太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

手抜き工事でエアコンが設置できない悲しみ。

有給をいただいていた金曜日の朝。

 

二日酔いで眠かったので二度寝をしていたらビックカメラから電話が入る。

先日ネットで注文したエアコンの設置下見に業者が来るという。9時から12時までの間に伺いますとのこと。結構幅がある。引き続き布団をかぶって待つ。

 

9時過ぎに業者がやってきた。汗だくの40歳くらいのおじさん。この暑い中、作業着にマスクで大変である。早速エアコン設置部屋に案内して見てもらう。

 

エアコン配管のカバーを外してもらったところ、「あー、このタイプは無理ですね・・・。うちの決まりでこのタイプは取付をやってないんですよ」とのこと。なんと、この部屋にはエアコンを設置できないらしい。

 

どう見てもエアコン用のコンセントと配管が壁上部にあるのだが、中味の問題で出来ないらしい。エアコンを注文し、工事見積りまで1週間も待ったのに、なんと2分ほどで終了。

工事ができないので、せっかく注文したエアコンもキャンセルである。つらい。 

 

業者さんの話と、僕が独自で調べた内容を整理すると、どうやら、配管の種類が良くないらしい。

 

うちのマンションはエアコンを設置するための配管を事前に壁の中に作っている「隠ぺい配管」という仕様であり、工事不要でナイスな設備なのだが、排水のための管を普通は腐食や破損の可能性の低い塩ビ管を使用するところ、手抜きでソフトタイプのホースを使って施工してあるらしい。

法的に禁止されている工事では無いようだが、万が一折れ曲がってしまった際や破損してしまった際に建物の壁の中で水漏れが発生するため、壁を剥がさないと修理ができない可能性があるみたい。大手量販店であるビックカメラは、施工後のトラブルを避けるために、このタイプの配管は社内規定で禁止しているみたいだ。

 

ネットで調べたところ、大手のハウスメーカーなども隠ぺい配管の場合はハードタイプでしか施工していないようだ。見えないところでいろんな工夫ややり方があるものですね。何事も学びである。

 

思えば、このマンションは新築から数か月で入居したのだが、いろんなところで手抜きが見つかる。見た目は綺麗な新築物件なのだが、見えない箇所ではちょこちょこ適当な仕事をしているようだ。

 

一番衝撃だったのは、ガスメーターを突っ張り棒みたいなやり方で固定しており、突然落下してガスが止まってしまった。また、壁紙が床と接する箇所に貼ってある巾木という部材の接着が弱く、部屋中いたるところで剥がれてきたり、換気口がパカパカ外れてしまったりと、素人でもわかるくらいに手抜きである。

 

新築の割に相場よりもずいぶん安い家賃だし、奥さんの実家の隣だからと選んだ物件なのでそこまで文句はないのだが、せめて安全にかかわる箇所はきちんと施工されてあってほしい。

 

勢いで注文したエアコンが設置不可となり、勢いが削がれてしまった。他の部屋の方々もエアコンを設置されているので、業者によっては工事OKなところもあるようだ。またエアコン探しをやるのか。やれやれ。

 

それだけの話。