日曜日のはなし。
今週もヨットレース。奥さんが寝不足気味なので奥さんと娘を起こさないようにそっと寝室を抜け出し、物音を立てないように準備して6時半に家を出る。 せっかくの休日に一人遊びに出ている罪悪感が多少なりともあるため、せめて迷惑をかけないようにそろりそろりと行動する。家庭内隠密行動。
外はすっかり秋の朝。気温も湿度も下がっており、なんだか運動会の朝のような空気だ。つい先月まで、灼熱の真夏の海で汗ダラダラでセーリングして熱中症の危機を感じていたのに、季節のギャップにくらくらする。
おまけに曇り空である。北東から吹く風もどことなく冷たい。ヨットに乗るにも半ズボンはキツい。
認めたくなかったが、夏は終わったのだ。Summer is over......
東京湾でそよそよと吹く秋風に乗って2レースを実施。第一レースでスタートを失敗したのを除くと、そこそこの成績であった。
海の上ではマスクをしないで良いのが嬉しい。普段ずっと息が詰まる状態で生活しているので、それだけで開放感がある。最近平日がずっと忙しいので、頭を空っぽにしてレースに集中できるというだけでもステキなことだ。コロナ禍で海に自由に出れるというだけでもありがたいことなのかもしれないな。
レースが終わったころにようやく晴れ間が出てきた。でもなんだか光が弱弱しい。
家に着くと、実家に行っていたらしい奥さんと娘も帰ってきたので、今度は僕が娘と散歩に出る。ベビーカーは実家の車に乗せており、取りに行くのが面倒だったので少々重いが抱っこして歩く。
この二日間、二日酔いと晴れない天気になんだかモヤモヤしている。奥さんも疲れが溜まっているようで少しイライラしているようだ。頭をスッキリさせるためにも50分ほどかけてのんびり近所の公園まで往復する。娘はニコニコと無邪気で良い。すっかり夕暮れである。日が落ちるのが早くなったな。やはり秋だな。
帰ってみると、暗くて危ないから早く帰ってきてと奥さんから注意されてしまった。
こちらは、普段育児を頑張ってくれている奥さんに少しでも家で一人の時間を作ってもらおうと散歩に出て、あえてのんびり歩いていたというのに。俺も若干ムッとしてしまった。ただ奥さんの言うことも正論なのでぐっとこらえる。
夕飯は奥さんの実家から作り置きをいくつかいただいており、特に料理もせず。奥さんは疲れて早く寝たいとのことで先に夕飯を食べてしまった。週末の料理がいい気晴らしだったのだが、それも封印されてなんだかなーという感じである。
この週末、なんともうまくいかない感じである。
金曜日に深酒し、深夜に帰宅し、その二日酔いを抱えたまま土曜日を過ごして、日曜日も早朝から夕方まで海に行っている夫としては、完全に自分が悪いのは自覚している。奥さんも疲れているので普段よりもねぎらってあげるべきである。なのでこんな風につらつらと書いていることも非常にかっこ悪いのも自覚している。
週明けに奥さんとも話し、仲直りしたのであるが、なんともモヤモヤした週末であった。かっこ悪いが、あとで思い出すためにもチラシの裏として一応残しておこうかな。
