太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

かつて繁栄していた村の隅っこで。

この1週間くらい、インターネット古参の人たちがはてな村の凋落について語っているのを眺めている。限定された村の長老たちの間でだけ盛り上がっている限定的な話題だ。

 

どんな話かというと、以前よりもはてなブログってサービスが盛り上がらないね、つまらないね、人もいなくなったね、という話。昔を懐かしむ長老たちの話である。


皆さんそれぞれに、このサービスについての思い入れがあるのだろう。

はてな界隈で有名な古参の一人がその話題についてエントリを書くと、他の古参の人たちが「ざわざわ」と反応し、「そうだそうだ」とそれに反応したエントリを上げている。そしてそれらの話題を、はてなの運営がサービスのトップページで取り上げて広めたりしている。ざわざわ。

 

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僕ははてなブログについては新参者だ。ここ2年くらいしか使っていない。ただ、20年来のインターネットユーザーおじさんではあるので、なんとなく今のブログサービスの盛り上がらなさは肌感覚としてわかる。大学時代にテキストサイトからブログサービスの切り替わりを体感し、隆盛を極めていた時期を知っている身としては、とてもわかる。ただ、これはこれでしょうがないのかなーとも思っていたりする。

 

まず自分でも感じるのだが、インターネットで長文を読み込むというのが結構しんどい。

 

スマホを持っている間中、細切れの娯楽の刺激に溺れているような状況である。スマホが現代人の注意力を根こそぎ奪ってしまったようで、長文を読もうにも目が滑ってしまい集中力が続かない。以前であればちゃんと読んでいたようなブログもコンディションによっては飛ばすようになっている。これは自分だけでもなく、おそらくスマホ依存度の高い人はほとんどそうなのではないか。

 

また、インターネットが無料の広告掲載モデルで成り立っているためか、やたらに広告だらけになってしまい、落ち着いて文書を読むようなサービスは消えてしまった。村を守るために村の大事な田畑を焼いてしまったようなものだ。

 

また、スマートフォンやその上で動くアプリが、「人の興味をいかにハックして可処分時間を奪えるか」という競争原理で成り立っているからか、よりわかりやすく、よりインスタントに、より短時間で、より刺激的な情報を届けるかという流れになってしまっている。そうなると、twitterYoutubeソーシャルゲームなどには絶対に勝てっこない。そりゃブログなんて書かないし読まないわけだな。

 

 

正直、僕自身飽きがきているところがある。筆というかキーボードというかフリック入力が進まない。日常の羅列を後で振り返って読む分には面白いのだが、何も反応のない池に対して釣り竿を振り続けるのは面倒でもあるのだ。

 

また、iphoneからPixel4aにしたことで、アプリのUIが変わって使いづらくなったというのもある。アプリの記事編集画面で写真の連続投稿ができなかったり、フリック入力iphoneと若干異なっており、入力中にフリックキーボード下を触ってしまうとキーボードが閉じてしまうのだ。結構ストレスである。


今後どの程度更新していくのか、続けるのかはわからないが、もしかしたら更新頻度が結構落ちてしまうのかもしれない。ただ、日常を日記としてwebに上げ続ける面白さというものはあるので、継続していくのかもしれない。かつて繁栄した村の隅っこで、誰にも応援されずに小さな畑を耕すのだ。何も実らないとしても。

 

特にオピニオンは無いのだが、最近の所感として書いてみた。そんな感じ。