太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

葛西臨海水族園。

先週の金曜日のはなし。

お盆休みに外出らしい外出をしていなかったので、平日に有給をいただいて家族で水族館に行ってきた。葛西臨海水族園、僕が東京近郊で一番好きな水族館である。

 

今、新型コロナ対策で事前予約制となっており、入場者数もかなり減らして運営しているそうだ。僕らも感染リスクに十分注意して行ってみた。

 

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朝の首都高湾岸線をスイスイ走り、9時半に到着。休日に遠出するのも久しぶりで楽しい。

 

入り口で整理券を見せ、検温と手指の消毒を済ませ、マスク着用でいざ参らん。

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水面から水中に潜っていくこの入り口、素敵である。

 

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入口のイワシとサメ、エイの大水槽。娘も初めてみる魚の群れに興味津々である。娘も生き物好きに育ってくれると嬉しいな。


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葛西臨海水族園名物のマグロの水槽。娘よこれがマグロだ。もう少し大きくなったら父が寿司を握ってやろう。


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つい先日捌いたばかりのホウボウとマゴチもいた。なかなか愛らしい見た目ではないか。


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南の海の魚たちがひらひら泳ぐ。娘は時折手を伸ばして触れようとする。良き良き。こんな感じであっという間に一周する。


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ウッドデッキの広場はガラガラで誰もおらず、海からの風が心地よい。館内もそこそこお客さんはいるものの、混み合っている感じではない。

 

今回はのんびり観て回れて快適だった。いつもこのペースでは運営できないと思うが、赤ちゃん連れなのでこれくらい空いているとありがたい。

 

売店で、娘に小さなペンギンのゆび人形を買う。まだ記憶には残らないだろうが、もう少し大きくなったら写真を見せて、その時のペンギンさんだよと言ってあげよう。娘と大好きな水族館に来れて満足である。

娘も水族館を好きになってくれそうなら、新江ノ島水族館の年間パスでも買ってあげようかな。

 

 

 

魚を捌く誕生日。

先週の平日夜。我が家に大量の鮮魚が届く。

 

両手で抱えるくらいの発泡スチロールにギチギチに詰まった魚たち。

 

やあ。

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何匹かは活〆にしてあるのか、首をバッサリ折られていたり、尾びれの付け根に切れ込みが入れてある。つい先日まで相模湾を泳いでいただろうに、無念そうである。死んだ魚のような目をして見つめてくる。死んだ魚だった。

 

冒頭にも書いたが、思いっきり平日である。当然、夜まで普通に仕事である。

 

そしてその日は、偶然にも僕の誕生日でもあった。 別に、誕生日プレゼントで貰ったわけではない。そうだとしても誕生日に鮮魚詰め合わせはさすがにどうかと思うぞ。

 

クール便で丸魚が9尾。頭も内臓もしっかりついている。なんならちょっとお尻から出てる個体もある。

 

自分で注文したものの、まさかこのタイミングで届くとは思っていなかった。もともと、お盆休みに魚を捌いて寿司にしてみるかと茅ヶ崎の魚屋に鮮魚の詰め合わせをネットで注文していたのだが、9日もあった連休では一向に届かず、なんと連休明けに届いてしまったのだ。

 

奥さんは魚を捌けないので、僕が捌くしかないだろう。今晩のうちに頭と内臓を取って三枚におろすくらいの下ごしらえはやっておかないとどんどん鮮度が落ちてしまう。やるしかないか。


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相模湾のお任せ地魚セット。ワカシ(ブリの幼魚)、スズキ、イシガキダイ、マゴチ、メジナ、イシモチ×2、小さめのホウボウ×2。ちゃんとレシピ案もつけてくれるところが素敵である。これで3000円。結構安いのではないだろうか。

 

アジやサバであれば捌けるので、ワカシやスズキはなんとなくやれそうな気がする。サイズが違うだけだ。マゴチやイシガキダイなんかはどうやって捌けば良いのだ。若干途方に暮れつつも、このままでは深夜になってしまうので、ネットで検索してとりあえずやっつけていく。多少下手でもどうにかなるだろう。

 

魚を捌くのは面倒だが楽しい。生き物が食材になっていくプロセスを体感できる。また、魚の体のつくりがそれぞれ違っており興味深い。筋肉の質感、鱗の付き方、ヒレの付き方、大きさ、口の形、内臓の形やサイズなどそれぞれの生態によって進化してきたのだろう。そんなことを考えながら捌くのは楽しい。

 

さすがに全部を僕と奥さんで食べきるのは大変なので、メジナとイシモチだけ鱗と内臓を取り、近所に住んでいる奥さんの実家とお姉さんの家にお裾分けさせていただいた。残りを3日かけて調理してみた。

 

初日の食卓。

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ワカシのお刺身。半身分。小さいし旬でもないのでそこまで脂は乗っていない。でもクセがなく美味い。若干水っぽいので、塩をふるか、少し寝かせたほうが美味いかも。九州人なので甘い醤油で食べる。


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マゴチのお刺身。半身分。上品な白身でプリプリして美味い。これは醤油じゃなくてポン酢ですね。


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マゴチとスズキの煮付け。マゴチは身に弾力があり、プリプリである。腹身も脂が乗っており美味い。スズキはほんの少し川魚のような風味があるので、もう少し濃い目の味付けか生姜を効かせた方がよかったかも。


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奥さんも何品か用意してくれていたので、平日夜にいきなり豪華なばんめしとなった。下ごしらえに時間がかかり、食卓についたのが22時半。もうすぐ誕生日が終わってしまう。新鮮な魚を食べ、ビールを飲み、日本酒を飲み、最後にマゴチのアラを使った潮汁でお茶漬けにして締める。

 

