太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

親子の思い出になれば。中華鍋は楽しい。

土曜日のはなし。

 

朝から葉山の海でセーリングしてきた。

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社会人ヨット部で10年ほどコンビを組んでいた相棒のキング氏が10月から家業を継ぐことになり、会社も退職して岡山に帰郷することになった。

少し前に連絡した際に、「東京にいる間に、5歳の息子をヨットに乗せてあげたい」と話していた。息子君は赤ちゃんの頃からヨット部の集まりに連れてこられており、去年の夏も一緒に旅行に行ったりしている。

そんな息子君にヨットを体験させるとあらば、是非手伝わせて欲しいと企画したのだ。

 

まだまだ真夏のような日差しの下、ヨットを組み立て、息子君を乗せていざ湘南の海へと。

 

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遠く台風の影響か、間隔のおおきなうねりがあるものの、風は安定しており走らせやすい。

 

時折強い風が吹くが、僕もキング氏も慣れたもので、ヨットは舳先を上げて水面を滑走していく。水面すれすれを走るスピード感に息子君も大喜びである。ヨットハーバーの周りを往復したり、森戸海岸の前まで行って海上の鳥居を眺めたりとのんびり楽しむ。

 

1時間ほどセーリングしていたが、夏の日差しと水しぶきを浴びてセーリングするのは爽快だ。息子君もはじめて乗るヨットに怖がらず、楽しんでくれたようで嬉しい。地元に戻ってもたまに遊びにきておくれ。

 

ヨットハーバーに戻っている際、息子君が幼稚園で覚えたであろう童謡を波に揺られながら朗らかに歌っており、無邪気なその感じになんだか少し感動してしまった。

 

せかいじゅーのこどもたちーがー
いちどにーわらったらー
そらもわーらうーだろうー ラララ
うみもわらーうだろー

せかいじゅーのこどもたちーがー
いちどにーなーいたらー
そらもなーくーだろうー ラララ
うみもなくだーろーう

 

キング氏も息子君もあと半月もすれば東京を離れて地元に帰ってしまうのだが、この出来事が親子の夏の思い出になってくれると幸いである。

 


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見事な入道雲。もうすぐ夏も終わりだ。

 

 

 

逗子駅までキング氏に送ってもらい、電車で帰宅する。ちょうど昼時だったので、昼飯を食っていくことにする。

 

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駅前ではあるが地下の奥まった薄暗い場所に、謎のラーメン屋を発見。辛い物を食べて汗だくになるのもよかろうと入店。

 

入門編から地獄の激辛、チャレンジメニューまで何段階か選べるようだ。比較的辛い物は好きで、一人の時くらいしか激辛料理は食べられない。今回初の入店だったが、入門編の5辛を通り越して10辛の中級を注文してみた。

 

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スープが赤い。そして肉みその上に載っている唐辛子がなかなか刺激的である。

 

ビリビリと辛いが、胡麻の風味が濃厚で、甘辛く煮たそぼろの肉もあるため、なかなかに美味い。辛さと熱さに汗がダラダラ出てくる。

普段自炊で優しい食事ばかりだったので、たまにはこういうパンチの効いたメシもいいな。途中で卓上の花椒をふりかけてシビカラにし、サービスの小ライスにスープを掛けていただく。

 

久々にガッツリと辛いものを食べて満足だ。なんだか達成感がある。

 

この担々麺で体力を消耗したのか、帰宅して娘と遊んでいたら、娘と一緒に昼寝してしまった。あっという間に夕暮れ。


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東の空には入道雲。いいですね。

 

さて、ばんめしである。前回の記事でも買いたが、親戚のお兄さんよりカツオをいただいたので、捌いてカツオのタタキを作る。

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もう一品は野菜炒め。
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先週、中華鍋をセットアップしたので、まずは簡単な炒め物から徐々に油を慣らしていくつもり。

 

とんかつ用の豚ロースが安売りされていたので、1センチほどの幅で切って片栗粉をまぶして揚げ焼きにする。それを強火で炒めた野菜と合わせて創味シャンタンと酒醤油で味付けて完成。

 

中華お玉でガコンガコン言わせながら炒めるのはとても楽しい。多少コゲ付きそうでもパワーでかき混ぜてやれば良いのだ。

 

