太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

退院と初七日の祝いで焼豚と鰻とすき焼き。

娘と奥さんが退院して初めての週末。

 

平日は奥さんもバタバタしており、ゆっくり食事を楽しむ暇も無かったので、休日は奥さんと娘の退院祝いと初七日のお祝いを兼ねて家でおいしいものを食べることにしよう。

 

ちょうど年末も近いこともあり、ふるさと納税で食材を大量に注文していたのだ。計画性がないので年末に一気に頼んでしまう。

大量の干物(24枚)、大量の牛すじ肉(1.5キロ)、大量の焼豚用のモモ肉(2キロ強)、常陸牛のすき焼き肉(400グラム)、四万十川のうなぎ(2尾)と次々に届き、我が家の冷凍庫がパンク寸前になっている。嬉しい困りごとだ。

ここからさらにウニ、筋子、いくら醤油漬けが届く予定。責任を持ってしっかり消費しよう。

 

土曜日の夕飯。

まずは一番場所を取っている焼豚用のモモ肉を1本消費する。500~700グラムほどの豚の塊肉が4本入っており結構なインパクトである。しかも僕のミスで、同じ焼豚用のモモ肉のセットを間違って2回注文してしまった。みっしりとした豚肉が合計5キロである。まだ1セットしか届いていないのだが、もう1セット届く予定とは震える。

 

豚モモ肉を低温調理でチャーシューにしよう。

まず、醤油ダレを作る。醤油150cc、酒50cc、砂糖大さじ2くらい、にんにく1かけ、しょうが1かけ、ねぎの青い部分を入れてひと煮立ちさせる。この時点でだいぶいい匂い。

ジップロックに塊肉と醤油ダレを入れて、真空低温調理器Anovaを60度でセットして12時間ほどやってみる。以前は豚肉で58度などと攻めた温度でやっていたが、今回は退院したばかりの奥さんも食べるので安全第一で。

 

低温調理が終了したら、一旦冷やして肉汁を落ち着かせ、最後にグリルで表面を焼く。フライパンでやってもよかったのだが、同時並行で3つくらい料理していたので、ある程度ほったらかしにできるグリルにしてみた。

 

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焼き上がりはこんな感じ。部屋がラーメン屋の匂い。

オニオンスライスと水菜のサラダを作り、その上に野菜が見えなくなるまでチャーシューを敷き詰めて温めたタレを掛ける。最高のおつまみである。

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感覚的には、低温調理の時間はもっと短くても良かったかも。コラーゲンが軟化することも期待して長めにしてみたが、豚モモにはそこまで筋も無いので必要なかったみたいだ。この大きさで冷えてると60度2時間がギリギリのラインな気がするので、3,4時間あたりがベストかもしれないな。驚くことに巨大な塊があと7本残っているので次回に生かすことができる。

 

その他は人参が余っていたので人参しりしりと、前日に茹で置いて余ってた素麺があったのでチャンプルーにしてみた。ラーメン屋のおつまみと沖縄料理。

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そしてさらに、奥さんの産後の肥立ちにもよかろうと四万十の鰻も出してみる。
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ふるさと納税で二尾18000円だったので、原価3割とすると末端価格3000円程度の鰻だろう。フワッフワで脂が乗っており最高に美味い。高知の鰻には高知のお酒の酔鯨を合わせてみる。f:id:showgo0818:20191125114834j:image

 

焼豚に鰻に沖縄料理となんとも脈絡の無い食卓となってしまったが、美味いものを食うというのは幸せな事だ。娘もちゃんと寝てくれていて、久々に奥さんとゆっくり食事が出来て嬉しい限りである。

 

 

 

さて日曜日の食卓。退院祝い兼初七日のお祝い第二弾。

 

午前中は娘が寝ているタイミングで掃除洗濯を済ませ、命名書も作成してみた。筆と墨汁を買い、何度も練習して色紙に書く。緊張である。

その後、昼飯を済ませて奥さんと娘が昼寝しているタイミングでジムに行き、買い出しして帰る。

 

まずは午後のおやつタイム。授乳しているとやけに腹が減るらしい。退院祝いの小ケーキ。

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そして、夜はすき焼き。鰻の翌日にすき焼きとは、盆と正月が一緒に来たみたいである。ふるさと納税バンザイ。

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常陸牛A5ランクすき焼き用。

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一枚を広げるとこんな感じ。美しい。

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鉄フライパンですき焼き。何故か肉が後方になってしまった。センスが無い。

肉の匂いに興奮したのか、娘氏がフギャフギャ言い出したので休憩しつつ肉を食う。

 

すき焼きというと、牛肉を割り下で煮る関東風と、牛肉を焼いて砂糖と醤油を絡めて食う関西風があるが、僕はその間のような作り方をすることが多い。鉄フライパンに牛脂を塗り、ネギを軽く焼いてから肉を広げ、少し焼けたら割り下を絡めて、野菜を入れる前に最初の儀式として肉を食うのだ。その後に野菜を入れて煮るようにする。

 

この、最初に焼いて割り下を絡め、少しだけ煮たファーストロットが一番感動する。牛脂の香りのついた肉に甘辛い割り下が染みて、汚れなき溶き卵をその身にまとったクリアな味。これを最初に口にする幸福よ。いろんな美味いものがあるが、このすき焼きのファーストロットに勝てる食い物はそうあるまい。

そもそもすき焼きとは罪深き食い物である。高級な脂肪分の多い肉を脂で焼いて、馬鹿みたいな量の醤油と砂糖で煮て卵を付けて食う。そしてしまいにはそこに炭水化物のうどんを入れたりして、馬鹿みたいな量の醤油と砂糖、脂分を余さず食い尽くすという狂気の調理法。カロリーイズ美味い。脳が馬鹿になる食事である。たまの贅沢として、三ヶ月に1度は食いたいものだ。

 

奥さんもモリモリ食べてくれて嬉しい限り。いっぱい栄養を取って赤子にもしっかり栄養を届けておくれ。ぼくは燃費の悪いおじさんとして、しっかり運動して消費せねば。