太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

娘の言葉の発達に感心する。

2歳1か月となった我が娘。

連休はずっと一緒に遊んでいたのだが、びっくりするくらいに話せるようになっている。多分すぐに忘れてしまうと思うので、後で見返してニヤニヤするために書き残しておこう。

 

もともと、1歳8か月くらいから2語文3語文と話せるようになっていたのだが、ここ2か月くらいでめきめき日本語能力を上げてきており、普通に会話している。なんなのだこの成長は。なかでも、自分で日本語の法則性を察知して、独自の表現を作っているのにはびっくりした。

 

娘は、「できる」という言葉を「Aちゃん、●●しれるの」と言う。

 

これは、間違いではあるのだが、「する」という動詞が「する、しない、すれば」みたいに活用することを理解しており、可能を表す際に「行く⇒いける」「座る⇒座れる」「食べる⇒食べれる(ら抜き言葉ではあるが)」と活用することを理解して、それを自分でミックスして「しれる」という活用を作り出しているのだ。すごくないか。

そして、「おすわりしれるの」とか「ジャンプしれるの」とかの動きや行動についての単語にくっつけて使うものだということもちゃんと理解して使っているのだ。

 

間違っているのだが、幼い娘が無意識に言語の法則性を理解した上で話しているんだなと感動してしまった。僕がもともと言葉の成り立ちみたいなことに興味があるからかもしれないが、1歳~3歳くらいの幼児が複雑な日本語を覚えていくのは本当に不思議だ。

 

昨年秋に以下のような本を読んだのだが、子供が親の話す言葉から名詞や動詞、形容詞などを理解していくメカニズムが開設されており、なかなかに興味深い。

 

また、言葉を使った遊びもできるようになってきた。

「お名前はなんですか?」と聞くと、ちゃんと言えるのにも関わらず、「あじゃじゃ~です」などとふざけて言って喜んだりしている。また、覚えた単語や好きな言葉を使ってよく替え歌を歌っている。ロンドン橋やハッピーバースデーなど、自分が知っているメロディーに乗せて替え歌を口ずさんでいるのだ。

 

僕らとの会話もずいぶん上手になっている。うちの娘は朝が不機嫌なことが多く、朝ごはんを食べさせるのに毎日苦戦しているのだが、先日以下のような会話があった。

僕「早く朝ごはんたべなさい」
娘「たべない!あそぼうよー!」
僕「朝ごはんたべてからね、お腹いっぱいになったらね?」
娘「おなかいっぱい、なった?」
僕「まだだよ笑」
娘「あそばないっていって?」
僕「あそばないよー!」
娘「おもちゃであそんだら、たのしいよ?」

 

娘なりに、僕をなんとか遊びに参加させようと知恵をこらしているようで、単純に駄々をこねるのではなく、遊ばないよという言葉を言わせて、そのカウンタートークを言っているのが面白い。(そこまで意識してはいないと思うが)

 

絵本も大好きで、何度も読んでいる絵本ではセリフをすっかり暗記しており、僕らが読む前に話してくれたりする。

僕が読んでいる本にも興味があるようで、分厚い単行本を開いては「むかしむかしあるところにおじいさんと・・・」と難しい顔をして読むマネをしたりするので笑ってしまう。

というか桃太郎なんてどこで覚えたんだろう。じいじやばあばが話して聞かせたんだろうか。

 

 

と、こんな風に娘の言葉の発達には驚かせられることばかりだ。ここからあっという間に大人と変わらないくらいに話せるようになるのだろう。少し寂しいような気もするが、もっとコミュニケーションが取れるようになるのが楽しみでもある。とはいえこの言葉を使いこなすための移行期間は今だけで、かなり貴重な時間なんだなと感じている。

 

 

年末、沢木耕太郎の1986年の日々をつづった日記エッセイ『246』を読了したのだが、ノンフィクションライターとしてのハードな仕事と、当時2歳半~3歳の娘との暖かい日々が丁寧に描かれていた。

 

そこで、沢木氏が乗ったタクシー運転手との会話が紹介されていた。(うろ覚えです)

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初老のタクシー運転手が、子供はいるの?と沢木氏に尋ね、3歳の娘がいると答えると、「かわいい盛りだろうね、ついこの間、ラジオでこんな話をしていたよ」と以下の話をしてくれたそうだ。

『子供が大きくなると、よく親がうちの子供は言うことを聞かない、孝行しないだのと文句をいうけれど、子供は3歳までに親に恩返しをしているからそれでいいんだと。3歳までの子供は無条件に可愛く、何にも代えられない。その可愛さで一生分の恩返しをしているんだ』と。

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確かにその通りかもしれない。赤ん坊の頃はプリミティブに可愛かったが、コミュニケーションが取れるようになり、歌って踊って笑ってとできることがどんどんと増えてきてどんどんと成長していく娘は本当に可愛い。

親バカ全開だが、この時期をちゃんと記憶と記録に残しておきたいなと思ってこのブログにも書き残しておく。

 

今週末も娘とたくさん遊ぼう。