太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

代車のMazda3と車体感覚の低下。

4月末のはなし。

 

うちのcx-3インジェクターの調子が悪く、ディーラーに入庫して交換対応となったため、代車としてMazda3を貸してもらった。朝イチに入庫したのだが、午後から横浜でスーツを作りに行く予定だったので、そのまま運転して行ってみた。

 

昨年自家用車を購入するにあたり、Mazda3のクーペタイプには結構憧れていた。

 

フロントグリルからノーズの長さなど日本車とは思えないデザインで、まるでアウディなどの欧州車のような雰囲気がある。奥さんが運転しにくそうだという点と、費用の観点から候補からは外れてしまったが、今でも好きなクルマである。

 

セダンとクーペでデザイン上の違いはあるが、同じMazda3に乗れるとはなかなか嬉しい体験だった。今乗っている7年落ちのcx-3や、以前代車で乗ったMazda2(旧デミオ)とも乗り味が全く違っていたので、そのあたりの感触について残しておこう。

 

laughunderthesun.hatenablog.com

 

そもそも僕のcx-3ディーゼルで、今回乗ったMazda3がガソリンだったのでその違いはあると思うが、走行時のロードノイズやエンジン音の静粛性は明らかに高い。路面の凹凸からの衝撃もしっかり受け止めており、運転していてストレスが少ない。これは車両重量と重心の低さもありそうだ。

 

アクセルやハンドルのフィーリングとしては車両重量もあるのでそこまでクイックという感じではないが、アクセルを踏み込むと力強く加速していくし、必要十分といった印象である。スポーツモードにすると、クイックになるというよりは単純にギアを一つ落としてエンジン回転数を上げて走るというような変化だった。

 

内装はやはりワンランク上だなと感じる。

電動パーキングブレーキやフロントガラスに速度やナビが表示されるドライブディスプレイなどはやはり便利である。センターコンソールも幅広で、運転席に座っていても周囲の空間に余裕を感じる。(コンパクトカーベースのcx-3と比較してはいけないか)

ただ、車両の全幅としてはMada3が1795mm、cx-3が1765mmなので、実際は3センチしか違わないはず。それでもこれだけゆったり感じるんだから凄いな。

 

乗っていて残念だった点は2つ。

マツダ純正のナビはなんとなく使いづらいし見づらい。7年落ちのcx-3も純正のナビだが、表示自体は他社のナビとそこまで違和感なく使えている。ただ今回乗ったMazda3の純正ナビは、表示をスマートにお洒落にしようという思想は理解できるものの、慣れないと正直違和感あって使いづらいなという印象だった。

あと、ウィンカーの音が安っぽい。せっかく内装やドライブフィーリングは良い感じなのに、曲がろうとすると古い軽自動車のような軽薄な音で鳴るのだ。これはちょっと残念。

 

数か月でcx-3とMazda2、Mazda3と乗ってみたが、ここまで乗り味が違うものだと正直驚いた。車両サイズや重量の違いもあると思うが、明らかに車両ごとに味付けされているのだろう。Mazda2はハンドルもアクセルもクイックでキビキビ走るし、Mazda3はどっしりと安定しており、やっぱりクラスが上なんだなという感じがする。

 

cx-3を購入する際は、とにかく立体駐車場に入るサイズとデザインで決めたので、車種ごとの乗り味は全く意識していなかった。しかし実際に乗り比べてみると、値段やクラスなりの乗り味があり、それが運転時の満足度にもつながっているんだなと実感した。面白い。次回買い替える際はそのあたりも比較したいので、しっかり試乗して決めよう。

 

クルマの話を書いたのでそのまま余談なのだが、運転が明らかに下手になっているのを感じる。

 

もともと大学時代にマニュアル車の日産ラシーンに乗っており、それで毎週ヨットハーバーまで通ったり、広島から関西、九州に遠征したりしていたので運転は結構得意な方であった。自分の車以外にも、部活で所有していた三菱デリカや、レンタカーで4トントラックなども運転したりしていた。

 

しかし社会人になってからはめっきり運転の機会も減り、たまにレンタカーやカーシェアを使うような状態で15年ほど経過し、車体感覚や空間把握の能力が明確に落ちてしまった。事故やぶつけたりすることは無いものの、バックでの駐車時など、どうも車体が斜めになってしまうのだ。

 

今のマンションの立体駐車の場合、車幅に対してタイヤの左右それぞれ10センチ弱しか余裕がない。そこに対して60度くらいの角度からバックして駐車するのだが、なかなか一発で決まらない。切り返す日々である。

 

落ちた感覚を磨くためにひたすら練習するしかないのか。若かりし頃の人馬一体の感覚は遠い。頑張ろう。