土曜日のはなし。
ぼんやりと暮らしていると、あっという間に土日がやってくる。いつのまにか2022年が始まり、はじまったなと思っていたらもう1か月と1週間が終わっているのだそうだ。加速しているのか。置いていかれてしまいそうだ。あまりにぼんやりしていると記憶にも残らず娘との貴重な日々も忘却の彼方に過ぎ去ってしまいそうなのでしこしことお休みの日記を書く。
土曜日、娘といつものランニングコースを散歩する。結構寒いのだが、ずっと家に引きこもっていてもしょうがないので、川沿いのベンチでチョコを食べよう！と誘って外出させることに成功する。
娘はなんにでも興味しんしんのようで、道に落ちているゴミ一つ一つに対して、「これはなあに？」と聞いてくる。
「これはお箸のゴミだよ、これはアメのゴミだよ」と答えると、「これは、おはしの～、ゴミだから～、ばっちぃから～、さわっちゃ～、いけないんだよ！」と、自分に言い聞かせるように話していた。たぶん触りたいのだろう。2歳と2か月、ちょっとずつ自制心も出てきているのかもしれない。
30分ほど散歩し、マンション下の公園で遊ばせる。一度挨拶したことがある同じマンションの親子がいて、「Aちゃんだ～！おはよう！」と挨拶してくれた。奥さんと娘はよく近所の公園で一緒になることがあったようで、若いお母さんが僕の娘を見て気づいてくれたようだ。
うちの娘はちょっと人見知りのようで、遊びたいけどちょっと怖くて自分からは近づいていけない感じ。わかるぞその気持ち。そのあたりは僕に似ているのかもしれない。
お昼は家でたこ焼きパーティ。公園に行っている間に奥さんが準備してくれていた。
先週の水曜日あたりに急にたこ焼きやりたい！となり、イワタニのたこ焼き用の鉄板をAmazonで注文しておいたのだ。イワタニさんの製品には全幅の信頼を置いているのだが、このたこ焼き用の鉄板も非常に良い。電熱式のたこ焼き機とは火力が段違いで短時間でカリっと焼けてくれる。中はふわっとやわらかく、焼き立てをハフハフと食うのは最高である。うまいうまい。
僕や奥さんが竹串でたこ焼きをくるくる回すのを見て娘もなんだか楽しそうである。こうやって家族で楽しめるごはんは良い。僕も奥さんも苦しくなるくらいに食べてしまった。
あまりに満腹だったため、午後のランニングは日曜日に延期。娘と奥さんが昼寝している間、リビングでのんびり読書する。夕方は奥さんの実家にでも行こうかと思ったが、奥さんのお母さんが務めている病院でもコロナ陽性者がバンバン出ているようで、用心して自粛しておく。家でおとなしく遊ぼう。
買い物にも行っていないので、冷蔵庫と冷凍庫にある食材でばんめしの準備。
手前から、ホタテとアスパラ、キノコのバター炒め。ホタテの貝柱を解凍し、小麦粉をまぶしてさっと焼いて取り出しておき、フライパンにバターを入れてアスパラ、玉ねぎ、しめじを炒めて塩コショウで味付け。ホタテとあわせて香りづけにさっと醤油をたらして完成。ホタテとアスパラとキノコとバター。合わないわけがないな。完璧な味だ。
奥はニンジンと厚揚げ、鶏肉の煮物と、アボカドとサニーレタス、トマトのサラダ。いつのまにかまたレタスの値段が高騰している。ひとたま300円くらい。しかしなんとなくサラダがないと寂しいのでえいやっと購入している。
ふるさと納税でいただいた能登の干物。ナメタガレイの一夜干し。身がほっくほくで塩気もちょうどよく、お酒が進む味。
娘にもちょっとだけ食べさせると、「おしゃかな！もっと！」と三分の一くらいを取られてしまった。そうだよな。子供だってうまいもんな。
夜、娘を寝かしつけた後、奥さんと録画しておいた「すべらない話」を観る。うまいもんだなぁとプロの話術に感心してしまう。
