連休のめしの記録。
<ひるめし編>
固めに締めた蕎麦を、豚肉とラー油を入れた温かい蕎麦つゆに浸してワシワシと食う。昔、虎ノ門にあった「港屋」の肉そばのインスパイア。
港屋はおよそ蕎麦屋らしからぬ変な店だった。無機質なコンクリート製の建物には小さな看板しか無く、それなのに常に行列が絶えなかった。店内も狭く薄暗く、客が中央の巨大なカウンターテーブルを囲んで一心不乱に蕎麦をすすっている。そんな不思議な店の中で顎が疲れるようなコシの強い蕎麦をワシワシ食ったのが懐かしい。
茄子そうめん。茄子を油で焼いて油揚げと麺つゆでさっと煮て素麺にかけて食べる。ジュワッと出汁のしみた甘辛の茄子と油揚げがたまらない。ミョウガも爽やかで良い。夏を先取りの味。これはリピート決定だ。
奥さんのリクエストでオムライス。なんとなく卵を2つ使ったらオム部分が分厚くて美味い。テフロンのフライパンを買い換えたのでオムレツが楽だ。二度目はもう少し半熟に出来た。鉄フライパンをじっくり育てるのも哲学だし、安いテフロンフライパンをこまめに買い換えるのも一つの哲学である。僕は両方とも使う。最近は中華鍋が欲しいとも思ったりする。
パクチーとうどんがあったのでナンプラーを効かせたタイ風焼うどん。鶏肉、春菊、ネギ、トマトを油で炒めて、ナンプラーとレモン汁、砂糖と料理酒で味付け。最後にパクチーを散らして完成。昼からビールが飲みたくなる味。
サバとトマトのパスタ。ニンニクとクミンシード、唐辛子をオリーブオイルで炒め、サバの水煮缶、トマト、オニオンスライスを入れて少し煮る。味付けは胡椒とクレイジーソルト。クミンの香りがなんとも食欲を刺激する。
ピザ。近所の店がテイクアウトできるので散歩がてら買いに行く。家で本格的なピザを食えて幸せである。昼からビールとワインが飲みたくなる味。当然飲む。
昼からの飲酒は一時的な幸福度を上げて午後の生産性を下げるが、生産性が下がりそうなタイミングでサッと昼寝するとより幸福度が上がる。休日に生産性の観点を持ち込む奴は無粋である。
<ばんめし編>
焼きしゃぶ。自粛で外に出れんのだ。肉くらい食わせてくれ。頂き物の高級肉を堪能する。おろしポン酢と薬味は強い。霜降り肉をモリモリ食える。
そして肉の宴は一晩では終わらず、なんと翌日もすき焼きパーティである。盆と正月がいっぺんに来たようだ。
最近の好みとしては、割下は甘さ控えめ、出汁多めで作ると良い。通常の割下を絡めて焼くすき焼きは最初のパンチは強力だがすぐに飽きが来てしまう。飽きが来るほど肉を食うなという事なのかもしれないが、肉は美味いので沢山食いたいのが人情というものだ(人情か?)
ひるめしにタイ風焼うどんを食った日、ナンプラー気分が盛り上がってしまい、台所にある食材でタイ料理祭り。
とりもも肉が無く、手羽トロ肉で作ったカオマンガイ。塩とナンプラーに、旨味をブーストさせるために創味シャンタンを少し追加してみた。あとは野菜中心の生春巻き、タイ風関係なく冷凍庫に残っていた作り置きで麻辣水餃子。
ナンプラーやチリソース、ライスペーパーが常備されているとこんな事がいきなり出来たりする。
食生活、大事。
お題「#おうち時間」