土曜日のはなし。
近場でうまいものが食べたかったのでまたしても鎌倉へ行ってきた。この雑文では報告していなかったが、奥さんが妊婦でおなかも大きくなってきたので、あまり遠出はせず、軽い散歩もかねてぶらぶらする。
良く晴れた秋の三連休初日。鎌倉駅は結構な混雑だったが、皆小町通りから鶴岡八幡宮方面に行くか、江ノ電に乗って鎌倉方面に行くのだろう。僕らの好きな御成通りはいつもどおりのほどよい人出である。
途中のKIBIYAベーカリーでハード系のパンをいくつか調達する。鎌倉でハード系のパンといえばこちらの「KIBIYAベーカリー」が美味い。路地裏の見過ごしそうな小さなパン屋なのだが、全粒粉でナッツやドライフルーツの入ったこだわりのパンが並んでいてなんとも素敵なのだ。
調理パンや甘いパンを買うなら近くにある「利々庵」がお勧め。路地裏に美味いパン屋のある街は豊かである。
雑貨屋や花屋をひやかしたり、しらす問屋の山助で試食したりしながらぶらぶら歩く。風は少し冷たいが日差しが心地よい。素敵な休日だ。
鎌倉駅の西口から御成通りを突き当たりまで進み、そこから少し左に折れて若宮大路に出て、由比ヶ浜方向に100メートルほど行った場所にある。
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ランチの開店時間の少し前に到着したので、となりにあった絵本の店を見てみる。「メッゲンドルファー」という店で、世界中の仕掛け絵本を集めたなんだか素敵な店だった。絵本を読み聞かせするのはもう少し先だと思うが、子供が生まれたら絶対にまた来よう。
さて、11：30に開店である。
10月の仕事終わりと、心地よい秋晴れの三連休スタートを祝して、まずはビールである。
イタリアの生ビールだそうだが、フルーティでライトな風味が美味い。
そしてピッツァ。トマトベースでピリ辛のデォアボラと、モッツァレラベースで半熟卵とキノコが乗ったビスマルク。前回の反省を活かして今回はサイドメニュー無し、ピッツァをそれぞれ１枚ずつのストロングスタイルである。塩気の効いた生地にオイルとトマトソースがマッチしてなんとも美味い。ビールは一瞬で無くなったので白ワインも追加。幸せな土曜のランチである。
その後はまた近くをぶらぶら歩く。行ったことのなかった路地裏を覗いて知らなかった喫茶店を発見したり、若宮陶器でレンゲを買ったり、午前中に寄った山助で釜揚げしらすを購入したりと。
帰りがけに、御成通りから一本入った路地にあるジェラート屋にも寄ってみた。
コリーナ鎌倉。10種類くらいあるジェラートをそれぞれ試食させてくれる。奥さんは迷いに迷って全種類試食する勢いであった。
僕は4種のチーズとラムチョコレートのジェラート、奥さんはラムチョコレートとピスタチオのジェラートを注文。
チーズもチョコレートも凄く濃厚で美味い。ナポリピッツァのデザートには最適だ。
その後は食材の買い出しだけやって早めに帰り、夕方は奥さんとラグビーの決勝をテレビで観戦。南アフリカのフィジカルの強さに興奮である。この1ヶ月、しっかり楽しませて頂いた。感謝である。
さて、ラグビー中継を終えて遅めの晩飯。
茄子とひき肉が安かったので麻婆茄子。
今回も大量のひき肉を醤油と甜麺醤、豆板醤、花椒で肉味噌を作り置きしておく。肉味噌がある生活は豊かなのだ。それに豆板醤、甜麺醤が無くなったのでコチジャン、鶏がらスープを足して味付けする。茄子は揚げずに、サラダ油をかけてレンチンした簡易版だが、トロトロでになってくれる。最後に水溶き片栗粉でトロミをつけて完成。
簡単なのだが、驚くほど本格的な味となった。これまでの麻婆豆腐、麻婆茄子の中ではベストな出来だった。辛いけどしっかり旨味がある。鶏がらスープのダシと、発酵食品である豆板醤、甜麺醤のコクと甘味が効いているのだろう。なんとなく目分量で作ってみたが、味の構成としてはこれが正解な気がする。
あとは平日の作り置き用に手羽先のさっぱり煮。パクチーサラダ。手羽先はお酢のかわりに冷蔵庫に余っていた寿司酢を使ったら手羽先がちょっと塩辛くなってしまった。寿司酢は砂糖と塩が大量に入っているのを忘れていた。こちらは反省である。
このメニューでビールを飲み、締めに鎌倉で買ってきた釜揚げしらすと、北海道の親戚より頂いたイクラで白米を食う。
フワフワで甘みのあるしらすと、しょっぱいイクラのこく味がたまらない。白米が消えていく。魚卵最高である。
何もない土曜日だが楽しい休日。
