太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

この時代のこの空気。

 

 

コロナの影響で僕の会社も遅ればせながらリモートワークを始めることとなった。しかし会社がリモートワークのやり方をお膳立てしてくれるわけでもなく、各部署で考えて実行しろとのストロングスタイルである。かつ僕の部署は小さく、それを検討する人員の余裕も無いため、自分で決めて準備しないといけない。そこに期末期初の膨大な雑務である。目が回る。毎日バタバタと深夜まで働いていた毎日であった。

 

そんな中で気晴らしにとTwitterを開くも、政府のコロナ対応を面白おかしく茶化す内容や悲観論がザァザァと流れておりなんだか疲れてしまう。そんな時に、平民金子さんのこの金言のようなツイートが目に止まった。

そうだ。僕たちにはこのような身辺雑記が必要なのだ。情報や感情や罵詈雑言を増幅させて拡散するSNSではなく、今目の前の自分の生活について、自分の頭で考え心で感じたものについてそのままに記す自分のためのインターネットが必要なのだ。

 

気付かぬ内に不安な情報の波で溺れかけていたが、平常心で浮かべばそこに波などは無いのだ。ただアプリやブラウザを開かなければよいだけだったのだ。

ご本人や身近な方が罹患してしまった方や、仕事に大打撃を食らっている方など、大変な状況にある人達には申し訳ないのだが、とりあえず現状は健康だし仕事もあるし給料も減っていない。今後のリスクはかなりあると思うが、今はそんな感じである。もし、今後もっとひどい状況になったとしても、ひどい状況になってとてもつらいとここに書けば良い。お金がなくなったらうどんばかりを食べていると告白すれば良い。

 

 

さて、現状どのような感じなのか。今の状況と心境を記載しておこうか。

 

仕事についてはじりじりと影響が出てきた。人材系の仕事をやっているのだが、まず3月頭くらいから会社説明会を中止したりwebに切り替える会社が出てきて、もしかしたら売上にも影響がでてくるぞ、という感じだった。しかし、先週あたりから外出自粛要請が本格化し、選考自体を1ヶ月くらい休止する企業が大量に出てきた。自部門の売上にも相当な影響が出てきそうな状況である。

そんな中で自社もリモートでの業務が可能となり、バタバタと準備を進めてリモートに切り替えとなった。若手のメンバーなどは変に浮足立って準備を進めていたが、その気持ちは少しわかる。強制的に環境が変わることに対してワクワクしてしまうのだろう。僕も若手だったらそう感じるかもしれない。先週木曜金曜と部署で僕だけ出社してトラブルが無いか確認していたのだが、おおむね問題なく進められているようだ。僕も明日から自宅勤務をやってみる予定である。

 

通勤の電車は、3月頭くらいから少しずつ空いてきており、先週、もう一段階減ったように感じる。帰りの電車など、新橋から東海道線に乗ると21時22時台であればたまに座れたりする。夜の地下鉄なんかガラガラである。こんなのは10年以上東京で働いてきて初めてだ。リモートワークとに加え、飲み会の自粛の動きがかなりあるのだろう。確かにこのご時世に集まって飲もうとも思わない。(ぼくはこの1ヶ月くらいそんな余裕もなく働いていたわけだが・・・)

 

メディアでは連日コロナ関連のニュースが流れており、テレビをつけなくてもニュースアプリ等で情報が流れてくる。感染拡大初期では乳幼児の感染や重症化の例は無かったのだが、最近感染例が出るたびにニュース等でも大きく報じられ、育休中でずっと自宅にいる奥さんはかなり不安を感じているようだ。確率が低くとも見えないリスクがずっとあるというのは嫌なものだ。

また、奥さんの実家には高齢のおばあちゃんも同居しているため、毎日のように顔を出していたのを辞めようかという話も出ている。ただそうなると育児のストレスも溜まるばかりで大変だろう。

 

僕は冷静にやるべきことをちゃんとやらねばという気持ちである。ジムに行けない、ヨットレースも中止、仕事が大変、家族も心配、投資でかなりの損害が出たなどといろいろある。ただそれに対して不思議と無感覚になっている。少なくとも不安には感じていない。感染爆発が起きようと、首都封鎖になろうと、なるようになるのだ。淡々とやれることをやるしかない。

僕は新卒2年目でリーマンショックを経験し、会社の売上が3分の1になったり、同期がバシバシと首を切られたり辞めていくのを見ていた。それでも数年で業績は回復した。東日本大震災の際もダメージを受けたが、そこからなんとか回復してきているではないか。(まだ被災の影響から立ち直れていない地域の方もいるとは思うが)

今回のコロナショックについても、なんとかなるという心持ちだ。仕事が減ろうと、もし身近に感染者が出ようと、日常は日常として続いていくのである。今現時点で言うと、桜は綺麗だし自分で作るメシは美味いし、そして我が子はすごく可愛い。であれば変に不安がってもしょうがないではないか。対策はすべきだが不安でワタワタしても何も始まらないし、楽しくない。

 

淡々と生活し、淡々と日々を記していこうではないか。