太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

人間ドック。バリウムに懐疑的。胃カメラ。

先日、会社の定期健康診断で人間ドックを受けてきた。35歳以上は通常の健康診断に加えて人間ドックが推奨とのことで、2年前から人間ドックに切り替えて受診するようにしている。多少自己負担額は増えるが、家族も増えたことだし、これで何かの不調が早期発見できるのなら安いものだ。

 

毎年、新宿にある健康診断専用のクリニックで受診している。クリニックが昨年からリニューアルされており、検査方法が若干変わっていた。スマホが入ったカルテホルダーのようなものを渡され、次はどこに行ってくれだの次はどの検査だのとスマホに表示されるがまま、流れ作業で検査を受けていく。順番がバラバラなので、おそらく各検査の混み具合によってコントロールされているのだろう。ダルっとした検査着を着た20代から50代くらいの男女がスマホの表示に従って検診クリニックの中をいったりきたりウロウロとしているのはディストピアみがある。

 

検診項目は以下。

・血液検査
・肺のレントゲン
・身長体重血圧視力の測定
・眼底、眼圧の検査
・聴力検査
・検尿、検便
・心電図の測定
・医師による診察
胃カメラ
★腹部エコー検診
★医師による結果説明

 ※★は人間ドックの独自の検査。他に血液検査の内容が増えているみたい

 

他社の健康診断を受けたことが無いので比較はできないのだが、なんとなく充実しているのでは?という感じはある。こういった項目にも社長の考え方が出るものだ。特にうちの会社は若手のメンバーが大多数を占めているのだが、年齢制限を設けず、デフォルトで胃部検査(バリウム胃カメラ)が入っているのは珍しいかもしれない。

 

胃部検査は、もともとバリウム一択だったのだが、昨年クリニックがリニューアルしたのを機に、追加料金を払えば胃カメラに変更できるようになった。それからは毎回胃カメラを選択している。

 

なんとなく、バリウムというものに対して懐疑的だったのだ。

 

胃の中にX線を通さない謎の液体を流しいれて、身体をぐるぐる回転させていろんな方向からレントゲンを撮ることで胃の表面の病気を発見しようというのが意味不明である。そんなもん表面の凹凸だけでちゃんと異常を察知できるのか。レントゲンに写るのは真っ白な塊だけで、病気の箇所がちょっとズレたら写らないではないか。

そして、医師の操作によって上下左右に傾く謎のベッドに寝っ転がって身体をぐるぐる回転させるというシュールさよ。この医学が発展した現代社会でなんと滑稽なことをやらせているのか。

そもそもバリウムってなんなのだ。調べてみたら鉱物を砕いた粉らしく、消化はされないものの、飲んだら速やかに下剤で出さないと腸の中で固まって危険だそうだ。そんなもの飲ませるなよ。

 

全くの余談だが、バリウムは比重が重く、普通のトイレでは流れづらいため、トイレのつまりの原因にもなったりするらしい。そんなものを会社の健康診断でやるもんだから、健康診断シーズンになると会社の総務から、バリウム後のウンコは指定されたトイレでやってくださいと業務連絡が入ったりする。総務も大変である。

 

胃カメラは鼻から行う。医師が見るモニターと別に、ベッドに横になった僕の目の前にもモニターが置かれており、自分でも鼻の穴から咽頭を通って胃の中にカメラがぐいぐい進んでいくところが見れて、苦しいのだが興味深い。動物というものは、突き詰めると口から肛門まで繋がった一本の管なんだというのがよくわかる。

 

今回はちょっと強気の女医さんだったので、僕の不快感はお構いなしでぐいぐいカメラを突っ込まれており、もうどうにでもして!という感じである。半開きの口から唾液をダラダラと流しながらも、モニターを眺めるしかできない無力感。そして本来優しくサポートしてくれる看護師さんも、なぜか背中じゃなくて肩をスリスリしてくれており、そこじゃない感が凄い。

胃カメラから空気を入れて、胃をパンパンにして何度も写真を撮られる。膨満感というよりも正直苦しい。しかしゲップをしてはいけないらしい。涙が出てきた。最後にするするするっと胃カメラを抜いて終了。入れる時と違ってあっという間である。

 

最後に医師からの説明を受けて終了。

 

血液検査も内臓系も、胃カメラも全く問題なしの健康体、スバラシイですねと医師からも太鼓判を押される。昨年はやや眼圧が高く緑内障の疑いとあったがそれもなく、血圧や血糖、肝臓の数値などもすべて正常の範囲内であった。良かった良かった。

 

40近くなってくると、同年代で亡くなったり、大病したりする人がちらほら出てくるし、健康診断で再検査になったりする人もいるので、毎年健康体をキープできているのは喜ばしいことだ。日々身体はポンコツ化している実感はあるものの、40年近く使っていればだんだんと劣化していくのはしょうがない。

 

引き続き健康に気を付けながら生きていきましょう。

 

 

ポンコツ化するわが身体についての記事>

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