太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

娘と金沢動物園。アスレチックに挑戦する娘。

土曜日のはなし。

 

先週より、奥さんと子供たちがしばらく義実家に泊まっている。5年ぶりの一人暮らし中である。

といっても歩いて5分の距離なのでちょくちょく会いにいっている。木曜日に早めに仕事を切り替えて顔を出したところ、娘が大喜びでくっついてきた。パパと遊びたい!家に帰りたい!と毎日言っているらしい。そうかそうか。それなら存分に遊んでやろうと、土曜日に二人で金沢動物園に行ってきた。

 

最近少しずつ涼しい日が増えてきたが、当日は最高気温33度の猛暑日予報。義実家の皆さんはこんな日に動物園に行って大丈夫?と心配していたが、保冷剤やタオル、冷凍のジュースなどを持ってとりあえず行ってみる。

 

到着してみると、暑いのは暑いが海が近く高台にあるので風が抜けて気持ちが良い。そして園内の通路はほとんど木陰になっており、そこまで猛暑という感じではなかった。そして園内はガラガラである。開園から20分後くらいに到着したのだが、先客は10組程度。非常に空いている。

 

娘をベビーカーに乗せて園内を散策。

 

オカピさんが近い。草をもしゃもしゃ食べていた。娘はメルちゃんのぬいぐるみを赤ちゃんにみたててもってきている。

 

ゾウも近い。奥にいるオスのゾウは、日本にいるゾウの中で一番象牙が長いらしい。立派である。

 

横浜金沢の山にある動物園なので、動物の檻や飼育場がそれぞれ離れており、緑あふれた遊歩道を散歩しているようで気持ちが良い。次はどんな動物さんがいるかなーと娘と会話しながらぶらぶら歩く。なかなか楽しいぞ。動物園満喫。今度は公園で遊ぼう。

 

横浜の金沢動物園は、山の上にある動物園に至る斜面に、ローラー滑り台やアスレチック施設など、子供が遊べる公園が整備されているのだ。ローラー滑り台は神奈川で2番目に長いらしい。膝の上に乗せて一緒に滑ったがちょっと怖がっていた。6歳~12歳対象のアスレチックでは怖がりながらも果敢に挑戦している。

汗びっしょりになりながら、ぐいぐい登っていく。えらいぞ。僕が頑張れーと声をかけていたら、娘も「パパもがんばれ!」といいながら手招きしてくれる。

 

しっかり遊んで、動物園前のレストランでお昼を食べて帰る。以前娘と来た際は嫌がってレストランに入ろうともしなかったが、今回はお腹もすいていたのか、沢山遊んで満足したのかすんなり入ってくれた。娘はお子様カレーセット。僕はラーメン。ラーメンはなんともチープな味わいだったが、汗をかいていたのでしょっぱいスープが身体に染み渡るようだった。

 

帰りの車で娘はぐっすり。1時間くらい昼寝させておく。

 

そのまま義実家に連れていき、しばらく一緒に遊ぶ。

お義母さんがケンタッキーを買ってきてくれて、晩御飯もご馳走になって帰る。娘も楽しかったようで終始ご機嫌であった。良い土曜日。

 

 

 

娘との日々とお姉ちゃんになった娘の変化。

奥さんが出産後数日入院する必要があるため、お盆休みに有給をくっつけてお休みをいただき、娘としばしのふたり暮らしをしていた。

 

これまで半日や1日程度奥さんが家をあけることはあったが、数日間娘とふたりだけで過ごすのは初めてである。2歳9か月の娘はまだまだ甘えたいさかりだし、自己主張も強めでまだまだ手がかかることも多い。出産前、奥さんはぼくだけで大丈夫かとかなり心配していたらしい。

 

実際に二人で過ごしてみて、奥さんがいない間、娘は多少不安定というか、急に機嫌が悪くなったり泣いてしまうことは多かった。夜寝るときなど、「ママと赤ちゃんにあいたいよぉ」「さみしい、だっこして」と言ったりなど、娘なりに言葉にして伝えてくれていた。そりゃさみしいだろう。申し訳ない。たまに奥さんとビデオ通話しても、そっぽを向いて「おはなしするとさみしいからバイバイするの」と、なんともいじらしい反応を見せていた。

 

しかし、ずっとふたりで過ごして遊んでいるうちに、3日目くらいにはだんだんと落ち着いてきて、普段通りの元気さを取り戻していった。娘なりにちゃんと理解して適応していったのだな。えらい。

公園のじゃぶじゃぶ池で水遊びをしたり、ふたりでパフェを作って食べたり、おもちゃをマスキングテープでぐるぐる巻きにしてみたり、人形ごっこをしたりと良く遊んだ。なかなか貴重な日々だった。

 

そういえば、娘の寝かしつけをしている際にふと気になって、生まれる前のことを覚えているか娘に聞いてみると、「Aちゃん、ママの背中にいたんだよ」「そこから、ポーンとうまれてきた!」というよくわからない答えが返ってきた。何なのだろうか。

 

出産から数えて5日目に奥さんが退院。

玄関を開けると娘はハイテンションで駆け寄ってきて、「あかちゃんだー!」「手がちいさいね!」「かわいいね!」と大騒ぎ。娘には、数か月前からきょうだいが生まれることを伝えており、お姉さんとしての自覚が少しずつ芽生えてきていたのだろう。

 

