太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

非常時なので自宅でお食い初め。

先週の土曜日の話をいまになって書く。

 

うちの職場でもようやくテレワークが開始され、自宅に仕事用のスペースをこしらえて業務にあたっているが、先日からの激務が収まるわけもなく、むしろ通勤時間がなくなった分、朝8時から22時までほぼぶっ続けで仕事をしているような毎日であった。急ごしらえの職場である寝室で22時まで仕事して、そこからドアを開けてリビングに入って晩飯を食うわけだが、仕事モードから家庭モードへの切り替えがうまくできず、なんだか変な感じであった。そんな1週間。

 

そうなると、移動時間や空き時間にスマホでしこしこと書いていたこの雑文を書く暇が無い。ということで現在は11日の土曜日なのであるが、4月4日(土)の話を思い出しつつ書くことにする。

 

やれ緊急事態宣言だ、自粛だと言われているが、人と接しない海であれば大丈夫であろうとの考えで、また葉山の海へ。ずっとこもって仕事をしているで、この解放感がたまらない。コンビニのアイスコーヒーもすこぶる美味い。

f:id:showgo0818:20200405105712j:image

 

奥さんが娘を抱いて散歩している間、防波堤に座って日光を浴びながら本を読む。至福の時である。映画館に行けなくても、酒場に行けなくても我慢できる。ただ、この時間だけは奪わないでほしいと切に願う。

f:id:showgo0818:20200405105707j:image

ここ最近、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』を再読している。最初に読んだのは大学生だっただろうか。そこからたぶん3回か4回は読み返しているのだが、今回は久々だったのでまた新鮮な気持ちで読める。再読に耐える本というのは本当に良い。

 

もともと古本屋で買った文庫本であったが、ずいぶん長いこと僕の本棚にあり、以前はバイクツーリングや旅行の際に読んでいたため、カバーは擦り切れてボロボロになっていたり、雨に濡れてゴワゴワになっていたり、一部ページが剥がれかけていたりする。ただ、物語自体はいっこうに色褪せず、没入することができる。素晴らしい読書体験ができる本だ。(ちょうど4月11日の本日、全三巻を読み切った)

 

昼飯は葉山ステーションで持ち帰りの海鮮丼を購入し、家に帰って奥さんと食べる。軽めだったので食後におやつ。

f:id:showgo0818:20200405105654j:image

葉山ステーションで購入したシュガーチョコパイ。サクサクで美味い。

 

午後は僕ひとりで公園に行き運動したり、食材の買い出しへ。

娘のお宮参りが流れてしまったせいで、その際に一緒にやろうとしていた100日祝いやお食い初めもできておらず、しょうがないので自宅でやることにしたのだ。本格的な食材や器などは用意できないが、スーパーで調達できるものや自宅にあるものでやるしかないだろう。


f:id:showgo0818:20200405105700j:image

駅前の川沿いの桜。満開をやや超えたあたりか。結構風が強い日で、桜吹雪がいい感じである。

 

 

さて、手作りのお食い初め膳。

f:id:showgo0818:20200405105718j:image

手前から時計回りに
・お赤飯
・生ワカメとタマネギの酢の物
・根菜の煮物
・連子鯛のひらき
・春菊とホタルイカ胡麻和え
・ハマグリのお吸い物

本当は鯛の塩焼きをやりたかったのだが、魚屋にもスーパーにも置いておらず、冷凍庫にあった鯛の干物で我慢する。緊急事態なのだ。許せ娘よ。

 

実際に食べさせるわけではないので、娘を膝にのせて、食べさせる真似事をやる。本当ならば実家の両親と、奥さんの両親も含めて食事会をやるはずだったが、こんなのもあとで振り返ると思い出になるのかもしれないな。

可愛らしいドレスを着せられた娘は僕の膝の上にポテンと座っており、顔に近づけられる食材の数々に不思議そうな表情を浮かべておとなしくしていた。娘がおおきくなったら本日のことを写真付きで話してあげよう。

 

お食い初め、歯固めの儀式は滞りなく終了。

 

今度は大人の食卓である。

f:id:showgo0818:20200405105724j:image

お義父さんがお中元で頂いたというプレモルで乾杯。春菊とホタルイカのごま和えがほろ苦くてとても美味い。生ワカメとともに春を感じる食卓である。

ハマグリからもいい出汁が出ていてお吸い物が体に染み渡る。

 

f:id:showgo0818:20200405105729j:image

せっかくなのでいい日本酒も買っておいた。娘の成長を願いつつ、ゆるゆるとお酒を飲む休日。

 

世界的な非常時かもしれないが、良く晴れて気持ちの良い土曜日に家族の健康を願いつつ美味いメシを食った、そんな素敵な日でもあったのだ。自粛しつつも日常を楽しもう。