太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

全日本選手権入賞。

少し前の話なのだが、ヨットレースの全日本選手権に出場し、なんと16年ぶりの入賞を果たしてしまった。

 

お世話になっている企業ヨットチームが今シーズンいっぱいで休部することとなり、もともとは夏の江ノ島選手権で引退しようかと考えていた。ラストレースのつもりだったので、3年前に岡山に移住した相棒のキング氏にはるばる上京してもらいレースに参加したのだが、なんと強風でレース自体が開催されなかったのだ。

 

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流石にそのまま引退というのも悲しすぎる。キング氏はまた負担をかけてしまうのだが10月に開催される全日本選手権をラストレースとして参加することにしていた。

 

 

キング氏が家業を継ぐために岡山に帰ってしまってからというもの、すっかり江ノ島から足が遠のいており、二人乗りのヨットに乗るのは数年ぶりである。

 

最近運動らしい運動もできておらず、身体はすっかり細くなってしまった。かつ激務が続いており慢性的な寝不足で、前日が役員との飲み会というなかなかのコンディション。日本一をかけた神聖な大会を何だと思っているのか。まあ社会人スポーツなのでこんなこともあるでしょう。

とはいえ今回は参加することに意義があると思っていたので、全く気負わずに当日を迎えた。

 

 

8時に江ノ島に集合したのだが、まあ眠い。初日はレースできないくらいではないが、そこそこ風が強い。出艇の準備をしてみると、結構重要な部品が経年劣化で亀裂が入っている。危ない危ない。流石に怖いので売店で部品を購入し、交換していたらレースに間に合うかギリギリのタイミングになってしまった。

 

 

久しぶりのレースだったが、肩の力が抜けきっているのが良かったのか、いざレースが始まってみると結構ちゃんと走れていた。10年以上コンビを組んでいるため、僕とキング氏の息もぴったりである。

いつも通り、序盤はあまりパッとしないが、マークを回航するたびに順位を上げていくようなレース展開。初日を終えてみると6位、6位、5位と安定したスコアでなんと総合で5位。入賞圏内に付けられている。

スムーズに走れているような感じだが、正直体力的にはギリギリである。普段全く使わない筋肉を使うためか、レース中に何度も足がつっていた。おまけにいろんな箇所にぶつけたのか足がアザだらけだ。満身創痍で翌日に続く。

 

 

2日目の日曜日。風は前日よりもやや強い程度。振れと強弱のある北風。

 

ヨットレースは不確定要素の高い競技なので、一定のレース数をこなすと、カットレースと言って一番悪いスコアのレースを除外することができるようになる。そうなると、スコアを崩していない僕らとしては相対的に不利となるため、本日のレースは概ね5位以内にまとめないと入賞できないような気がする。

 

2日目は前日のレースで勘が戻っているからか、レース前半からいい順位で走ることができている。冷静に周囲を見ながら順位を上げており、途中は2回ほどトップを走ることが出来た。まあ最終的には後続の強豪チームに逆転されてしまいトップフィニッシュはかなわなかったのだが。

この日もがっつりと3レースを実施し、3位、4位、2位と好成績でまとめることができた。

 

マネージャーのIさんに写真を撮ってもらった。

 

2日間で6レースを実施し、身体中がアザだらけ、全身筋肉痛で体力的には限界だったが、10年以上この全日本選手権に出場してきて、一番スコアが安定してレースが出来ていた。

 

結果的にはなんと4位入賞。凄い。

 

何もわからない社会人1年目で参加した際にも同じ4位入賞だったのだが、まさかブランクあり、16年ぶりに最高記録タイを出せるとは思ってもみなかった。

長く続けてきた甲斐があったのかもしれない。

 

チーム自体が活動を休止してしまうので、一旦このシーホース級での活動は引退という形になると思うのだが、最後にこんな良い思いをさせていただき本当にありがたい。これまで部を引っ張ってくれたマネージャーのIさん、部員の皆さま、そして長年コンビを組んでくれたキング氏に感謝である。

 

いやー疲れたけど楽しかった。