太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

スバル座カップ2019。

7月14日(日) 東京湾の夏のヨットの祭典、スバル座カップに参加したのでレースレポートを書きます。またしてもヨットに乗ったことのない人には意味不明な内容となりますので悪しからず。

 

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ヨットレースの朝は早い。4時半起床。家を5時に出て、早朝6時半に舞浜駅に到着。天候は思いっきり土砂降りである。テンションが全く上がらないレース当日。雨は本降りになったり小降りになったり。思ったよりも風も強く、5~7m/sは吹いているようだ。

 

マリーナに到着し、ヨットをクレーンで下架し、8時に出艇。毎年、オーナーはレースの運営をされているので、オーナー以外の5人のメンバーで乗船する。天候は少しずつ雲が薄くなっているような気がするが、ずっと小雨である。

 

今回のレースは、90艇近いチームがエントリーしており、3つのグループに分かれて9:00、9:10、9:20と時間をずらしてスタートしていく。東京湾のディズニーシー沖をスタートした各艇は、川崎と千葉を結ぶ高速道路の橋げたをくぐり、海ほたるパーキングエリアをぐるっと反時計回りで回ってスタートラインまで戻ってくる。強風で速い船だと2時間半程度、微風だと6時間程度かかるようなコースである。

 

風はずっと北風が安定して吹いており、海ほたるまでの往路はずっとスピンを張ってのランニングとなる予定。僕らのグループは3番目のスタートなのだが、先行しているグループはスタートラインのアウターサイドに固まっており、スターボードタックでスターとしてすぐにジャイブを返し、ポートで千葉側に進んでいるようだった。

 

僕らは艇が小さいので、あまり混雑する箇所で出ると抜け出せずにリスクが高いと判断し、スタートのアウターサイド1/3あたりをスターボードで流し、ルームを見つけてスタート、すぐにジャイブしてスピンを張る。スタートは絶好調である。

 

スピードを持ってスタートできたが、いかんせん雨のせいで視界が見通せない。海ほたるはおろか両側の陸地すら見えない状況で、どの方角にマークがあるかがまったくわからない。地図とコンパス方位を頼りに、ヘディング角度180度弱を目指してひたすらスピンランを続ける。

今回、オーナーにスピンを新調していただいたので、ブローでぐいぐい加速していく。平均で6ノットくらいだろうか。同じグループの中だとほぼトップ5には入る位置取りで30分から40分程度進んでいく。

 

先行しているグループが左右に広がっていたのだが、だんだんと近づいてきているため、おそらく海ほたる手前の回航マークが近いぞと推測。ずっと引き潮だったからか、ヘディング角度よりは少しだけ東に流されているようだ。1時間ちょっと進んだ段階で改めてヘディング角度を190度くらいに設定してしばらく走ると回航マークが見えてきた。

10:30頃に最初のマークを回航。この時点で同じクラスの中だと先行できており、ミネルバ艇と10艇身差、イーグル艇と15艇身差くらいである。差をキープしたまま海ほたるに接近していく。

橋げたをくぐるとクローズ気味のアビームとなるため、先にスピンを降ろしておき、ぐっと上っていく。小型艇なのでできるだけ海ほたるの近くを通るようにし、11時ちょうどくらいに海ほたるを回航。

ここからは約2時間のクローズである。ジブはヘビーをセットしているが、ギリギリオーバーパワーくらいの風域。軽風仕様の僕らのチームの船にはやや厳しいコンディションだが、ここまでしっかり休憩していただいたメイントリマーのHさんに頑張ってもらうとしよう。

 

11:20頃、最後のマークを回航。ここからは後続のミネルバ艇、イーグル艇との差をいかにキープしつつ、数分くらいのリードで先にフィニッシュするかが勝負である。僕らのTAKAIミニトンと、ミネルバ、イーグルのYAMAHA23では、強風のクローズの性能は若干向こうが上かもしれない。難しい戦いだ。

ほとんどの艇が左海面の横浜方向に走っていたため、僕らも後続の2艇もタックを返して横浜方面に伸ばしていく。基本的には、後続艇をカバーしつつ走るということを最優先に、長いタックを走るというのがセオリーなので、そのように考えてコースを取る。

 

しかし、狙い済ましたかのように大型タンカーなどが近づいてくる。せっかくマークしていても僕らだけがタンカーとミートする位置となり3回ほど避けなくてはいけなくなり、じりじりと間隔をつめられてしまう。

左側海面をメインで使いつつ1時間ほど走っていると、左のエンドまで来たのか、羽田空港の滑走路の先の桟橋がぼんやり見えてきたので、後続艇を押さえる位置でタックしてフィニッシュラインを目指す。この時点でイーグル艇に差をつめられており8艇身ほどの差となっており、ミネルバ艇は15艇身ほどの差となっていた。

 

イーグル艇の前で押さえてタックしたのだが、イーグル艇はドライブモードで伸ばしていくのか、ポテンシャルは変わらないものの、僕らが角度を稼いでいるのに対して、どんどん下並行の位置まで伸ばされてしまう。

しばらく対艇関係のまま走っていたが、僕らの上側にいた別のクラスの艇がいきなりクローズから落として走ってきた。何だ?とおもってよく周囲を見返してみたら、なんとフィニッシュラインは僕らのクローズの位置より10度近く下側であり、完全にイーグル艇に有利な位置にあるではないか。見通しが無い中で他の艇との関係性ばかり気にしすぎて、コース全体を見れていなかった・・・・

結局そのまま、かなり落とした状態で走らざるを得なくなり、フィニッシュ順位はイーグル艇⇒自艇⇒ミネルバ艇となった。残念。

 

後でGPSの航跡を確認したら、僕らが左に突っ込んだあたりで大きく左に振れており、僕らがフィニッシュに向かって走っている間に、じりじりと右に振り返していたようだ。イーグル艇がそのあたりの大局を考えてドライブモードで走っていたかは不明だが、僕らのミスもあり完敗である。

また、僕らのクラスでもう1艇、TALLBOY艇がトップフィニッシュだったのだが、その艇は僕らが左に突っ込みすぎる少し前までは僕らの後ろあたりを走っていたものの、その前にフィニッシュラインに向けてタックしており、ほとんどミスすることなく数分前にフィニッシュしていたのであった。いやあ悔しい。

 

結果、表彰ではTALLBOY艇、イーグル艇に続き3位であった。前半の走りが良かっただけに悔やまれる結果だ。後半に集中力が切れていたのかもしれない。

また、見通しが効かない中での走り方やコースのとり方について、もっとチームで話し合いながらやるべきだったなと反省である。正直、僕は湾内でのブイ回りのレースばかりやっており、そういった海面での経験が不足していた。

 

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皆で飲みながらの閉会式。悔しい結果だが、なんだかんだおじさんたちがレースの結果で熱くなれるというのは楽しいものだ。


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トロフィーが小さい・・・・。

過去、2015、2016、2017と優勝、2018が2位だったので、今年は奪還!と思っておりましたが、そう都合よくいかないですね。また同じようなミスをしないように、来年こそは優勝目指して頑張ります。