太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

家を決めた顛末③ 心境編

条件交渉も順調に進み、ここからは現在進行形で引っ越し完了するまでの手続きである。今は引き渡しが終わって、リフォーム待ちの状態。

 

なかなか面倒な手続きが多いが、ちゃんとやれば終わる物ばかりである。

 

結婚式の準備と同じだ。

面倒だが、ひとつひとつ処理していけば終わるのだ。そしてひとつひとつ学んで考えて判断していくと、いろいろと気づきも出てきてそこそこ面白い。こういった面倒な手続きを地道に処理していくのが大人としての通過儀礼のようなものなのではと思ったりもする。苦手な人は猛烈に苦手だろうな。

 

そして手続きを進めながらうすうす感じていたのだが、夢のマイホーム!という高揚感や執着みたいなものがほとんどないまま進めている。ここまであっさりと決めてあっさりと手続きをやるのかと驚いている。

数千万の買い物だ・・・!というビリビリした感覚などもなく、絶対に失敗できないぞ、という気負いや緊張のようなものもなく、淡々と手続きが済んでいっているのだ。(もちろん、結構面倒なことは多いし、そんな中での不動産屋の不手際にはイライラしてしまったが)

 

 

いざ新居に住みだしてみると、やっぱり広い家って気持ちいいなとか、快適だなという想いが出てくるかもしれないし、快晴の朝にパキッと光る富士山を目にして感動したりということはあるかもしれない(そう。富士山ビューの西向きの高層階にしました。田舎者なので富士山大好きなのだ)

また、中古物件を買って一部リフォームするだけなので、改めてここは不便だったなとか、もっとここも変えておけばという小さな後悔が出てくるかもしれない。その時はその時で考えよう。

 

 

この気分の盛り上がらなさは、自分の性格的なものなのか、それともここ10年くらいで僕の感受性が摩耗してしまったからなのか、よくわからない。しかし、なんとなくこれが正解のように感じている。そのためにいろいろと情報収集して考えたし、最終的に気に入らなければ、仮に数百万の損だとしても売ればいいやという心持ちなのだ。(その際は猛烈に後悔するのかもしれない)

 

結局、住めば都ということかもしれない。

 

そもそも、住環境について上昇志向が無いので、家賃2万円強のボロボロの木造アパートに住んだ大学4年間も、阿佐ヶ谷の駅徒歩20分の1DKに住んだ8年間も、そこそこ不便だったが楽しんでいた。

そして引っ越しを余儀なくされるか、ギリギリまで我慢してから引っ越しているので引っ越し後はとても快適であった。今も狭くて会社からは遠いが、楽しく暮らしている。そこから広さが倍近くになって快適になるのだ。悪くなることはないだろう。タワーマンションに住みたいとか、都心近郊の低層マンションに住みたいとか、庭付き一戸建てが欲しい!とかは思っていないので、必要な要件を負担のない金額で手に入れたいというだけの話だ。

 

と、そんな考え方で新生活の準備を淡々と進めて、来月引っ越す予定。

 

本当は物件を決めてからの手続きについて備忘録的に記載していく予定だったが、今の心境について書いていたら1300文字近くなってきたので別記事にする。

 

では。