この数か月、ネコのぬいぐるみを「にゃんにゃんのバブーちゃん」と呼んで、おもちゃのベビーカーに乗せて散歩させたり、自分の幼児用の椅子に座らせてごはんを食べさせるマネをしたりとずっと遊んでいたのだ。よく子供用の小さなエプロンを着て、「おかあさんになーれ!」とクルリと回ってお母さんに変身してお世話をしていた。

 

小さな弟がきてからというもの、「だっこしたい!」「ミルクあげたい!」「よしよししたい!」と、小さな母性を爆発させているようである。赤ちゃんのおむつを替える際も、あかちゃんが動かないように枕元で両手を優しく押さえてあげていた。えらいじゃないか。

 

まだまだ小さいと思っていた娘も、赤ちゃんがきてみるとずいぶんしっかりした女の子になったんだなと感じる。今後家族の注目が赤ちゃんに注がれて寂しい想いをさせないように、娘ともしっかり向き合っていこう。

 

 

 

人形たちをねかしつけるおかあさん。

 

元気いっぱい。

 

ようこそ我が家へ2。

先日、第二子となる男の子が生まれた。

 

上の子のときは予定日よりも2週間早く生まれたのだが、今回は予定日を過ぎてもなかなか出てくる気配がない。生まれたら休みをもらおうと会社のお盆休み前に仕事の引継ぎをみっちり準備していたのだが、そのままお盆休みに突入した。

生まれる前にやれることをやっておこうと、ベランダを掃除してプール遊びをしたり、床の拭き掃除をしたり、娘とパフェをつくって食べたりして過ごしていたら陣痛が来た。

 

朝から定期的な陣痛があったので、娘を義実家に預けて奥さんを産院に送っていく。コロナで短時間しか立ち合いや面会ができないため、分娩が始まるまでぼくは駐車場で待機する。車の中で上の娘の出産の際を思い出したり、生まれてくる赤子の名前の由来を書いてみたりしつつひたすら待つ。奥さんからLINEをもらい、陣痛はだんだんと進んでいるようだが、まだまだ出産には至らない。読書したりポッドキャストを聴いたり、近所をうろうろしてアイスを食ったりしつつ待つ。

 

これから分娩室に入ると連絡がきたのが18時過ぎ。僕も病院に入り、電気の落とされた暗い待合室でそわそわしつつ待機する。18時半に看護師さんに呼ばれ、ガウンを着て分娩室に入る。上の子のお産は分娩室に入って30分くらいでスポッと生まれてくれたのだが、今回は大きめのようでやや苦戦している様子だ。奥さんも歯を食いしばって、痛みに身体を震わせながらいきんでいた。僕はうちわであおいで汗を拭いたり、肩をさすったりしつつ奥さんを励まし続ける。

 

出産をサポートしてくれているのは50代くらいの経験豊富そうな助産師さん。てきぱきと準備をしつつ、静かな口調で呼吸やいきみについてアドバイスしてくれる。途中から出産後の処置をするドクターも来てくれたのだが、休日の夜だったからか院長の親戚で系列病院のニヒルでダンディなおっさん先生であった。

新しい命を生み出すためにまさに必死の形相で痛みに耐える奥さんに対して、ドクターと助産師さんがやけに冷静で、腕組みをしつつお産の進捗を見守っていたのがちょっと面白かった(僕も2度目の立ち合いなので気持ち的にも余裕あり)

あとで奥さんから言われたのだが、自分が死にそうな痛みで苦しんでいる周囲で、夫の僕もドクターも助産師さんもやけに冷静で「なんで!?」と思っていたらしい。

 

20時ごろに無事に誕生。

 

助産師さんに取り上げられた赤ちゃんは、上の子よりもずいぶんと大きく感じた。プギャアプギャアと元気に泣いて、手足をパタパタと振っていた。奥さんも息子も良く頑張ってくれた。僕は分娩室を出て、ロビーでしばらく待機する。今日はずいぶん待つ日だな。

 

産後の処置が終わり、10分ほど対面。すごくしっかりした赤ちゃんだ。奥さんも心底ほっとしたようないい顔をしている。少しだけ抱っこさせてもらったが、上の子が生まれたときと比べてもずっしりと重い。まだ生まれたばかりで顔ははっきりしないが、奥さんそっくりの福耳で思わず笑ってしまった。

 

21時前に義実家に娘を迎えに行く。娘は1日じいじばあばの家に預けられて、久々に僕と会えたことと、弟が生まれたということに大興奮しており、「おとうとがうまれた!」「はやくだっこしたい!」「あかちゃんうれしい!」と大騒ぎ。「ハッピバースデー ディア あかちゃんとママ~♪」と飛び跳ねながら歌っていた。

 

家に連れて帰ってしばらく遊び、寝かしつけしていたら僕も寝ていたようで、0時過ぎに起きる。それからシャワーを浴び、生まれてきてくれた息子と奥さんに感謝しつつ1か月ぶりのビールを飲む。バタバタしていたがようやく一息つけた。じわじわと幸福感が広がっている。

 

ぼくの兄弟の子供は4人女の子が続いていたので、うちの家ではじめての男の子だ。別に跡取りとかそんなものは気にしていないが、あたらしく男の子がうちにやってくるのか。なんだか変な感じである。元気に生まれてきてくれて本当に良かった。

 

息子よ。ようこそ我が家へ。

 

 

 

 

奥さんの出産祝いで食べたお寿司。

 

 

上の子の出産の話はこちら。今回はタヌキは現れず、満月からは2日遅れであった。

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