太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

不要不急だが大切なヨットレース。

日曜日のはなし。

 

非常事態宣言も開けて、ようやくヨットレースが再開となった。いつもならば3月からシーズンに入り、隔週くらいで海に出て日焼けしている頃なのだが、今年はまだ一度も海に出ていない。

曇天に小雨の混じる生憎の空模様ではあるが、久々のヨットレースに喜び勇んで浦安マリーナへと向かう。

 

朝8時過ぎの舞浜駅

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ねずみの国が休園中なので驚くほどガラガラである。マリーナの最寄駅なのでここ10年ほど通っているが、普段は観光客の待ち合わせやらでごった返しているのに、こんなに人が少ないのは初めてだ。まるで突如として人が消えてしまったSFの世界のようだ。

 

 

ささっと準備していざ出陣。ヨットがクレーンに吊るされてゆっくり移動していくのが好きだ。戦いに出る前の儀式のようでワクワクする。

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ただ、このマリーナはねずみの国のそばだからか、クレーンが動く際のサイレンが何故かエレクトリカルパレードなのだ。勇ましい出陣の儀式がなんだかとてもファンシーである。

 

本日は天気も悪く、風も弱いという爽快感とは程遠いコンディションなのだが、久しぶりに出る海はやはり気持ちが良い。

 

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周りを見渡しても、右も左も上も下もグレーの世界。ねずみの国は閉園しているが、なぜかディズニーリゾートラインのモノレールは運行しているみたいだ。ホテルもほぼ休業状態だろうに、交通インフラを止めるわけにはいかないのだろう。

 

レースはかなりの微風の中で1レースのみ実施。風がふらふらと振れており、順位がコロコロと入れ替わる。結果はパッとしないものだったが、自粛期間が明けてヨットレースができたことが単純に嬉しい。雨に降られても気分は晴れやかである。

 

ヨットハーバーでも、密を避けるためにクラブハウスのテーブルの椅子を減らしたり、窓を開け放したりと対策していたが、久々のヨットレースを終えたおじさんたちはそんなの関係ねぇとばかりにそれぞれのチームで集まってニコニコと弁当を食ったりビールを飲んだりと楽しそうに談笑している。

 

皆、週末に仲間たちとヨットに乗ってワイワイやるのが大好きなのだ。この数ヶ月は皆さまストレスが溜まったことだろう。不要不急な活動かもしれないが、一人ひとりの暮らしにとって、やっぱり大事な活動なのだ。

 

軽い疲労感と、缶ビール2本分の心地よい酔いでまどろみながら電車で帰る。当たり前のようにヨットレースができる環境に感謝ですな。