太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

娘との1日半。経験を通じてよりリアルに想像すること。

年末だ。あれよあれよという間に年末の最終営業日が締まり、そのまま休みに入ったのだが、ここ数日バタバタして大変であった。

 

自分のためのメモとして残しておこう。

 

27日、日曜日の夜、奥さんが急遽入院することとなった。

その日はいつも通りばんめしの準備をして娘と風呂に入っていたのだが、急いで上がり、奥さんの実家に娘を預けてすぐに病院へ。そのまま奥さんは入院となった。娘を迎えに行って自宅に着いたのが21時半ごろ。娘はまだ1歳なのでママ不在の状況はつかめていないようだが、興奮しており全然寝ず、結局寝たのは23時過ぎであった。

 

僕は夕飯の準備の途中だったので、途中まで作っていた牛スジのビーフシチューを完成させ、ベーコンと小松菜、しめじのバター醤油炒め、大根とカニカマのサラダを作る。焦って作ったのでビーフシチューの底が少し焦げ付いてしまった。娘を起こさないように、静かにモソモソと食べる。

 

翌日28日が仕事の最終営業日だったのだが、通常通りに出社するわけにもいかず、リモート勤務にさせてもらい、10時と13時の会議だけ出席させてもらうことにした。朝、娘が起きてくる前に静かにベッドを出て、タイマーをセットしておいた洗濯物を干し、娘の朝食を作り、起きてきた娘に食べさせる。

 

義母に連絡し、9時くらいに義実家に連れていく。そこからは仕事モード。コーヒーを淹れて会議の準備。そこから息をつく暇もなく会議や雑務をこなし、16時に終了。リモートでもなんとかなるものだ。

幸いにも、この四半期の業績は好調だったので、半日いないくらいであれば影響は特にない。業務を代わってくれた同僚後輩に感謝である。

 

風呂を洗い、洗濯物を取り込んで、風呂上りのパジャマやオムツを準備してから娘を迎えに行く。仕事モードから家事モードに切り替えだ。義実家のドアを開けた瞬間に満面の笑顔の娘が駆け寄ってくる。保育園の送り迎えってこんな感じなんだろうな。娘はほぼ1日ハイテンションで遊び続けていたようで、抱っこして帰ろうとしたら義実家のマンションを出るまでの間でぐっすり眠りこんでしまった。

 

ここで熟睡してしまうと深夜まで寝なくなってしまうので、リビングのカーペットの上に転がしておく。洗濯物を畳みながら声をかけたりほっぺたをつっついていたら30分くらいで目覚めてくれた。

 

娘と風呂に入る。風呂上りに駆け出す娘を裸で追いかける。保湿クリームを塗って服を着せてようやくぼくも服を着れる。これがワンオペ育児か。なるほど。娘の機嫌が良いのがせめてもの救いである。

 

Eテレの録画を観せつつ離乳食を作り、あやしながら食べさせる。親は食事どころではない。その後も寝るまで一緒に遊ぶ。21時過ぎにようやく眠くなってきたようで、20分ほど抱っこしていたら寝てくれた。

 

ここからようやく自由な時間である。部屋を片付け、自分の食事を用意してテレビを観つつ食べる。奥さんとはLINEで連絡を取り続けているが、翌日に退院できそうとのことで嬉しい限り。ここから病院に呼び出されることもないだろうと、頑張った自分へのご褒美にビールを飲む。

食器を片付け、風呂を洗い、ゴミを集めて出し、翌日の娘の服を準備してから就寝。

 

29日、午前中に無事奥さんが退院。特に大事にはならず本当に良かった。娘ははじめはキョトンとしていたが、すぐに奥さんにべったりになっていた。

 

 

たった1日ではあったが奥さんのいない生活を過ごしてみて、普段の奥さんの大変さが実体験として理解できたし、もっと感謝すべきだなと反省することしきりであった。

 

そして、ワンオペで家事をしている世の中の多くの親達や、仕事と育児を両立する働くお父さんお母さんの大変さがほんの少しであるが理解できた気がする。

子供の迎えがあると強制的に仕事を切り上げないといけないし、その後の家事育児では仕事のことを考える余裕なんてない。そして、特に0歳児1歳児の子供が起きている間はその他の家事なんてほぼやれないのだ。頭では分かっていたつもりだが、自分でやってみると体で理解できた。

 

世の中には、シングルマザーやシングルファーザーで幼児を育てている家庭もたくさんあるが、もしそうなったとしたらこの生活が数年間続いていくのだ。生活していくだけで精一杯だろうし、消耗することも多いだろう。

 

今回、僕の奥さんは特に大事には至らなかったが、もし長期で入院したり、もし万が一のことがあったとしたら僕もそうなるんだなと深夜に一人ベッドに入ったときに考えてしまった。

 

たった1日半のことだが、なんだかすごく勉強になった気がする。特に何もなくても人の苦労について考えることはできるが、実体験からはよりリアルに想像できるようになる。そんなことを学んだ気がする。

 

そして、今回なんとか娘の世話を一人でもやれることが分かったので、コロナが明けたら奥さんに友人たちとの旅行など、育児を忘れて楽しんでもらう機会を作ってもらおう。