太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

年末年始の帰省。年末編。

あっという間に三が日が終わり、いつもの日常が始まっている。明けましておめでとう世界。

 

息子が生まれて4か月になり、そろそろ実家の母にも孫の顔を見せてやりたいなと思い、今回の年末年始は奥さんと子供たちを連れて帰省していた。娘は2回目、息子ははじめての僕の実家である。3歳児と0歳児を連れての長距離移動は大変だったが、両親も孫たちと会えて非常に嬉しそうだったし、兄夫婦と姪っ子にも会えたし良い時間を過ごすことができた。その記録。

 

12月30日(金)

着替えやパジャマ、大量のオムツなどは事前に段ボールに詰めて宅配便で送っており、当日はキャリーケースやベビーカーは持たず、元気な3歳児に対応できるよう機動力重視のリュックスタイルで行くことにする。準備する僕らをみて娘も真似したくなったのか、いつも持ち歩いているネコちゃんのぬいぐるみと携帯のおもちゃをリュックに入れて準備万端である。

 

羽田空港までは義父に車で送ってもらう。渋滞や空港周辺の混雑などもあるだろうとかなり余裕を持ったスケジュールで出発したが、全く渋滞せずスムーズに空港に到着。早めに保安検査場を抜けて、お昼を食べたり、娘をキッズスペースで遊ばせたりして待つ。

 

子供たちが飛行機で泣いてしまわないか心配だったので、息子には搭乗手続き直前にミルクを作り、離陸のタイミングですかさず飲ませてみた。そのおかげか、気圧の変化で泣いたりせず、お腹いっぱいでぐっすりと寝てくれて非常にスムーズであった。娘は着陸時に耳がイタイと泣いてしまったが、それ以外は概ね機嫌も良く楽しそうに座っていてくれた。偉い。無事に福岡空港に到着。実家の父に迎えに来てもらう。この日のためにチャイルドシートを購入して実家に送っておいたのだ。

 

義父の車から飛行機、そして父の車のリレーで6時間かけて実家に到着。子供連れだと気を使うことも多いが、皆様のご協力のおかげでスムーズにいくことができ感謝である。

 

息子を風呂に入れ、ばんめしスタート。寄せ鍋、イカの刺身、げそ天。刺身醤油がしっかり甘く、九州の実家に帰ってきたなと実感する。スーパードライ派の父が僕のために黒ラベルを買っておいてくれた。

 

途中で息子を抱っこして寝かせたりしつつ、父とゆるゆるとお酒を飲む。娘は実家に大興奮で、飼っているモルモットと遊んだり、物置のようになっている部屋を探検したり、父母と遊んでもらったりと大喜び。結局寝たのは23時過ぎであった。僕も寝かしつけの際に酔っぱらってそのまま寝てしまう。

 

12月31日(土)

この日は子供たちと一緒に少しお出かけしようとのことで、マリンパル呼子の水中展望船『くじらのジーラ』に乗ってみることにする。佐賀の呼子港から出ている観光遊覧船なのだが、船室内の左右がガラス張りで、海中の魚たちの様子が眺められるようになっている。

浅瀬の観覧スポットでは船上から餌を撒いてくれて、クロダイの群れが乱舞しているのが良く見えた。冬だったからか魚は2種類ほどしか見えなかったが、まあこれはこれで良いものだ。娘は「タコさんはいないの?」としきりに海底を眺めていた。

 

お昼は実家でうどんと蕎麦。このあたりは福岡のうどん文化圏だからなのか、なぜか実家で年越し蕎麦というと、うどんと蕎麦を一緒のどんぶりに入れて出される。いりこ出汁の透明なスープにたっぷり茹でてゆるゆるになったうどんと、太麺の田舎蕎麦の組み合わせ。それぞれがひと玉くらいあって相当お腹いっぱいになる。

 

午後はお正月の準備。自宅ではほとんど飾らないので、娘は初めてみる正月飾り。

生米や干し柿、和紙などを使って床の間や神棚に飾る。もともと父方の実家で昔からやっていた飾り付けで、それを父が受けついている。僕らの世代だと仏間や床の間が無い家のほうが多いので、こういった生活に根差した風習や様式ってかなり貴重なものなのかもしれない。今回は意識せずに見ていたので、次回のお正月の際にはちゃんと教えてもらって受け継いでみようか。(マンションでどこに飾るのかって問題はあるが・・・)

 

夕方から庭で牡蠣を焼く。うちの父は炭火焼きが大好きで、週末になるとせっせと炭を起こしては夏は肉を焼き、冬は牡蠣を焼いている。

地元の海で養殖された牡蠣が安く売られているのだ。今回の帰省にあわせて5キロほど買っておいてくれたらしい。ジュージューと湯気を上げる牡蠣を開けて、プリっとした身を口に放り込みビールを飲む。いくらでも入りそうだ。焼いては食べ、焼いては食べる。贅沢な時間。

 

夜は皆で紅白歌合戦を観る。ちょうど娘がお風呂から上がったタイミングでディズニーメドレーが始まる。ジャンボリミッキーが流れると、娘はオムツ一枚でぴょんぴょん飛び跳ねながら踊っていた。

 

平和な年末。