強火でざっと火を入れたおかげか、野菜がシャキシャキでとても美味い。シャキシャキなのにちゃんと火が通っている。そしてほんのり甘い。普段フライパンで作るのとは食感も味も違う。これは良い。


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あとはトマトとサニーレタスのサラダ。そんな感じの食卓。

 

中華鍋、思った以上に良いかもしれない。炒め物のランクがぐっと上がる気がする。まだ少しこびりつく感じがするが、使っているうちに馴染んでくるだろう。自炊のテンションが上がるのは良いことだ。

 

 

カツオをいただく週末。

カツオを一匹いただいたので2日間かけて楽しんだはなし。

 

土曜日の夕方、ばんめしの材料を買おうかと近所のスーパーに行こうとしたところ、奥さんの実家のある隣のマンションのエントランスから、ちょうど親戚のお兄さんが出てくるところだった。

 

挨拶したところ、昼まで釣りにいっていたらしく、釣れすぎたカツオを届けにきたところだという。もし捌けるなら持っていってくれとのことだったので、うちも1本お裾分けしていただいた。なんと素晴らしいタイミング。カツオ大好きなので大変ありがたい。今度お返しをせねば。

 

と、いうことでカツオ君。

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メタリックな質感に、ラグビーボールのような流線形が美しい。高速で海を泳いでいたのだろう、全身が尾びれを左右にフリフリするための巨大な筋肉となっており、水の抵抗を無くすために表面はなめらかで背びれなどは格納できるようになっている。機能美である。

 

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まん丸の目が透き通っている。昼ごろまで相模湾を泳いでいたのを釣ってその場で締めていただいたようで新鮮そのものである。

 

今回はじめてカツオを捌いてみたが、独特の手順があるようだ。

 

・ウロコがバリバリに固く、体の前半分の上部に固まっているので、包丁でそぎ落とすようにウロコを取る
・胸びれ、腹びれのまわりは固いので周囲から包丁を入れて頭と内臓を落とす
・背びれの根っこに固い骨があるので、V字型に切れ込みを入れてひれを落とす
・身割れしやすいので、3枚におろしたあとに背中側の柵と腹身の柵の4つに分ける

 

ネットの記事を参考にして捌いてみる。前回いろんな魚を捌いたおかげでだいぶ手際が良くなってきた気がする。

 

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とりあえず柵に分けてみた。生き物から食品へと変化する瞬間。中落ちに結構身がついてしまったので、あとで醤油を付けて食べようとこそいでおく。



背中側の柵をタタキにしよう。
皮目に塩を振ってしばらく置き、全体をバーナーで炙る。

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ファイヤー!この瞬間が楽しい。

 

余談だが、奥さんのお姉さんの旦那が僕と同い年なのだが、彼も料理が趣味で、同じようにカツオをもらってバーナーで炙っていたらしい。そしてカツオの寿司も握っていたらしい。普通の家庭はバーナーなんて持ってないし、自宅で寿司を握るなんてそっちが兄弟みたいだねと笑っていた。なぜか気が合うのだ。

 

男の料理は凝りだすと同じようなところに収斂していくのかもしれない。

 

 

バーナーで表面に少し焼き目が付くくらい火を入れて、すぐに冷蔵庫で冷やす。
(氷水に入れると水っぽくなってしまうと聞いたので)

 

まず一品。カツオのタタキ。

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水にさらしたオニオンスライスを敷き、その上にカツオの切り身を並べ、上からネギとミョウガをのせている。

これは美味い。薬味と一緒に食べるとビールが進む。

スーパーで買ったカツオは身が黒ずんで独特の鉄臭さがあったりするが、これは新鮮そのもの。血合いも朱色で全く臭みも無く、プリプリで美味い。身割れもなく綺麗に出来たのも嬉しい。

 

翌日の昼、腹側の柵を漬け丼にしてみた。

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皮を引き、刺身に切ってからみりんと醤油のタレに30分ほど漬け込んだだけ。むっちりとした食感に強い旨味。ご飯は薄めの酢飯にしてみた。ワサビを付けてかき込むと幸せの味。

 

翌日のばんめしでは竜田揚げにチャレンジ。

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残った腹側の身をおろし生姜、醤油酒で30分ほど漬けておき、片栗粉をまぶして揚げる。もともと刺身で食える鮮度なので、硬くならないように控えめに火を通す。

 

