太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

湯葉丼と温泉とビールでとろけた土曜日。

土曜日のはなし。

 

うちの会社が9月決算で、期末期初のバタバタがようやく落ち着いたことと、奥さんの職場でもトラブル続きでストレスフルな状況だったこともあり、日帰り温泉で癒されようと箱根湯本へ行ってきた記。

 

朝起きてゴミ出し洗濯を済ませて電車で小田原へ。9時過ぎの東海道線はそこそこ空いていて良い。ボックス席に座り、コンビニコーヒーをズズズとすすりながら流れる景色を眺めていたらあっという間に小田原着。

 

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小田原はラグビーの強豪オーストラリア代表ワラビーズの合宿地らしく、記念パネルがあった。うむ。ラグビーは良い。そして小田原駅小田急改札内のこのスペースってかっこ良い。ナイスである。

 

箱根登山鉄道に乗り換えゆるい坂道をゴトゴトと進み箱根湯本へ。本日は季節外れの夏日となっており日差しもギラギラと強い。

しかし夏のような日差しに反して、雲は高くカラッとしていて過ごしやすい。ステキな行楽日和ではないか。

 

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さて、箱根湯本に到着して湯葉丼で有名な直吉へ向かう。先日モヤモヤさまぁ〜ずで取り上げられており、一度食ってみたかったのだ。

 

11時開店で10時半くらいに到着したところ、15名くらいの先客がいた。店員はおらず、入り口横の長椅子に座っている人、店舗前の休憩スペースに座っている人、所在なさげに立っている人など、無秩序に待っているような状況である。僕らもよくわからず、とりあえず端の方に座っていた。

開店時間が近くにつれ、そこからもパラパラと人が集まってくる。その人たちもどう並んでよいのかわからず、そこらの先人たちに質問するが、誰も正解がわからない。そのまま皆様が所在なさげにもじもじしていて不思議と面白い。

 

10時45分くらいに、そろそろ動いておいたほうが良いなーと僕と奥さんが立ち上がったのだが、それを合図にしたように店員さんが現れ、様子を伺っていた皆様もすばやく列を形成していった。

皆様、あくまで静かに自然な感じを装いつつ、少しでも良い順番で列に入ろうとポジショニングを急ぐ。わかるよわかるよ。その動きに遅れたおばちゃんなどは、「もっと前からどんなふうに並ぶのか、お店が指定してくれたらよいのにねぇ」などとブツブツ言いいつつ、ぐいぐいと列にもぐりこもうと独自のムーブを続けていた。わかるよわかるよ。

 

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開店すると、この先にまだ待合スペースがあり、そこで整理券を受け取ってから入店する仕組みであった。

ぼくらは動き出したタイミングが絶妙だったこともあり11番目。呼ばれるまでまた所在無げにぼんやりする。

 

番号が呼ばれてようやく入店。

川沿いの景色が大きな窓から眺められる気持ちの良い空間。もともと旅館だった建物をリフォームしたのだろうか。席と席の間隔も広く、かすかにジャズの流れる店内は古民家カフェのようだ。

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良きかな。

 

さて到着。湯葉丼1100円。f:id:showgo0818:20191007084243j:image

丼と別立てになっており、固めに炊いたごはんに、玉子と出し汁でとじた湯葉を掛けて食べる。

ほろほろフワフワの湯葉と、汁が掛かってパラパラのご飯がなんとも楽しい。そして味付けが優しく美味い。平日のダメージを抱えた身体に染み渡っていくようだ。滋養である。気持ちがほぐれる食事。

たまに食うならこんなランチも良いですな。

 

さて、お次は温泉である。いつもの天成園。ここに来るのはもう何度目だろうか。そういえば5月の連休にも来たのだった。

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ここは無色透明のすごくあっさりしたお湯で泉質は特筆すべき事は無いのだが、隅々まで清潔で広々とした露天風呂とサウナがあり、かつ夕方までの時間はだいたい空いているという素晴らしい施設なのだ。

 

僕は昼に着いたのだが、だだっ広い露天風呂を独り占めだった。おそらく、土曜日の昼だと箱根に来る人はまだまだ観光してる最中だ。ここを利用するのは観光終わりで日帰り入浴する人や、宿泊する人が大半なのだろう。

 

広くて静かな露天風呂、最高である。

季節外れの夏のような日差しを浴びながら湯に浸かりながらも、吹き抜ける風はすっかり秋で火照った身体に心地よい。

露天風呂とサウナ、水風呂を往復して平日のストレスを雲散霧消させることに成功。今なら何も言われてもニコニコと許すことが出来そうな心境である。世界平和。

 

そして風呂上がりはビール。

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味の濃いビールがなんとも美味い。大ジョッキでガブガブ飲みたい気持ちをグッと堪えて、ゆっくり味わって飲むと喉の奥から脳天までジーンと快感が広がってくる。

 

2杯ほど飲んでほんのり酔ったところで昼寝。やはり疲れていたのか爆睡。最後に傾きつつある日差しの下でまた露天風呂に浸かってから帰る。ストレス発散のゴールデンコースである。

 

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帰りがけに和菓子屋で名物の湯もちを買ってみた。

 

今日はラグビーの日本代表対サモアの試合があるので、最寄駅のスーパーで出来合いのお惣菜を買ってまっすぐ帰宅する。

横浜郊外に住むと、箱根湯本も近くて良い。人のいない時間帯に日帰りで十分のんびりできる。

 

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お惣菜を食べつつ、ビールを飲みつつ日本代表を応援。タックルにスクラムに観ていても体が動いてしまう。最後の最後までコーフンする試合だった。いやぁビールが美味い。


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食後に焼酎を飲みつつ湯もちを食す。

 

白玉粉の入ったマシュマロのような口当たりの生地に、刻んだ羊羹が入っているというなんとも不思議なお菓子。

仕事のことを全て忘れてのんびりできた土曜日であった。