太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

お酒との付き合い方を少し変えてみた。

最近、平日(月曜~木曜)にお酒を控えるようにしている。

 

断酒ではなくあくまで節酒。きっかけとしてはいくつかあるのだが、睡眠に関する本を読んだことが一番であった。

※別にお酒に関する本ではないのだが、睡眠の重要性がこれでもかという熱量と医学的エビデンスに基づいて書かれており、非常に学びの多い本である。多分何度か読み返すと思う。

自己啓発的な表紙でちょっと軽薄に見えるが、内容はちゃんとした医学博士が書いた一般向け科学書である。

 

この本によると、お酒を飲んだ場合、入眠はしやすくなるが、夜間に目を覚ましやすくなったり、睡眠の質が悪くなってしまうため、お酒を飲まない場合と比べて脳のパフォーマンスや記憶の定着といった点で悪影響を及ぼしてしまうそうだ。

僕自身、ここ5年くらいで自分の身体がどんどんとポンコツ化していくことに危機感を覚えており、おそらく飲酒もその一因なんだろうと思っていたので、一念発起してお酒を飲む機会を減らすことにしたのだ。

 

お酒については、もともとちょっと考えないとなと思っていた。

laughunderthesun.hatenablog.com

(このエントリを書いてから2年近く考えつつ、飲酒を続けていたのか・・・反省)

 

10年近く毎日晩酌していため、ばんめしとお酒はセットであり、一日を締めくくるにはお酒!と何の疑問も持たずに飲み続けていた。そこまでお酒が強いほうでもないので、飲む量としては缶ビールで2本程度、日本酒やワインで1合~2合程度なのだが、毎日毎日、ある種惰性で飲んでしまっていた。正直良くない。お酒本来の旨さや心地よさも、ちゃんと味わえていなかった気がする。

 

今回節酒をはじめたきっかけとして、休日の生活パターンが変わったのも理由としてある。

休日は娘と一緒に夕飯を食べるため、ゆっくりお酒と料理を楽しむという感じにはならず、缶ビールなどを飲みつつ慌ただしく18時には晩飯を食べてしまう。その後すぐに娘を風呂に入れて寝かしつけとなる。お酒を飲んでいると一緒にうたた寝をしてしまうことも多いため、寝かしつけを終えると、酔いもすっかり覚めてしまい、酔い覚めの気だるい感じだけが残ってしまうのだ。以前は奥さんとのんびりお酒と料理を楽しんで、酔っぱらって良い気分でそのまま寝ることが多かったが、ほとんどやらなくなった。

 

そうなると、お酒を飲まずに食べて、シャキッとした状態で夜に映画を観たり、21時過ぎからサウナや温泉に行ったほうがリラックスできて良いなと思うことが増えてきた(サウナから帰ったら缶ビール1本くらいは飲むのだが)。

そんな風に過ごしていると、意外と食事とお酒って切り離しても問題ないなと思えるようになってきたのだ。


実際にここ1か月くらい平日の飲酒を辞めてみて、翌朝がかなりすっきり目覚められるようになった。また、午前中いっぱいくらいの脳のコンディションが違っており、ちゃんと頭がクリアに働いているような気がする。記憶力だって増している気がする。ポンコツ化の一因はお酒だったに違いない。

 

平日のばんめしの際は、お風呂でしっかり温まり、乾いた喉を炭酸水のシュワシュワとレモン味でごまかしてさっとメシを食う。そしてさっさと寝るのだ。

 

 

今でも、疲れて帰宅した平日などは、お酒を飲みたいなぁと思う。多分、あと数か月か数年はそう思うのだろう。これってタバコをやめたときと一緒だ。タバコは数年間はふと吸いたくなる瞬間があった。(そしてその欲求に負けて吸ってしまうことも多かった)

 

ただ、なんとなくこの習慣が続いていくような気もしている。若いころと比べると欲望に対する理性や忍耐力のようなものがついてきているし、今の世の中、日常的にお酒を飲む人もずいぶん減っているようで、毎日毎日酔っぱらっているのが普通という時代でもないような気がする。

 

そんなことを考えながら、中島らもの『今夜、すべてのバーで』という、アル中で入院した男が主人公のアルコールをテーマにした小説を読み返している。多分4周目くらいだと思うが面白い。