土曜日のはなし。
午前中は、近くに住む先輩夫妻と2歳になる息子氏にうちに遊びにきてもらった。
僕が横浜に越してから、お互いの家を行き来しつつホームパーティをやったりと仲良くさせていただいていたのだが、ここ数ヶ月、なんとなく食事会をする雰囲気でもなかったこともあり、娘が生まれて初めての会である。
※前回の様子※
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うちの娘は家に誰かが来るのが初めてなので、いつもと違う様子に緊張してはじめは泣いてしまったが、すぐに慣れて笑顔を見せていた。まだ本格的な人見知りは先なのだろう。ニコニコで先輩夫妻と息子氏に沢山遊んでもらっていた。娘も嬉しい。俺も嬉しい。優しい世界。息子氏も元気いっぱいで楽しい。出産祝いにかわいいお皿も頂いてしまった。ありがたい。
休日に友人と会うというのもヨット以外だと久しぶりだったので、なんだかいい時間だったな。
お昼は冷凍のカニフレークと、無印で買った生麺のフィットチーネを使ってカニクリームパスタ。
みじん切りにしたニンニクとスライスしたタマネギ、トマトをバターとオリーブオイルで炒めて、冷凍のカニフレークを入れて小麦粉を大さじ1振りかけて馴染ませる。牛乳1カップを少しずつ入れて、コンソメひとかけと塩胡椒で味を整える。
並行してパスタを茹でておき、ソースと絡めながら少し煮て完成である。クリームソースのパスタにもだいぶ慣れてきた。
カニの身が贅沢に入っており、もともとミルク風味のカニのだったのでクリームソースにしたのは大正解。店だと小さなサラダ付きで1580円で出せるレベル。美味い。
ところが、だ。
大満足の味だったが、パスタを食って30分後くらいに僕も奥さんも謎の腹痛に襲われる。これでは店で出せるはずもない。すぐに立ち入り検査が入って閉店である。
吐き気は無かったので食中毒ではないと思うのだが、使ったバターかカニが悪くなっていたのか、突如の腹痛であった。僕も奥さんも多少の事ではお腹をこわしたりしないのだが、二人して腹痛とは明らかに原因は食材であろう。1時間半ほど寝室とトイレを往復していたら痛みは収まった。何だったのだろうか。
突然の腹痛に襲われてなんだか不安な気持ちになったので午後はおとなしくしておこう。しかしおとなしくしてても腹は減る。むしろお腹がからっぽになったので腹が減る。夕方になったのでばんめしの準備を進めよう。
何を作ろうか。腹痛の後ではあるが勇敢にも牡蠣料理を作ろう。なんとなくパワーも付きそうだし。
最近、離乳食の冷凍ストックを多数作っていたり、この長梅雨で傷みやすい食パンなども冷凍していたりで、冷凍庫がいっぱいになってきたのだ。かつ今回の腹痛で、冷凍の食材でも早めに消費したほうが良いなと思ったのだ。以前お取り寄せした牡蠣が300グラムくらい残っていたので、牡蠣のソテーにしてみる。
塩水で半解凍した牡蠣を洗い、水気を切って片栗粉をまぶす。ニンニクのみじん切りと一緒にオリーブオイルで表面がカリっとするまで焼く。同じくズッキーニも片栗粉をまぶして焼く。最後に醤油と砂糖を入れてさっと絡めて完成。これでまた腹痛になってはたまらなかったので、日和って熱を入れすぎてしまったか。でも味は美味い。
スーパーで手羽先が安かったので煮物を作る。妥協してめんつゆやほんだしを使ってもいいのだが、食材の在庫を減らしていきたかったので干ししいたけと昆布で出汁を取る。といっても料理する1時間前くらいに麦茶ポットに昆布と干ししいたけとぬるま湯を入れてしばらく放置するだけ。簡単である。
鍋に手羽先をドサドサ入れて、ニンジン、ジャガイモ、出汁を取り終わった昆布を刻んで入れて醤油酒みりん砂糖で煮る。他に料理している間にできるので便利。
同じような味付けになってしまうが、こちらは出汁を効かせて薄味で厚揚げと椎茸、大根人参を煮る。干し椎茸のグアニル酸と、昆布のグルタミン酸の相乗効果で非常に滋味深い優しい味。
煮物のやさしさでダメージを受けた胃腸をいたわり、牡蠣でパワーを与える本日のばんめし。とりあえずダメージは回復してよかったよかった。