さて、エアコンが設置出来ない悲しみの金曜日だが、この日はもう一つやりたいことがあった。これまでずっと延期となっていたお宮参りに行くのだ。
もともとは生まれて1ヶ月以降に行くものなので、田舎の両親とも相談し1月の半ばを予定していたのだが直前に身内に不幸があり急遽中止に。そして3月末に予定を延期していたらコロナで非常事態宣言である。2度もお預けを食らっている。11月に生まれた我が子はまだお宮参りも出来ないままにどんどんと成長を続けている。もうムッチムチである。
非常事態宣言も開けてそろそろ行きたいところだが、休日は混み合っていそうで少し心配だ。そこで、平日の午前中を狙って僕ら夫婦と娘だけで小規模に済ませることにしたのだ。安産祈願もやってもらった鶴岡八幡宮へ車で向かう。
思った通り、凄く空いている。素晴らしい。真夏のような日差しに爽やかな風が通って気持ちが良い。先週も鎌倉の海沿いをランニングしていたので近くまでは来ているのだが、鶴岡八幡宮にお参りするのは久しぶりだ。
祈祷の受付を済ませて、拝殿控え室へ。僕らの他に、ひとまわり小さな赤ちゃんの親子も一緒だった。1月末生まれとのことで、やはり自粛明けでお宮参りに来たのだろう。
拝殿で初宮詣の祈祷を受ける。宮司さんはさすがにマスクはしていなかったが、神社は神聖な場所なのでコロナさんも大人しくしているはずだ。我が娘は最初の太鼓の音にビクッとしたものの、泣いたり声を上げたりすることなく、キョロキョロと周囲を眺めながら神妙な顔で祝詞や鈴の音を聴いていた。とても偉いぞ。父も母もようやくお宮参りができて嬉しい。このご時世なのでまだ僕の両親への顔見せもできていないが、初節句、お食い初め、お宮参りと少しずつ行事を経験していくのだ。元気に育っておくれよ。
帰ると、家の郵便受けに何やら届いている。
布っぽい手触りの封筒だったので、アベノマスクがようやく届いたか！と思って開けてみる。
何か違う。
昨年末にふるさと納税をした茨城の自治体から何故か布マスクが届いたようだ。
い、いらねぇ。せめてそのロゴを消してくれ。
返礼品につられて納めた僕の税金もこんな形で使われるのですね。なんとも言えない気持ちである。
午後、クール便でもう一つ荷物が届いた。コロナで飲食店向けに売れなくなった魚介類を一般向けに格安で販売しているという羽田市場という業者に注文していたのだ。
https://hanedaichiba.buyshop.jp/
こちらは凄く良い取り組みだ。世の飲食店がここ2ヶ月ほど営業を停止する中で、ちょっとだけいいものを家で食いたいニーズは確実にある。そして購入することで生産者の応援にもなる。素敵ではないか。
冷凍の広島産剥き牡蠣1kg。大振りな牡蠣がゴロゴロ入っている。
シラス1kg。段ボール箱にシラス干しがぎっしり詰まっている。シラス1kgって結構な量だ。何万匹なのだ。
カニフレーク500g。チリで取れたパタゴニアエゾイバラガニをボイルして輸送し、インドネシアで味付けして冷凍し、島根にある業者が輸入して東京の業者が販売しているらしい。移動距離が凄い。
さて、せっかく届いた食材を生かして何にしようか。本日は食材の買い出しもしていないので、冷蔵庫にある材料で何ができるか考える。
よし。今日はカキフライにしよう。
塩水で解凍した牡蠣の水気を切って、タマゴに小麦粉をといた液に浸してパン粉を付けて揚げる。先日作ったタマネギのピクルスも余っていたので、茹で卵を作ってタルタルソースにする。完成。
カラッと揚がったカキフライ。タルタルソースをつけてサクッと一口。冷たいビールをゴクッと飲む。至福。カキフライは初めて作ってみたのだが大成功である。味付けの良し悪しは特にないので、単純に牡蠣が美味い。元気が出てくる。
子供の頃はほとんど食べたことが無かった気がするが、いつ頃から大好物になったのだろう。焼き牡蠣や生牡蠣も好きだが、揚げたてのカキフライは格別である。コロナがなければ冷凍の牡蠣の剥き身を買うこともなく、自分で揚げる事もなかっただろう。カキフライ、思ったよりも簡単だ。
その他はオニオンスライスとパクチーサラダ。揚げ物がメインなので他は軽めに野菜をモリモリ食うのだ。
