先週土曜日のはなし。
ちょかちょかと動き回って、もりもりとタスクをこなした日。
朝起きて娘と散歩に出る。サンダルをペタペタいわせながら近所を歩いて、娘にアジサイの花を見せたりする。家では元気いっぱいの娘も外ではまだまだおとなしい。抱っこ紐の肩紐を小さな手で握っておずおずと周囲を眺める様子が可愛らしい。
その後、奥さんに娘を預けて一人で外出する。今日は沢山のタスクをこなすのだ。まずは非常事態宣言以来ずっと行けていなかった散髪に行くのだ。13時からの予約なので、少し前に出て昼飯を食おう。
辛くてパンチのあるものが食いたかったので、久しぶりに日高屋へ。大宮坦々麺に辛味噌と温玉を追加注文。思った通りに辛くて濃くてパンチのある味。食っていてパワーが湧いてくる。日高屋の少しゴムみたいな麺も今日はなんだか美味い。
そして散髪まで少し時間が余ったので、ダイソーに寄ってベランダ用のサンダルを買う。シンプルな白のシャワーサンダルが300円。
時間になったので髪を切る。2ヶ月半分の髪をバッサリさっぱりと。僕が通っている美容室は店員さんがあまり話しかけてこないのが素晴らしい。カットに必要な会話はするが、こちらが雑誌に目を落としていると静かに作業してくれる。雑談に労力が必要なタイプの人間からするとありがたい限りである。
カットをされながら鏡の中の我が顔を見ると結構黒い。散歩かランニングくらいしか外出していないのだが、いつの間にか日焼けしてすっかり夏仕様である。いつヨットに復帰しても大丈夫だな。
その後は駅前のショッピングモールに移動し、無印良品でデザート用のフォークを買い、ノジマ電気でエアコンの工事費込みの相場を調べ、有隣堂で安い万年筆を買い、ユニクロで靴下とTシャツとステテコを買い、靴屋で新しいランニングシューズを物色し、ニトリで壁掛け時計を買い、近くのスーパーに移動して食材を買う。怒涛の買い物タスクの消化である。
快適に生きていこうと思うといろんなものが必要になる。それぞれの品物を売るそれぞれの店があり、そこで最適なものを選び買う。なんだか、ゲームのクエストをひとつずつクリアしていくようだ。持ち物と経験値が増えていく。ゲームでは荷物の多さは気にならないが、現実では両手にビニールや紙袋が増えていく。久々にこんなに買い物をして、心地よい疲労感。
さて、夕方になり娘を風呂に入れてから食事の準備をする。
今日のばんめしは、昨日届いたカニフレークを使ってカニ玉を作ろう。そう決まればあとは中華で揃えてみるか。
カニフレーク。チリ産のパタゴニアエゾイバラガニ。地球の裏側で獲れたカニが現地でボイルされて、インドネシアで味付けされて遠路はるばる我が家の食卓へ。資本主義って凄いな。
ネギと玉ねぎのみじん切りをフライパンで軽く炒めたものをカニフレーク100g強、卵3個とボウルで混ぜて、油を引いて熱したフライパンで半熟に炒める。
卵をお皿に入れて、空いたフライパンに醤油、お酢、ささみを茹でた際のスープ、砂糖、片栗粉で中華風のあんを作って上からかける。
ふわふわのカニ玉。エゾイバラガニは別名ミルクガニとも呼ばれていて、本当にミルクのような甘い香りがする。甘酸っぱいあんかけの味付けも丁度よく、美味い。 カニ玉も初めて作ってみたのだが、これはごちそうである。ご飯が欲しくなる。
茹でささみ、新タマネギ、キュウリで棒棒鶏。市販のゴマダレがちょっと甘かったのでポン酢と混ぜている。さっぱり味。
春雨ときゅうり、ピーマン、えのき、ささみの中華サラダ。えのきだけレンチンして、あとは切ってごま油、しょうゆ、お酢、塩コショウで和えるだけ。
酢豚ならぬ酢鶏。鶏もも肉に片栗粉をまぶしてフライパンで揚げ焼きにして、タマネギ、ピーマン、ネギと一緒に炒めて、ささみのスープ、ケチャップ、醤油、お酢、砂糖、チリソースを入れて軽く煮て水気を飛ばし、水溶き片栗粉でとろみをつける。
カニ玉、酢鶏、棒棒鶏、春雨のサラダで自宅中華。気付けば全ての料理に酢が入っている。疲れてたのかな?
今回の食卓のポイントは、ささみの茹で汁にネギと生姜、塩を入れて鶏がらスープの代用とした点である。創味シャンタンを使わずとも餡掛けや酢鶏に使えてとても良い。
なんなら、片手鍋で春雨を茹でてそのままの鍋でささみを茹でていたりする。お湯を沸かす手間が一つ減る。段取りがうまくいくと気持ちが良い。そんなばんめし。