土曜日のはなし。
曇り空で寒そうだったので午前中は娘と室内で遊ぶ。
僕も娘も大好きな粘土遊び。小麦粘土を使っているのだが、開封してからしばらく時間がたっているのでちょっと硬くなっている。小皿に水を入れて、少しずつ水をつけつつこねて柔らかくする。娘が粘土で遊べるようにヘビやカエル、オバケさんなどを作ってやりつつ、硬くなった小麦粘土をひたすらこねて柔らかくする。こねこね忙しい。
柔らかくなった粘土のボールを娘に渡すと、へらを押し付けて顔をつくってみせた。
ほう。これまでは渡した粘土の人形で遊んだり、握ったりちぎったりすることはあったが、自分で顔を作ったのは初めてかもしれない。いいぞいいぞ。
奥さんからきいたのだが、平日に折り紙遊びでアンパンマンの顔のパーツを切ってあげたところ、娘は目や鼻、口のパーツを器用に糊付けしてアンパンマンを作ってみせたそうだ。完成したものを見ると、ちょっとずれているが誰が見てもアンパンマンであった。クレヨンでのお絵描きだとまだまだぐちゃぐちゃの模様しか書けないが、顔のパーツとその位置などはちゃんと理解して配置するようになってきているのだな。成長を感じた。
昼はパスタを作って食べる。
白ネギとチャーシューの和風パスタ。義実家より、お中元のハムやソーセージ、チャーシューなどをお裾分けいただいており、そのチャーシューを刻んで使ってみた。
オリーブオイルでニンニクとネギを炒め、しっかり香りを出してから刻んだチャーシューとニラを少々。味付けは麺つゆと塩コショウ。パスタのゆで汁をお玉1杯分入れて強火にして乳化させ、茹で時間マイナス1分のパスタを絡めて完成。僕の分だけ上からブラックペッパーをミルで挽いている。うまいうまい。
昼食後、奥さんと娘が昼寝している間にランニング。体は結構重かったが、昨年定期的に走っていた距離をすんなりと走ることができた。ペース配分とフォアフット走法が身についてきたようだ。息が上がらないペースで歩幅を狭く、回転数を上げて走ると楽である。全く颯爽という感じではないが、これが効率の良い走りなのだろう。
午後、奥さんと娘が義実家に遊びに行ったので、僕は部屋を片付けてルンバをセットし、近くのスーパーとドラッグストアに買い出しにいく。蒸留酒が切れていたので安ウイスキーのティーチャーズを買う。安ウイスキーの中だと一番好みなのだ。ほどよくスモーキーで甘味もあり、ハイボールに良い。
いい大人なので高いウイスキーを何本か買ってみて、味や香りの違いなどをちゃんとテイスティングしてみたい気もするが、酔っぱらうとなんでも一緒のような気もしないでもない。なんとなく1000円~1500円くらいの安ウイスキーを何本か買って飲んでみて、ティーチャーズかデュワーズあたりが美味いなーと思い、そのどちらかを気分で買うことが多い。
食材を買い、奥さんと娘が帰宅するまで音楽を聴きながら料理する。
本日は僕も奥さんも大好きなルーローハン。
肩ロースの塊肉を1センチ✕2センチくらいに手切りしてニンニク生姜で炒め、ネギ、タマネギ、ニンジンのみじん切りと一緒に煮込む。味付けは醤油酒砂糖に五香粉を少々。最後に隠し味にお酢を少しで完成。
その他は先週の余りの白菜のポン酢炒めと、春雨サラダ、肉味噌とニラ、モヤシの卵焼き。
ルーローハンは間違いない美味さである。豚肉はホロホロと柔らかく、甘辛い汁のしみたご飯がたまらない。娘には八角の香りが大丈夫かなと思ったが、少し味見させてみると凄い勢いで食べて、おかわり!と言ってくれた。娘がモリモリ食べてくれると作りがいがある。
娘がいるので最近は辛い料理は控えているのだが、その他は特に気にせずに趣味の料理を作っては家族で食べている。娘にも少しずつ同じメニューを与えているが、初めて食べる味付けでも気にいるとモリモリと食べてくれる。
ジャンルもバラバラで気の向くままに作っているが、なんとなく今回のルーローハンのように定番メニュー化するものがある。これが我が家の家庭料理として、娘の思い出の味になっていくのかもしれないと思うとなんだか不思議な気分である。
保育園や小学校で、他の子供がカレーライスやハンバーグが大好物だという中でルーローハンが好き!などと言ったりするのだろうか。
ルーローハンをモリモリ食べて、皿に残った汁まで飲み干そうとする娘を見ながらそんなことを考えていた。