太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

8年ぶりの家族旅行。由布院へ。

先週の土日、大分の由布院に家族旅行に行ってきた。

 

今から9年前、実家の父が還暦になったタイミングで、祖父母、両親、僕ら三兄弟で湯布院に旅行した。その翌年、母の還暦を祝って金沢福井に旅行した。その後、また家族で旅行にでも行きたいねと話していたのだが、僕ら三兄弟がそれぞれ結婚して子供を持ったり、祖父母が亡くなったり、コロナが流行ったりといろいろあり、あっという間に10年近い年月がたってしまった。

 

もともとは昨年に両親の結婚40周年記念という名目で集まろうとしていたのだが、コロナもあり旅行する雰囲気でもなく、今回ようやく40+1周年記念として実現したというわけだ。

ここに至るまで、親孝行でかつマメな性格の弟が何度も何度も提案+リマインド+日程決め+細やかな準備を重ねてくれた。彼の尽力なしには今回のイベントは実現しえなかったであろう。わが弟ながら素晴らしい人物だなと感心である。

 

金曜日、有給を取って午後のうちに実家に帰省する。もともとは奥さんと娘も一緒に旅行しようと思っていたが、奥さんが身重で大変なので我が家は僕だけの参加である。次こそは家族で参加したい。

 

羽田発福岡空港行。飛行機に乗るとこういった写真撮りがち。

 

飛行機や新幹線ではビール飲みがち。お昼は軽めにエビカツサンド

 

夕方に実家着。

実家のモルモット。もう何代目だろうか。

 

実家メシ。脈略のない料理とごちゃついたテーブルが実家らしさを際立たせる。

福岡に住む長男一家は明日の朝にレンタカーで迎えに来てくれる予定。大阪に住む三男一家は大阪港よりフェリーで向かっているらしい。なので僕だけ父母と晩飯。日本酒好きな父親と佐賀の銘酒鍋島を飲む。酔っぱらって就寝。

 

さて、土曜日。あいにくの雨だがまあ良かろう。(そういえば9年前の由布院も初日雨だった。レンタカーで走り出して一瞬雨が止み、それを見た祖父が「お前たちが親孝行で普段から良い行いをしているから雨が止んだんだ」と言っていたが、その後ずっと土砂降りの雨だったのには笑った)

 

兄から連絡が入り、1歳の娘が熱を出してしまった様子。無理させても良くないと兄のみでの参加となった。残念。朝10時に実家まで迎えに来てくれて、両親と僕も乗り込んで大分に向けて出発である。

 

初日は宿集合にして、僕と兄と両親は福岡で昼飯、その後少し観光して宿に行く予定。弟一家は朝イチに門司港に着き、大分の水族館うみたまごで子供たちを遊ばせてから宿に行く予定である。

 

1時間半ほどドライブし、福岡県うきは市の豚肉料理屋、『吉井十八』さんへ。ここは東京Xという幻の豚肉を扱っているお店で、トンカツとしゃぶしゃぶが絶品なのだという。父も何度か来ているようで、ぜひ食べてほしいとリクエストをもらっていたのだ。

 

からしゃぶしゃぶ。豚バラの脂がうつくしい。

 

だし汁に白菜の古漬けを入れてあり、発酵の旨味と香りが食欲をそそる。豚肉をさっと茹でて塩をかけて食べる。脂身の多い肉なのだが口の中でさっと溶けて甘味が残り、なるほどこれはウマい。

 

こちらも名物のトンカツ。

分厚くてデカい。低温でじっくり揚げているようで、分厚いのだが前歯でサクッと切れる柔らかさ。そして脂の旨味と甘味が口の中でじゅわっと広がる。うーんウマい。たまらん。運転手の兄には悪いが思わず生ビール。満腹。昼から贅沢であった。

 

その後、はらごなしに観光へ。両親と兄と僕の4人だけなので、どこに行こうか迷ったのだが、渋めの観光地として、耶馬渓にある羅漢寺に行ってみることにする。到着してみると、なんと本日は閉門していると。残念。しょうがないので、羅漢寺のすぐそばにある岩場の古羅漢に登ってみることにする。

100メートルほどの岩場に参道が作られており、岩肌を掘って仏像を祀ってある。まるで要塞のようだ。

 

急な階段を上って、仏像が祀られているお堂に参拝する。ここから先は急な崖を鎖をつたって進むようになっている。

 

こんな感じ。落ちたら危険。なかなかの絶景ですね。

 

さて、腹ごなしも終わったので宿に向かいましょう。

前回の由布院でもお世話になった「やまだ屋」さん。かけ流しの温泉が楽しめる宿である。

露天風呂付客室。豪華。

 

さて、夕食まではまだ時間があるので湯布院の町を散策しましょう。駅前の酒屋に行って父と地酒を飲む。

 

湯布院駅。1両編成のローカル列車が停まっていた。

 

お土産を買っていたら父母とはぐれたので、一人でうろうろと散歩する。知らない街を散策するのはワクワクする。写真を撮りながら歩く。

 

そして、各々温泉を満喫してから宴会である。ここで遅れて到着した弟一家も合流。5歳と3歳の娘がいるので場が一気に賑やかになる。

日本酒好きの父がお気に入りのお酒。今回、お祝いでの旅行と伝えていたところ、やまだ屋さんよりスパークリングのプレゼントもいただく。父親の乾杯の挨拶で宴会スタート。

 

料理。どれも優しい味で種類も量も豊富で大満足である。

 

今回、結婚40+1周年記念のプレゼントとして、弟が両親の生い立ちから家族の歴史をムービーにまとめてくれたので、それを上映する。

 

両親の子供時代から学生時代、新婚の頃の写真など、弟が帰省するたびに実家や祖母の家の押し入れを捜索して見つけてきたらしい。僕も全く見たことのない写真ばかりだったが、どこにあったのだろう。捜索作業だけで1年以上はかかっているのではないか。ものすごい執念である。

昔の写真に懐かしいと歓声を上げながら、皆ニコニコしながら鑑賞していた。大人たちが楽しそうなので、姪っ子たちも楽しそうである。いいムービーだ。わが弟ながら素晴らしい仕事だなと感動した。

 

たっぷり2時間ほど宴会し、その後部屋に移ってしばし姪っ子たちと遊び、それぞれまた温泉に入って飲みなおし。いやあ良い夜だ。

長くなったので後半へ続く。