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家を決めた顛末② 家選び編

さて、家を決めた顛末その②である。

 

1)エリアを決める

 

中古マンションに絞ったとはいえ、世の中には無限ともいえる数の物件が流通している。まずは希望のエリアを決めないといけない。

 

現在は、横浜の郊外、奥さんの実家のマンションの隣にひっそりと建つ賃貸物件に住んでいるのだが、子育てと今後の奥さんの仕事復帰を考えた場合に、近隣ですぐに子供を預けられるというのは非常にありがたい。

というか3年前によくこの近さの物件が新築で1部屋だけ空いていたものだ。うちの建物のエントランスから奥さんの実家マンションの敷地内までは路地を挟んで5メートルほどである。スープの冷めない距離というか、醤油の貸し借りができそうな距離である。

 

今でも、奥さんは毎日のように実家に顔を出しており、同居している奥さんのおばあちゃんに娘と遊んでもらったり、実家のお義母さんが作ったご飯をお裾分けいただいたりしており、本当に助かっている。初めての子供をこの環境で迎えられて本当に良かった。

 

ということで、今住んでいる地域だとベストである。このあたりの中古マンションで探してみた。

 

※そういえば先日、SUUMOだったかが選ぶ住みたい街ランキングが発表されており、我が横浜が4年連続の1位に輝いたそうだ。僕も横浜市のはずれに住む民として、誇らしい限りである。その割には家賃が安い。

おそらく、皆さまが思い浮かぶ横浜はみなとみらい周辺なのだろう。そのすぐ近くに治安が崩壊しているドヤ街があることや、横浜駅周辺にゴミゴミした街が広がっていること、めちゃくちゃ不便な坂ばかりの住宅街が広がっていることは誰もイメージしていないのだろう。横浜市も広いのだ。

 

2)いくつか内見

 

とりあえず、最寄り駅から数キロ圏内でいくつか候補の物件を探してみて、12月の頭から物件の見学を開始した。複数の営業マンに連絡するのが面倒だったので、大手某不動産仲介業者にお願いしてみた。

 

 築数年の大手ディベロッパー販売物件から、フルリフォーム済の築30年強の物件、駅近物件や駅遠物件などなど。

奥さんの実家マンションでも1部屋売りに出ていたので見学してみたが、ちょうどスケルトンからのリフォーム中で、内部構造まで見れたのは面白かった。ここは条件的には良かったのだが、低層階で日当たりが良くないことと、住んでいる義父曰く下の階の住人がトラブルメーカーのようだったので断念。

 

結局、見て回ったのは4件のみだった。もっと見て回っても良かったのだが、結局、同じ駅のエリア内だとしても、奥さんからの実家から遠いのであれば、別の駅にしても一緒かなと思ったのだ。子供が小さいうちは、実家に歩いていける利便性にはかなわないなと思い、ここを第一優先として考えることにする。

 

奥さんの実家からの距離を考えると、徒歩圏内である程度の規模のマンションは3つしかなく、その中で現在販売中で内容的にも問題なさそうな物件を第一候補として金額交渉に進めることにした。

 

 

物件を見学する際に、仲介の営業マンからもっとゴリゴリと営業されるのかと思っていたが、意外とあっさりと案内されて終わった。なんとなく構えていただけに拍子抜けであった。

 

妻夫木くん風の見た目爽やかな営業マンなのだが、不動産の営業にありがちな押し出しの強さがまるでない。こちらから聞いたことは答えてくれるが、物件の推しポイントや検討の進め方などの提案がほとんどない。

 

そのため、こちらもなんとなく盛り上がらずにあっさりと見学を終了してしまった。4件目の見学を終えて帰宅した後に、上司から押しが足りないと叱られたのか、長文でクロージングのメールが来たのには笑ってしまった。

ただ、物件自体は気に入っていたし、その仲介業者の売り物件だったので、頼りないなと思いつつもそのまま交渉に進めることにした。

 

 

3)交渉編

 

中古マンションの場合、こちらの希望金額を仲介の不動産屋経由で伝えてもらい、売主がOKであれば契約に移るという流れらしい。仲介不動産屋のオフィスで希望金額を決めて書類を作る。

 

この交渉では、前述の妻夫木くん(仮)が頼りなさを最大限に発揮してくれた。

 

物件の見学をした際は「売主さんはすでに他にお住まいで、しばらく売れていないので早く売りたいはずです。値引きにも柔軟に応じてくれますよ!」と爽やかな笑顔で語っていたのだ。

 

それならありがたい。

安くなるなら是非お願いしたいと数パーセント程度の値引き価格で購入希望を出してみた。

 

 

こちらの希望金額を伝えたその日の夜、妻夫木くんから電話。

 

売主さんを怒らせてしまい完全に交渉決裂してしまいました、申し訳ありません、という報告。

 

事態急変。なんなのだ。

 

よくよく話を聞いてみると、売主さんと事前に相談しておくべき値引きの温度感や、限度額について相談が出来ていなかったそうだ。むしろその話をしようとしたら、売れてもないのにそんなことを聞くな!と一喝されていたらしい。

 

そこにいきなりぼくからの多少強気の金額交渉を持っていったので、そんな金額は無理だ馬鹿が!と見事決裂となったようだ。なんじゃそりゃ。

 

仲介業者なのにやるべき事をやってないし、伝えるべき事を伝えていない。勘弁してくれ。そして売主さんを怒らせないでくれ。

 

結局、その営業マンに任せていてもラチがあかないので、打ち合わせで同席してくれた上司に電話して担当を変更してもらい、売主さんに再度交渉してもらって条件OKとなったのだった。

 

※補足しておくと、売主さんは特に変な人ということでもなく、交渉事は自分の意思でしっかり進めたいという真面目な方で、その後の手続きではこちらにも気を遣って頂いて、丁寧に進めて頂いている。むしろ親切で人情味のあるおじさんであった。その営業マンが変に萎縮して必要な交渉をやってなかっただけなのだ。

 

 

そんな感じで年末に契約を締結となったのだった。

またしても2500字近くになってきた。その後の手続きについては別途記す。