太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

娘のピアノ問題。

先日、娘がピアノ教室に通い出したことは書いたが、奥さんの中でにわかにピアノ購入熱が上がっている。何かにつけて、ピアノについて調べていたり、楽器店に見に行かなきゃとつぶやいている。

 

ピアノ教室に通うにあたり、先生から「家でも練習できる環境を整えるため、ピアノを用意してください」という通知があったそうだ。

 

そんな、保育園で使うので雑巾を用意してくださいみたいに軽く言わないでほしい。

 

ピアノだぞピアノ。値段にして数十万から数百万。重さにして100キロを優に超える巨大な質量を持つ楽器である。わかりました、来週までに用意しておきますね~ではないのだ。

 

ましてやうちはマンションである。そんなに広い家でもないし、騒音問題もある。ご近所づきあいは大事だ。そもそも運び込めるのだろうか。

 

そしてまだレッスンも初回に行っただけではないか。3歳児の興味や集中力なんていつまで続くかわからない。家で練習するにしても、まだ人差し指で「ドはどれかな~」「キツツキさんみたいに、トントン押してみて~」くらいのものだ。今自宅にあるキーボードで十分ではないか。(奥さんが幼稚園教諭なので、仕事の練習用に電子キーボードはある)

せめて、数か月程度練習させて、ちゃんと続きそうだとなった際に検討しても良いではないか。

 

しかし、気になったことは何よりも早く済ませたいという奥さんの性格上、早く手に入れたほうが良いと気持ちが盛り上がってしまっている。どうも以下のような考えらしい。

 

・先生がピアノを用意してと言っているので、用意しなきゃいけない

・キーボードとピアノでは鍵盤のタッチも違うので、本物で練習させたほうが良い

・ネットで調べても、本物を買ってあげなさいという意見が多い

・(価格が安く、ヘッドホンで練習できる)電子ピアノを購入するという手もあるが、本物のピアノとは違うらしい。練習しているうちにやっぱり本物のピアノが良いとなったら、ピアノが2台あってもしょうがないので、やっぱり本物を買ったほうが良いかもしれない

 

待て待て。

 

ネットで調べてみても、買ったほうがよいかという内容で調べると、ピアノ教室の先生かピアノメーカーの記事ばかりが出てくる。そりゃその2者からすると買ったほうが良いだろう。ちょっとバイアスがかかりすぎてやしないか。

 

とあるピアノの先生が書いた記事にはこんなことが書いてあった。

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・ピアノを購入して、ちゃんと弾くかどうか不安だという意見もありますが、まったくもって愚問です。本物に触れることで楽しくなって続くんだから絶対に買いなさい。

・子供が小さいといっても、小さい時こそ音楽のセンスが育つ時期なので買いなさい。ピアノは子供の感性を育みバラ色の未来を約束してくれます。絶対に買いなさい。

・子供が続くかどうか不安という声もありますが、そういった中途半端な考えを親が持っていることが諸悪の根源です。まずピアノを買って、買ったからには絶対に続けさせると腹を決めることが大事なのです。さあ早くピアノを買いなさい。

(ぼくの意訳)

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なんたる世界。僕らみたいな庶民が気軽に手をだして良い世界ではないのかもしれない。

 

僕としては、音楽家になるとかコンクールで入賞を目指すとかではなく、子供のうちから楽しく音楽に触れてくれればよいなーという温度感なので、細かいタッチや音の違いはあれど電子ピアノで良いんじゃないかという考えなのだが、このままではピアノ購入の流れになってしまいそうだ。

 

まずはレンタルで様子を見るという手段もあるようなので、そっち方面に誘導していこうかな。

 

実は僕の実家には母が若いころ祖父に買ってもらったアップライトピアノがある。ただ、この10年くらいほとんど誰にも弾かれておらず、リビングの物置きとなっている。このまま置いていてもしょうがないので、両親も輸送費くらいは払うから貰ってくれないかと言ってくれている。

 

レンタルでしばらく様子を見つつ、ちゃんと続くとなったら、母親のピアノを譲ってもらうってのが良いのかもな。でもピアノの寿命って調べたら40~60年くらいだと言うし、そう考えると結構限界なのかもな。うーん悩ましい。

 

まあ、どうなることやら。娘の成長に投資してあげたい気持ちはあれど、宝の持ち腐れになってしまっても良くない。もう少し奥さんと相談してみよう。