疫病が蔓延しているこの世界線では、ゴールデンウィークにどこそこに遊びに行ったなどと軽々しくインターネットにお披露目することがマナー違反となっているようだ。まあ特に何かをしたというわけでもなく、近所の公園を家族で散歩したり、家で何を食ったとかランニングしたとかその程度の連休であった。
盛り上がりに欠ける連休だったが、記録しておこう。
連休初日。土曜日のはなし。
お休みは娘との散歩から始まる。娘は月曜日の夜に発熱しており、その後も鼻水が出て寝つきが良くなかったこともあり、ちょっと機嫌がよろしくない。ただ、天気が良かったのでベビーカーに乗せて近所の公園へ。到着してみると、草刈りの真っ最中だったので一回りして別の公園に行く。
最近の娘は、歩く時に何故か後ろ手を組んで歩く。校長先生のようだ。
帰宅してひるめし。常備している五島うどん。冷蔵庫で賞味期限が切れていた豚肉と玉ねぎ、シメジを入れて肉うどん。
午後は自宅でのんびり過ごす。
スマホを機種変更したので、もろもろ設定を終わらせる。5年ほど使用していたiphoneの電池の持ちが限界となっており、そろそろ飽きてきたのでi、phoneを卒業してGooglePixelにしてみたのだ。
iphone歴はスマホを持ち始めた時からなので12年くらいになるだろうか。iphone3G⇒4S⇒6⇒6Sと使ってきたが、ここ数年は特に目新しい機能も無く、10万以上かけて最新機種に替えようという気にもならなかったのだ。かつ、GooglePhotoが6月から有料になってしまうという報道があり、GooglePixelシリーズであれば今後も無料というのも背中を押すきっかけとなった。さよならiphone。今後は家で娘のおもちゃとなることだろう。
家のネット回線が7月までつながらないため、レンタルWi-fiを借りて設定を終わらせる。
まだまだ使い慣れないが、カメラはかなり綺麗である。面白がって娘をパシパシと撮影してみる。
このスマホのカメラ、これまでのカメラとはアプローチの仕方が全然違うのだ。
ハードであるカメラ自体の性能というよりは、ソフトウェアで無理やりに綺麗な画像に寄せているような印象である。暗いところは勝手に明るく補正されるし、鮮やかな被写体は勝手によりビビットな色に変換して記録される。インカメラで撮影する際の画面のゆがみも勝手に補正されるのは驚いた。
また、ポートレートモードで撮影すると、人物以外の背景を自動でボカして、一眼レフで撮影したような綺麗な写真が撮影できたりする。撮影している画面はそのままなのに、撮影後に1秒くらいで背景がボケた写真が完成するのだ。凄い。
これを見ていると、今後デジカメはマクロ撮影や望遠ズームなど特殊な状況以外は必要なくなるんじゃないかと思ったりする。というかすでにそうなっているが、より加速していくのは間違いないだろう。
カメラやレンズの性能はデジカメのほうが何倍も良い。スマホのカメラは性能はそこそこだが、ソフトウェアの力で人が美しいと感じる画像に勝手に調整してくれるのだ。誰が撮っても綺麗な写真になる。
逆に言うと、人が美しいと感じるように調整した写真しか撮れないとも言える。それはそれでちょっともったいない気もする。皆が同じような写真ばかりを撮るというのは良いのやら悪いのやら。そしてそれがあまり良くない変化を起こすような気もする。カーナビを日常的に使うようになって道を覚えなくなったり、パソコンやスマホが普及することで手書き文字が下手になったりと同様のことが、カメラでも起こるような気がするのだ。
パキッと晴れて空気が澄んだ風景や、午前中の青みがかった日光に照らされた風景、夕方のマジックアワーの世界はとても綺麗だ。その時にしかない明るさや色合いというものがある。そしてそうでない時もある。どんよりと曇って何を撮っても綺麗にうつらない時もある。僕はその変化がわりと好きなのだ。
ただ、今後どんな写真を撮ってもビビットでコントラスト高めでキリっとした雰囲気になり、そういった写真ばかりに触れて過ごすとなると、なんとなくそういった明度や彩度、光の色調への感度も失われてしまうような気がする。もしかすると時代遅れのおじさんの戯言なのかもしれない。
iphoneもある程度ソフトウェアで勝負しているカメラだったが、GooglePixelは使ってすぐに実感できるほどであった。テクノロジーの変化ですね。
夕方、連休を祝してパフェを食う。
夜、連休を祝してお好み焼きを焼く。
久々に焼いたが、海鮮たっぷりのお好み焼きが美味い。ビールが進むぜ。
そんな感じの連休初日。
では。
