになってしまうし、細かいルールなど前提として知ってないといけない内容が多い。

 

まあよい。自分のための日記だ。専門用語バリバリで記す。
もしご興味ない方は飛ばしてください。

 

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さて、先週の土日は江ノ島で20チームくらいが参加するヨットレースだった。

シーホース級という艇種で、おそらく全国で100艇くらいが活動していると思うのだが、そのうち40艇ほどが江ノ島で活動している。今回は江ノ島チームのトップを決める大会で、全日本の予選も兼ねて毎年7月上旬に開催されている。

 

僕らのチームは、毎月のポイントレースの参加、今回の江ノ島選手権、10月の全日本選手権を目標に活動している。(最近なかなか参加できてないですが・・・)

 

2人乗りの艇で、今回は名クルーのキング氏と参加。キング氏とは8年ほど前からペアで活動しており、過去この大会で優勝経験もある。しかし去年からいろんな理由で一緒に練習出来ておらず、一緒に乗るのは1年ぶりである。

 

土曜日の朝、江ノ島ヨットハーバーに到着してみると、どんより曇って時折パラパラと小雨が降る微妙な天気。

 

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しかも朝の段階で比較的風が強い。予報では、土曜日が7〜9m/s前後、日曜日が10〜15m/s前後となっているため、日曜日のレース実施は微妙な状況である。なんとか本日3レースくらいは実施しておきたいものだ。

 

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船を組み立て、開会式後すぐに出艇して、レース海面に向かう。

 

10:30第1レーススタート。

海面は鎌倉の稲村ガ崎沖、陸からの北風が左右から吹き込んでくるシフティーで強弱のあるコース状況。スタートは混雑するカミ集団のシモ目で余裕を持って出る。フルハイクややオーバーくらいの風だが、比較的気温も高いのでブローがそこまで重くなく、波もないので走らせやすい。

 

左側の海面を使って順位を伸ばし、上マークを2位で回航。すぐさまスピンを上げたが、なんとスピンが絡んでいて張れない。なんとか解いて展開するもサイドマークの半分くらいまでかかってしまい、サイドマークは5位くらいで回航。

そしてトラブルは続く。サイドマークでジャイブしてみると今度はポート側のツイカーのカムが効かなくなっている。

この強風でスピンのガイが引けないとなるとブローチングして沈するリスクも高いためスピンを降ろし、なんとか抜かれないように粘って下マークを回航。

このままではパッとしない順位になると気合を入れ直してクローズホールドを走る。左海面のブローを最大限に使って大きく順位を伸ばし、トップとギリギリの2位で上マークを回航。

ランニングでは先行艇の内側になんとか潜り込み、ジリジリと抜いて下マークを回航。そのままリードを守り切ってトップフィニッシュ!やった! 

 

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運営艇に乗っているマネージャーに撮影してもらった。

 

 

運営も本日中にレースを消化したいようで、すぐに第2レースがスタート。今回は明確にスタートラインのシモ側が有利だったのでシモ側3番目くらいでスタート。トップスピードで出る。上マークまでは左右のシフトをつかんで大きく伸ばし、余裕のトップで上マークを回航。そこからは後続の艇をしっかりとマークして抜かせず、トラブル等も無く、そのまま5艇身以上リードしてフィニッシュ!

 

なんと、2レース連続でトップフィニッシュ!これはやりすぎである。ヨットレースは、フィニッシュの順位ごとに点数がつけられ、その点数が小さいほうが総合で勝ちとなるルールである。今回は低得点方式といって、1位は1点、2位は2点という形なので僕らのチームは2点である。ライバルとなりそうなのはチームY(3位、2位の5点)とチームF(2位、3位の5点)の2チーム。明日が強風で中止となると、次がラストのレースとなる可能性が高い。そうなると、YとFのどちらかのチームがトップとして、4位以内に入らないと僕らの負け、僕らが4位に入れれば自動的に優勝という可能性が高い。

 

遊びのレースとはいえ、負けられない戦いである。チームFはおそらくヨット暦20年以上のベテラン、チームFについてはおそらく40年近いキャリアのあるセーラーだ。

 

さて、第3レース。スタートラインが完全にシモ有利となっていたので、僕らはシモ側の一番端からスタート。しかし、この作戦が完全に失敗だった。スタート直前くらいから風が右側に大きく振れ始め、有利だったシモ側が完全に不利な位置関係になってしまう。

しかしスタートしたのならしょうがない。不利なサイドでも一生懸命に走るしかない。僕らの少しカミ側から出ていた艇が一向にタックを返さず、結局左海面をフルに使うようなコース取りになってしまった。大きくビハインドし、上マークを7位くらいで回航。僕らのチームはどちらかというと、クローズよりもスピンを張ったフリーのほうが得意だ。上~サイド~下のレグで2艇ほど抜き、なんとか優勝に絡める位置で下マークを回航。

上マークに向けて、一生懸命に走るものの、強風の3レース目ということもあり、体力的に結構しんどい・・・。普段筋トレはしているものの、ディンギーでの活動は年に数回しかやれていないため、ハイクアウトの持久力が足りていない。しんどくなってくると集中力も切れてくる。なんとか1艇抜いたが、逆サイドに行っていた艇に抜かれて、5位のまま上マークを回航。

 

現在トップはチームYが独走中。おそらくそのままフィニッシュするだろう。そうなると、現在のままでは勝てない。何が何でも4位に食い込む必要がある。フリーで抜くことはできなかったが、ギリギリまで差をつめた状態で5位で下マークを回航。下マークからフィニッシュラインの間の約500メートルで抜かないといけない。

 

下マークを回航後、後続艇をおさえつつ、先行の艇を追いかける。フィニッシュまで100メートルという段階で先行のチームを抜いたが、僕らのすぐ後ろにいたベテランのチームFの艇になんと逆転されている。フィニッシュラインに対して左側からポートでアプローチしていたのだが、スターボードのFの艇のとミートしてギリギリ後ろを交わす。これで、最後タックしてスターボードでラインを切れば優先艇なので鼻差で勝てるはず!!!

 

フィニッシュラインまで3艇身、さてタック!という大事なタックをミスして失速・・・。

そのタイミングで、チームFの艇にフィニッシュラインにバウ先を突っ込まれて、わずか数十センチの差で負けてしまう。せっかく1艇抜いたのに、もう1艇に抜かれてしまった・・・・・。これは悔しい。

 

勝っているのにスタートでリスクを取ってしまったことと、最後のフィニッシュライン間際の攻防で失敗してしまったことが敗因だ。 

 

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とりあえず初日は1点差、暫定2位のままで終了。

 

翌日早起きして江ノ島に向かってみたものの、台風のような強風が吹き荒れており、レースは中止。前日の3レースの結果で確定となった。

 

久しぶりのキング氏とのレースだったので優勝したかったのだが、コンビでのレース自体が久々だったのでしょうがない。

 

悔しかったが、やはりヨットレースは楽しい。大の大人達がこんなに熱くなれるのだ。今度は10月の全日本選手権。難易度は上がるが、入賞目指して頑張ろう。


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