2日目の食卓。

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小さめのホウボウを、奥さんにアクアパッツァにしてもらう。カサゴの一種なので良い出汁がでる。アサリの旨味とホウボウの出汁でスープが最高に美味い。汁気を多めにして最後パスタにすれば良かった。


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スズキのバター醤油ソテー。スズキはこっちの方が皮身の臭みが気にならず美味いかも。隣はイシガキダイの半身を昆布締めにしたもの。鯛のようなピンクの血合が綺麗である。水分が抜けてむっちりとしており、旨味も強くなっている。


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和洋入り乱れて、ちぐはぐな食卓になってしまった。魚を消費することにいっぱいいっぱいになっている。まだまだである。

 

3日目。

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ワカシの昆布締め。もともと脂の乗りが弱かったので昆布で旨味を足してあげるといい感じ。昆布の味もしっかり乗っており、むっちりして美味い。


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イシガキダイの煮付け。上品な白身だが脂が乗っている。皮まわりのゼラチン質もプルプルで美味い。

 

と、3日間かけて相模湾の地魚を堪能した。鮮魚の詰め合わせ、なかなか良いではないか。ひとつも傷ませることなく食べきることができ、なんだか経験値を積んだような気がする。また余裕があればまた注文してみようかな。魚は美味い。

 

 

 

 

さて、完全に余談であるが、今回魚が届いたタイミングはもう一つの意味で最悪だった。

今回鮮魚が届いたのが生ごみを出す日の夜だったので、9匹分の大量の魚の内臓やアラが4日間捨てられないという強烈な状況になってしまったのだ。ゴミ袋を二重三重にして、蓋つきのごみ箱に入れていたのだが、この猛暑の中、翌日くらいから強烈な異臭を放ちだしていた。

 

たまらずゴミ箱ごとベランダに出していたが、35度を超える炎天下のベランダで放置熟成されたブツは、次回の生ごみの日にはバイオテロ兵器のようになってしまっていた。危険。ゴミ箱にも強烈な臭いが染みついてしまっており、なんど漂白しても落ちず、結局買い替えることにした。魚を楽しむ際は、生ごみの日の前日にしないと危険である。学び。

 

 

連休最終日。自宅寿司を覚える。

連休最終日のはなし。

 

朝7時に起きるが体が重い。前日に猛暑の中走ってフラフラになった影響か、完全に夏バテである。そして腰も痛いためコルセットをまいて子供と遊ぶ。

最終日も特にやることが無いため、朝のうちに散歩でもするかと思っていたが、ベランダに出てみると30度を超える気温に強烈な直射日光。まさに酷暑である。日中の外出は危険だ。


しょうがないので、午前中は娘とプール遊び。

新生児のころに使っていたベビーバスにぬるま湯をためて遊ばせる。基本ビビりな娘は眉毛を強烈な八の字にして困っていたが、水自体は気持ちが良いらしい。

しばし遊び、奥さんと娘はエネルギー切れで昼寝。ぼくは一人でこの雑文を書いたり、昼飯の準備など。前回の記事でも載せたスタミナ茄子肉そうめんを作って食す。

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午後は近くの喫茶店へ。

家だと細切れにしか読書出来ないので、久しぶりに集中して本を読む。その後、一人でノートを開いて頭の中を整理する。月に数回くらいはこういった時間を持つのも大事だな。

 

 

その後、魚屋でマグロや鯛のお刺身を買う。今日は自宅で寿司にチャレンジするのだ。

 

この連休ずっと暇なので、せっかくなら何かの技術や知識の習得などをやりたいなと思っていたのだ。資格の勉強でも英語の勉強でもなく、寿司を握る技術を習得したい。寿司を自分で握れたらカッコいいし、ホームパーティーとかやっても盛り上がりそうではないか。

ちょうど入籍の記念日も近かったので、良い刺身を買って自宅寿司でお祝いしよう。寿司だ寿司だ。

 

ネットで勉強し、硬めに炊いたお米でシャリを作り、ネタは中トロ、真鯛、サーモン、カンパチと4種類準備してみた。まずは基本で握りやすそうなネタからチャレンジ。

YouTubeの握り方の動画を見ながらいくつか握ってみる。意外とそんなに難しくないぞ。小ぶりのシャリ玉で握り、最後にハケで醤油をさっと塗って完成。

 

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初めてにしてはいい感じ。

 

そして、味も結構美味い。ちゃんとした寿司屋の寿司とは比べものにならないが、銀のさらなどの宅配寿司には勝っている気がする。やはり作りたてでネタもシャリも乾燥していないのと、課金したネタそのものが美味いのだろう。

 

そこまで繊細な舌を持っているわけではないので、新鮮で脂の乗ったネタと、シャリの炊き加減と味付けさえミスしなければ、不味くなりようがないのかもしれない。ネタに課金したといっても、回転寿司で腹一杯食べるのと変わらないくらい。安いものだ。これは良いぞ。

 

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こんな感じで、お酒を飲みながら握っては食べ、握っては食べる。これは楽しい。

 

実際に握ってみて、コツもわかってきた。
・ネタは薄めで少し長めに切ったほうが握りやすく、シャリ玉に沿って丸く仕上がるので見た目も良い
・シャリ玉は回転寿司のシャリよりも小さめがいい感じ
・こまめに手酢をつけないとご飯粒でベタベタになる
・作ったらなるべく早く食ったほうが美味い
・酢飯は乾燥するので、1合ずつなどこまめに作ったほうが良さそう

料理としての寿司のハードルがここまで低いとは・・・。ちょっといいお刺身を買っておくだけで、いつでも楽しめるではないか。奥さんも僕も大満足であった。これは新しい趣味になりそうだ。また作ろう。そしてもう少し技術を磨いて自宅で寿司パーティを開くのだ。