土曜日のはなし。
午前中、読書でもしたいなと思って鎌倉へ。ここ半年くらい、毎月のように鎌倉に行っているような気がする。別に古都散策でほっこりはんなりしたいわけではなく、近場で気持ちの良い街というだけで、とりあえず足が向くのだ。
自宅を出て30分ほどで鎌倉駅着。この近さが良い。鎌倉区役所裏のスターバックス御成町店へ。ここは鎌倉にしては比較的空いていて静かなのと、庭の草木やプールを眺めながらのんびりできるので気に入っているのだ。
調べたら、昭和の戦前から戦後まで活躍した漫画家、横山隆一氏の邸宅跡地に建てられたそうで、プールや庭木はそのまま温存されているそうだ。
隣のテーブル席では、英会話サークルのメンバーなのか、大柄な白人男性一人と、40~50代の日本人男女6名ほどが英語でずっと会話している。
講師の白人男性が帰った瞬間に会話が日本語に切り替わり、それと同時に話すテンションも急降下していたのが面白かった。やはり皆さま英語を話すためにテンションや身振り手振りなど、無理して上げて話していたのね。それが大事なのだろう。
しばし読書し、冷房で体が冷えてきたので外のテラス席へ。
プールはこんな感じ。蝉が鳴いている。時折吹く海風が心地よい。
このまま読書して午後はジムでトレーニングして帰ろうかと考えていたが、曇り予報だった空がきっぱりと晴れてきたので日光浴がてら散歩することに。
とりあえず光合成だと海まで歩く。この勢いで逗子まで歩いてみようか。 タンクトップの上に着ていたTシャツを脱いで鞄に入れる。日光を浴びるのだ。
8月最終日の鎌倉の海。さすがに海水浴客も減ってきている。今年は長雨で海の家の運営も大変だったことだろう。
材木座から小坪に至るトンネルのある崖。防災のための工事だろうか、要塞感がすごい。昔々、鎌倉に幕府があった際は、この崖が天然の要塞となって幕府を守っていたのだろうな。なんだかブラタモリのような感想が出る。
少し歩くとリビエラ逗子リゾート。きれいに整備されていて良い感じ。鎌倉駅前の不動産屋にチラシが出ていたが、2000万円~3000万円程度でマンションの部屋が売りに出されているらしい。アクセスは不便だがロマンある別荘ですな。
まあ、購入したとしてもその不便さで年間数回程度しか使わないだろうし、ウィークリーマンションのような形でレンタルするのが一番かもしれぬ。
汗をかきかきモリモリ歩く。途中のコンビニでガリガリ君を補給。1時間ほど歩き、逗子駅に到着。
ちょうど昼時だったので、大好きなカレー屋「マッチポイント」で水分と塩分を補給。
ハートランドの生ビールが染み渡る。最高である。
カレーもまろやかで美味い。ポークカレーを注文したのだが、炙った豚バラ肉がみっしりして食べ応えあり。満足である。
汗だくになっていたので、逗子駅のトイレでTシャツを着替えて電車に乗る。逗子始発の電車は空いており、冷房がきいて心地よい。
帰りはジムでトレーニング。
通常のメニューに加えて、今回から『ケトルベル』のトレーニングも開始してみた。やかんの形をしたダンベルをぶんぶん振り回すというロシアからきたトレーニング手法らしい。
ぶんぶん振り回すとはいえちゃんと制御出来てないと危険極まりない。何しろ重量16kgの鉄球である。最悪人が死ぬ。人がいない場所でやったとしても、制御出来なければ壁に大穴は開くだろう。ジムの壁に大穴を開けて損害賠償なぞ勘弁願いたい。細心の注意をもって制御せねばならない。その制御に全身のいろんな筋肉を使うのだろう。
基本の動作であるケトルベルスイングを20回、2セット程度やってみる。やっている最中はそこまでしんどいとも思わなかったのだが、終わってみると全身がヘロヘロになっている。これは凄い。
ジムは地下1階にあるのだが、帰りに地上までの階段を上がろうとしただけで足がつりそうになったほどだ。思った通り、翌日もひどい筋肉痛であった。
朝から夏の日差しの下を5キロ歩いて、その後もヘロヘロになるまで筋トレしてすっかり疲れたので、晩めしはパワーが付くように肉を焼く。
肉こそパワーである。牛肉をモリモリ食って赤ワインを飲むのだ。
ステーキ、ニョッキと鯖トマト煮込み、カブのポタージュ、グリーンサラダ。
オーストリア産の厚切りステーキ。300gで800円くらい。圧倒的に安い。塩胡椒を擦り込んで55度で1時間ほど低温調理にかけて、鉄フライパンで表面を焼いている。
厚切りだったので少々レアになりすぎたかも。味付けはわさび塩とポン酢である。
いつもの鯖トマトにニョッキを入れてみた。ワインが進む味。
パクチーのグリーンサラダ。肉メインなのでサラダはサッパリあっさりと。
肉を食ってはワインを飲むヨロコビ。
肉汁滴る、半分赤いステーキを頬張り、ガシガシ噛んで飲み込んでは赤ワインの渋み酸味で口の中をリセットさせる。そしてまた肉を切って口に運ぶ。動物的で楽しい。食ってるそばからパワーが湧いてくる感じ。これはステーキという娯楽だ。
低温調理にかけているので焼き過ぎて硬いという事は無いが、しっかり肉の歯応えがある。高級店のとろける霜降り肉にはない、顎にチカラを入れて肉を噛みちぎる快感よ。オーフトラリアの大地が育んだ牛に感謝である。
奥さんと一枚ずつ焼いたのだが、奥さんには多かったようで、結局ぼくが一枚半食べる。
なんだか久しぶりにパワーを感じる食卓であった。