太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

いいお金の使い方をしよう。

2歳の娘を見ていると、欲望に忠実だなーと思うことが多い。その場の気分でやりたいと思ったことをやるし、食事も食べたいものを純粋に食べる。

 

ブロック遊びをしていたかと思いきや、人形を登場させて、いつのまにかお医者さんごっこになっていたり、いつのまにかかくれんぼになっていたりする。常に今やりたいことをやっている。

シュークリームを与えると、こぼれたり頬っぺたが汚れるのをいとわず、クリームが一番多い場所に顔をめり込ませるようにかぶりついていく。そしてクリームだけをもぐもぐと食べて皮が残されたりする。ケーキもクリームだけを食べてごちそうさまになってしまう。ミートソーススパゲッティを与えても、上に乗ったソース部分だけを器用にすくってもぐもぐと食べつくしてしまう。

 

マナーとかしつけという観点だといただけないが、欲望に忠実で見ていて気持ちが良い。人間、本来はこうなのだなと思ってしまう。

 

その反面、僕はだんだんと欲が減ってきているような実感がある。先日、お金の価値が下がってきているということを書いた。

 

子供時代から20代後半くらいまでは、「これが欲しい!どうしても手に入れたい!」という身もだえするような欲求と、ネットや口コミ等をくまなく見て比較検討して注文する、もしくはその場の勢いと高揚感でえいやっと購入を決めるという買い物、消費への集中力のようなものがあった。しかし、最近はそういったものもなく、必要なものは買う。不要ならば買わない。必要以上には調べずにあっさりと購入するというような感じになってきている。

 

単純に物欲が減ってきたということもあるかもしれないが、ある程度お金に余裕ができてきて、かつ将来に渡ってのお金のシミュレーションができてきたというのもきっかけとしてあるのかもしれない。

laughunderthesun.hatenablog.com

 

社会人になって約15年。いまのところ健康に働き続けている。将来のために投資もやっており、許容できる範囲のリスクで手堅く運用している。家も、借金ではあるが無理しない程度の返済計画で購入済である。まあなんとなくだが、大きく跳ねる可能性も低いものの、大きく生活にリスクが出る状態でもないのかなと思っている。

 

とはいっても一寸先は闇、板子一枚下は地獄という言葉もあるので、僕の会社が潰れたり、事業が立ち行かなくなってさらに転職にも失敗して落ちぶれたり、心身の不調や大病で急に家計がひっ迫していくこともゼロではないだろう。もしかすると、困窮の末、あの時はあんなことを言っていて油断してたなーと将来的に思うかもしれない。

 

ただ、現状としてはある程度計画的な生活ができている状態で、年齢や家族構成の変化もあり、コロナによる生活の変化もあり、なんとなくあまり消費しない、あまり欲のない生活になっているような気がする。

 

もともと、僕は親が銀行員だった影響か、お金の使い方については比較的堅実でコンサバティブな価値観を持っていた。それがさらにこの数年間で倹約的になっており、とはいえまだ働き盛りでアクティブな30代だぞ、これで良いのか?と気になり始めている。

 

ここで改めて『いいお金の使い方』について考えたほうが良いぞ、と思うのだ。娘のように、欲望のまま動く!ということではなく、大人としての『いいお金の使い方』をしていきたい。

 

ちょっと考えて書いてみよう。

 

1)人のためのお金

贈り物やプレゼントが上手い人に憧れる。ちょっとした際の手土産やプレゼント、お祝いをさっと贈れるというのは素敵なことだ。

 

うちの会社は儀礼的なものは辞めていきましょうというスタンスなので、お中元のやり取りなどは無い。他の大企業だといまだにやったりしているのかな? ただ、結婚やら出産を経て、親戚、知人、友人などからお祝いをいただいて、内祝いを返すという一連の流れは経験しているし、僕も贈ることも多い。贈り贈られを経験しつつ、これって儀礼的な意味もあるけど、人と人とのつながりをちゃんと保っていくためのいい仕組みなんだなーと思って感心している。相手のことを考えてますよ、気遣ってますよというメッセージなのだ。人とのつながりとやりとりはとても大事だ。

 

また、助け合いのためにも、いいお金を使っていきたいなと思っている。部活の後輩への応援も兼ねたカンパや、友人知人が何か苦境に直面した際の援助、災害への義援金なども、余裕のある際はちゃんとやっていきたい。

 

2)子供の成長のためのお金

子供の習い事などは僕も奥さんもあまり興味は無いのだが、子供の興味を広げるための体験や絵本、図鑑などはどんどん投資していきたい。その興味を広げた上で、子供が何かやりたいとなったら無理のない範囲で応援してやればよいなと思っている。

また、僕が両親から学んできたように、お金に関する考え方もちゃんと伝えていきたい。基本的には堅実であってほしいが、しっかり使って知識や経験を得ていくような、いいお金の使い方を教えていきたい。

 

3)自分の世界を広げる(深める)ためのお金

これは主に本と、人との出会い、そして改めて学ぶためのお金かなと思っている。30代も後半になり、仕事と家庭の往復だけでそれでよいのかという焦りのようなものはずっと感じている。とはいえ子供も生まれ、コロナ禍に突入し、感染者が増えたり減ったりの中でいまいち何にチャレンジすべきか定まらずにいる。なんとなくのモヤモヤした感じがずっとある。

グロービスなどのMBAなのか、ヨット以外の別の趣味なのか、何か世界を広げていきたいなと感じている。

 

4)生活を整えるためのお金

先日、炊飯器を14年ぶりに新調したが、お米が明確に美味しくなって生活の質が上がった。僕の悪い癖で、使えるものは多少不便でもずっと使い続けていたのだが、えいやで買うとその後の生活がずっと快適になって良い。切り替えるなら早いほうが良い。昨年の夏くらいにルンバも導入したのだが、便利すぎて驚く。毎日留守中に部屋を綺麗にしてくれるルンバ(娘曰くぶいーんちゃん)に畏敬の念を禁じ得ない。数万円分の価値は間違いなくあったし、壊れてもまた買うだろう。このような生活を整える出資は臆せずやっていきたい。

今後は以下を検討している。
・ビルドインタイプの食洗器を入れたい
・作り置きやふるさと納税用に外付けの冷凍庫が欲しい
・給湯器が古いので壊れる前に入れ替えたい(しかし全体的に在庫不足らしい)

 

とまあこんな感じだろうか。節約や投資は比較的うまくいっている方だと思うので、改めて使い方も意識していきたい。