先週の日曜日のはなし。
奥さんが実家から片付けコンサルタントのこんまりの本を持ってきて、朝から「片付け祭り」といってクローゼットの中身をすべてリビングに広げはじめた。
曰く、ときめくものは残して、ときめかないものはバッサバッサと捨てていくとのこと。衣服をときめきの有無で仕分けしていくことで、ときめきの感度が上がって最終的には丁寧で素敵な自分らしい暮らしが出来るようになるらしい。ときめきの感度って何だ。
うちの奥さんはそこまで服が多い方ではないのだが、それでもリビングの床やソファーの上に、コート類、セーター類、シャツ類、ワンピース類、小物類と積みあがっていく。壮観である。まずは服の全体量を把握して、その後仕分けしていくそうだ。見てみると結構新しいのに着ていない服も多い。見ていると僕もついつい口を出してしまいたくなるので、おとなしく隣室で娘と遊んで時間をつぶす。
そうこうしているうちに昼。仕分けを続ける奥さんを横目にパスタを作ろう。昨日餃子祭りをやった際に余った明太子と大葉があったので、たらこパスタを作る。
これは僕が大学時代にバイトしていたイタリアンレストランのレシピのうろ覚えバージョン。
当時、たらこパスタの仕込みはバイトの仕事だった。大きなボウルに、1リットルのマヨネーズをブリュブリュと出し切り、チューブ入りの400グラムくらいの明太子をブリュブリュと出し切り、レモン汁をビシャーとかけて混ぜて完成である。これを大きめのスプーン2杯くらいフライパンに入れて、ゆであがったパスタとあえるだけである。こんな適当な作り方でいいのかと当時は思っていたのだが、それでも人気メニューであった。
今回もマヨネーズ、明太子、塩コショウ、レモン汁を事前に混ぜておき、ゆであがったパスタを雑に湯切りしてバターをひとかけ入れて、ソースを入れてあえただけである。最後に刻んだ大葉を乗せて完成。なかなか美味い。奥さんも喜んでくれて嬉しい限りである。
午後、娘が寝てくれたので僕は日光を浴びに散歩へ。平日に朝の散歩くらいしか運動していないので、長めに歩こうと音楽を聴きながら歩く。
まずは近くの公園に行き、限界まで懸垂する。懸垂は良い。半年ほどヨットに乗れておらず、ジムにも通えていないので体がなまりきっているのだが、背筋を鍛えておけばなんとかなる気がする。
そこからさらに歩く歩く。前日に大雨が降ったため、雨上がりのすっきりとした晴れが気持ち良い。コントラストの高い青空がいい感じである。
高速道路の支柱を作っているのだろうか。青空に無機質な柱が屹立しており、なんとなくマグリット味がある。
電線が入ると急にマグリット味が薄れるのはなぜか。現実が混入するからだろうか。
高架になっている橋に上る階段。高い。登ろう。なんとかは高いところに登りたがるのだ。
川と線路を超える橋だった。それは高いはずだ。
こんな感じでぐいぐいと2時間くらい歩いて帰る。いい運動になった。足の裏がじっくりと心地よい疲れ。
家に帰ると、奥さんの片づけ祭りが終了していたので、僕も真似して祭りを開催してみる。スーツやコート以外の私服をとりあえず広げてみる。
定期的に服を捨てているような気がするが、出てくる出てくる大量な服。かなりの量である。僕も奥さんにならってときめきの有無でバッサバッサと仕分けしてみる。大きなゴミ袋2袋分の不用品と、メルカリに出す候補の服が5着ほど仕分けできた。
2時間くらいラジオを聴きながら一心不乱に作業して、とてもすっきりした気分である。これは定期的にやるべきですね。さすがこんまり先生。
さて、夕暮れにもなってきたのでばんめしの準備に移ろう。
年末から暇さえあれば煮豚を作っているような気がするのだが、本日も煮豚である。冷凍庫の中身も片付け祭りをやらねばならない。まだあと塊肉が2本ほど眠っている。
今回は前回よりももう少し味付けを薄めにして、ジャガイモやニンジン、煮卵などとじっくり煮てみた。
ややみっしり感はあるものの、味付けは濃すぎずいい感じである。何より一緒に煮た野菜や卵にいい味がついており美味い。からしを付けて食うとビールが進む。
その他はカボチャの煮物と、残り物の手羽元の煮物、レタスとトマトのサラダ。なんだか煮物祭りになってしまった。
夜は大学時代の友人たちとLINEのグループ通話でつないで深夜まで話していた。皆コロナの影響で外出ができず大変らしい。オンラインでもこうやって交流できるのはいいことですね。