先週土曜日のはなし。
台風の影響で二日間とも雨予報。天気で気分が左右されるタイプの人間なのでなんとなく残念。しかし、雨だからといって家に閉じこもっていてはもったいない。来月娘の誕生日なので、プレゼントの候補を探そうとトイザらスにいってみた。
ちょっと離れているが、藤沢のショッピングモールに入っている店舗へ。アマゾンなどネットショッピングの台頭でアメリカの本体は破産したと聞いていたが、日本ではまだまだ踏ん張ってくれている様子。
トイザらス。広い店舗におもちゃが所狭しと並ぶ楽しげな空間である。
うろうろしながら「子供でいた〜い、ずっとトイザらスキッズ〜大好きなおもちゃに囲まれて〜♪」と、トイザらスのテーマソングを無意識に口ずさんでしまう。
もう20年以上来店した記憶はないが、昔CMで流れていたので不思議とメロディが記憶に残っているものだ。
そういえば、僕が小学生のころ、福岡にトイザらスの店舗があり、何度か父親に連れてきてもらった記憶がある。地元の佐賀の町には小さな個人店のおもちゃ屋か「おもちゃのBAN BAN」という薄暗いチェーン店しかなかった。薄暗く品ぞろえが微妙だったその店もそのうち潰れてしまった。調べたら運営会社自体も潰れてしまったらしい。おもちゃ不毛地帯である。
そんな中でトイザらスに初めて行った時は興奮した。巨大な店舗に色とりどりのおもちゃが大量に並んでおり、楽しげなテーマソングが流れている。まるで楽園のようだった。また、定価販売が当たり前だった地元の店と違い、ディスカウントしていたのも驚いた。大都会福岡にはこんな夢のような店があるのだ。
しかし小学校高学年になると、おもちゃを買いたいからと自分からおねだりすることがかっこ悪いと感じてしまい、いつしか疎遠になっていった。なんだか申し訳ない。そんなかつての夢の場所だったトイザらス、僕が親になるまでよく踏ん張っていてくれた。
娘はまだ10ヶ月なので、具体的に欲しいおもちゃがあるわけでもなく、ぬいぐるみなどを見せてもかすかに反応するくらいである。特にうちの娘は外だとおとなしいので反応がわかりづらい。奥さんと話して、ぬいぐるみか積み木が良いのではないかと。
積み木やブロックをいろいろと選ぶ。本音を言うと組み立ててボールが流れるコースを作れるようなブロックがいいなと思っていたのだが、対象年齢3歳以上である。難しい。ふと気づいたのだが、おもちゃを選ぶ視点が、子供の発育のためというよりは、どうしても親である僕も楽しめるということで選んでしまっていた。36歳児。
ある程度目星をつけて、他に幼児向けの絵本やベビーカーに着けるグッズなどを買って店を出る。
娘の1歳の誕生日は来月なのだが、いざ積み木を購入する際、忙しかったりするとネットで購入してしまうかもしれない。というかネットで注文してしまうだろう。僕らのこんな行動がトイザらスを苦境に追い込んでいるのだ。トイザらスは楽しい場所だなーと思いつつの無意識の行動だったのでこの矛盾に驚く。
人は笑顔で残酷なことをしてしまうものだ。好きな店舗ではちゃんとお金を使おう。
ショッピングモールで買い物して帰宅する。
帰宅して散髪、終わって食材を購入してばんめし。
今日は奥さんから洋食が食べたいとのリクエストがあったのでこんな感じ。
鶏むね肉の30分焼き。料理人のイナダシュンスケ氏がツイッターで紹介していて気になったので作ってみた。
フライパンに冷たいままの鶏むね肉を油も引かずに置いて、塩胡椒だけして極弱火で皮目からじわじわと25分焼く。25分たったらひっくり返し、表面だけ焼いたらあとは余熱で放置。なるほどたしかに皮がパリパリに焼けており、水分が抜けずにジューシーで美味い。
フライパンに残った肉汁と脂を使ってソースも作る。タマネギのみじん切りをさっと炒め、バルサミコ酢と醤油で味付けする。見た目は悪いが、甘酸っぱくて美味い。
手前は、カボチャとナッツ、クリームチーズのサラダ。カボチャは離乳食を作るついでにレンチンして、刻んだナッツとクリチーを混ぜて塩胡椒レモン汁マヨネーズで味付け。
トマトとスモークサーモンのサラダはオリーブオイル、お酢、レモン汁に塩胡椒でカルパッチョ風でいただく。
北海道の親戚より頂いたジャガイモが大量にあったので、ガレットにする。細切りにして片栗粉を少しいれてつなぎにして、フライパンで両面をじっくり焼く。パリパリで美味い。
そんな感じの土曜日の食卓。
