太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

さよなら親知らず。抜けた歯の感覚。

先週の土曜日、親知らずを抜いてもらってきた。

 

数か月前から、会社の近くにある歯医者に通っており、虫歯の治療や定期メンテナンスをやってもらっている。

左下の親知らずが中途半端に生えたまま残っており、このままだと虫歯のリスクもあるし、残しておいてもいいことないので抜きましょうということになったのだ。(右下の親知らずは10年ほど前に同じクリニックで抜いてもらっている)

 

10年前はやたらにフランクでイケメンな院長が力任せにグリッと抜いてくれたのだが、今は口腔外科医が来る週末しか予約ができないようだ。ちょっと面倒なのだが土曜日の夕方に予約を取っており、それが先週の土曜日だったのだ。

 

当日、17時からの予約だったのだが、19時からマンション組合の定例会があるので18時前には歯医者を出ないといけない。事前に受付の人に伝えておいたところ、なんと15分くらいで麻酔から抜歯、その後の処置までを終えてくれた。驚きのスピード感。

 

40代くらいの口腔外科医だったのだが、手際の良さには自信があるようで、歯科衛生士にテキパキと指示を出しながら処置を進めていく。

 

目を閉じておいてくれと言われたのでよくわからないのだが、3本ほど麻酔を打って感覚をなくした後、ドリルのようなもので隣の臼歯との間を削り、金具をひっかけてテコの原理を使ってぐりっと引っこ抜いたような感じだった。

 

メリッという感覚の後、カランカランと口の中を転がる親知らず。この感覚、なんだか懐かしいぞ。

 

生えている時は全く感じないのだが、あるべきでない箇所に歯がある違和感。歯と歯がカランカランとぶつかる独特の感覚よ。金属でもないし、プラスチックとも違う。陶器やセラミックが比較的近いような独特のテクスチャである。そうだ、これが抜けた歯の感覚だ。

 

歯が抜けたのなんて、前回親知らずを抜いたのが10年前。その前だと小学生時代なのでもう25年くらいは経っている。それでも、歯が抜けて口腔内を転がる感覚に、「そうそうこんな感覚だったな」と思い出した。人生にはこういった意識しないと思い出せない感覚が沢山あるのだろう。

 

そんなことを考えているうちに処置も終わり、あっという間にお会計。

 

親知らずを抜いて6600円。以前書いていたブログ記事をたどってみると4000円程度だったので、この10年で抜歯にまつわる何かが値上げしたのかな。それとも別のオプションが掛かっているのかもしれない。

まあ良い。抜歯後しばらくは痛いが、追加で虫歯になるよりはよかろう。さよなら親知らず。こんにちは親知らずのない私。

 

 

これを書いているのが木曜日。朝起きた際や食事時にまだ痛みはあるが、少しずつ回復してきている。

 

前回反対側を抜歯した際は、細菌感染したのかその後に急激に体調が悪くなり、かつ1週間くらい強烈な口内炎に悩まされた思い出がある。それに比べると軽症で良かった。

 

2度目の親知らず抜歯の記録。

 

我が口腔環境に幸あれ。