これもまた香ばしくて美味い。生姜醤油の下味がしっかりついており、カラッと上がった表面と、フワッとした身が堪らない。

 

こんな感じでカツオを堪能。新鮮な魚は美味いし料理は楽しいな。なかなか気合を入れないと丸魚を調理することはないが、今回はお裾分けいただけて感謝である。大きめの魚一匹だと、ちょうど土日の二日間で食べきれて良いかもしれない。

 

 

 

雲を眺める娯楽。簡単な食卓。

日曜日のはなし。

 

東京湾でヨットレース。朝6時半に自宅を出て舞浜に向かう。休日朝の電車は空いておる。マリーナに到着し、汗をかきながら準備して、いざ本日も海に出て行く。

 

天気は晴れ。パキッとしたコントラストの高い空。浦安マリーナから東京湾に出ていくと、北には東京のビル街やディズニーランド、東は幕張から房総へと続く陸地、西は遠く横浜から横須賀、三浦半島まで見渡せる。上空は綺麗に晴れ渡っており、周囲の陸地の上だけ入道雲がもくもくと漂っているそんな天気。

 

マリーナからレース海面まではエンジンをかけてトコトコと機走していくのだが、その間、育っては消える入道雲を見ているだけで不思議と飽きなかった。

 

ひとつひとつが幅数キロ、高さ数キロの大きさで、真っ白でいかにも質量のありそうなはっきりした雲だ。それが大都会東京の上空に存在感を持って浮かんでおり、ぐぐぐっと高く膨らんだかと思いきや、シュワシュワとはかなく消えていったりと形を変え続けている。なんとも面白い。

 

青空に変化する雲をぼんやり眺めるという娯楽だ。

春に桜の花を眺めるように、秋に色づく紅葉を眺めるように、冬にしんしんと降る雪を眺めるように、夏は変化する入道雲を眺めて季節を感じるのだ。

 

風が強い日に流れる雲のスピードを楽しみ、真夏日に高く高く育つ入道雲を楽しみ、青空を横切る飛行機雲を楽しむ。 「雲見」という趣味になりそうだ。今後、コンディションが良い日は海辺に座って積極的に雲を見ていこう。

 

余談だが、西伊豆に「雲見」という小さな温泉地がある。小さな古い旅館がいくつかあるだけの集落だが、金目鯛の煮つけやお刺身の船盛りがついた格安のプランで宿泊できるのと、海に面した無料の露天温泉がある良い町である。

雲見温泉観光協会HPより拝借。 なんと2019年9月より閉鎖されているらしい。まさに雲を見るにうってつけの場所なのに残念である。

 

 

さて、ヨットレースは丁度良い軽風で2レースを実施。なかなかいい感じの展開で心地よかった。レース後のビールも最高である。休日も娘を見ていてくれた奥さんに感謝し、シュークリームを買って帰る。(家に赤ちゃんがいると、休日に自由に遊びにいくのにほんの少しの罪悪感があり・・・)

 

その後、奥さんにも外出してもらおうと、娘と二人で散歩する。娘はまだベビーカーを嫌がっており、ずっとふてくされたような表情で固まっている。

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西日が強く眩しいが、夕方になってくると風が出てきて幾分過ごしやすい。もう夏も終わりだな。帰り道、巨大な円盤のような雲が北西の空に広がっており、夕焼けに照らされて異様な雰囲気だった。奥さんも帰ってくるなり、巨大なUFOみたいな雲があった!と興奮していた。

 

気になって調べてみたら、山梨上空にあった巨大な積乱雲が限界まで成長し、「かなとこ雲」という状態になっていたらしい。写真に収めておけばよかったな。

 

 

娘を風呂に入れてからばんめし。

 

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今日の自宅居酒屋メニューはこんな感じ。

 

手羽元が安かったのでデカいパックで購入。ニンニク生姜醤油でしばらく漬け込んでグリルで焼いてみた。

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簡単でとても美味い。他の料理と並行して作れるので楽で良い。

右はネギ、ミョウガ、塩昆布を乗せたおつまみ冷奴。胡麻油とポン酢をかけて食べる。塩昆布、胡麻油、味ぽんの組み合わせで美味くないわけがない。


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あとは、手羽元のさっぱり煮と、トウモロコシとパクチーのサラダ。今日は夕方まで出かけてたので、全体的に手間をかけずにサクッと終わらせる。簡単で美味いってのはいい事だ。