太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

人間ドック。不健康に憧れる小心者の健康体。

ちょっと前の記事にも書いたが、今年から健康診断に人間ドックのオプションをつけてみた。35歳からは人間ドック推奨とされており、子供も生まれたので健康にはより気を付けたほうが良いかなと思って初めて受診してみた。

 

「にんげんどっく」

 

変な言葉である。平成初期くらいの少しコミカルなポップスグループみたいである。調べてみたら船のドックからきているらしい。日々荒波に揉まれて働く船がドックに入って定期点検整備を行うイメージですね。僕も特にメンテナンスもせず35年以上生きているのでなんらかの不備が見つかることだろう。

 

病気などは特にないが、ここ数年、体がどんどんとポンコツ化していっている実感は十分にある。

laughunderthesun.hatenablog.com

 

 何かが見つかるのは怖いが、早期発見に越したことはないだろう。若干不安を感じつつ、新宿の健診センターに向かう。

 

毎年の検査では、身長体重体脂肪血圧などの基礎データから、視力聴力などの衰えが無いか、血液検査に心電図、肺レントゲン、バリウムでの胃の検査、尿検査便潜血検査など、結構ちゃんと検診してくれる。流れ作業でやられるので、全部やっても1時間弱で完了する。バリウムも10年以上飲んでいるので手慣れたものである。上下左右に傾く台の上でゲップを我慢しつつ医師の指示でゴロゴロと転がるという貴重な体験もできる。

 

今回の人間ドックでは、上記に加えて肝臓、胆のう、すい臓、腎臓などの超音波検査が行われた。硬めの診察台に横になるように言われ、お腹と下腹部が見えるようにシャツとパンツをずらされ、マスクでより美人度を増した女医さんがジェルをヌリヌリしてエコーの器具をぐりぐりと当てて診察してくれる。おお、なんだか血圧が上がりそうなシチュエーションではないか。

そして最後に医師による簡単な解説、質疑応答。普段の健診では検査結果が出るのは三週間後なのだが、今回は最後の医師との面談で結果も教えてくれた。そんなに早く出るんですね。

人間ドックというからには、MRIやらなにやらいろんな精密検査があるのかと期待していたが、プラスされたのはエコーと医師の面談だけだったので少し残念である。

 

医師との面談では、視力以外はほぼ全てがA評価で、全く問題なく健康そのものですねと太鼓判をもらえた。

むしろ、この若さでこんなに健康なのに何で人間ドックを受診したんですか?と言わんばかりの態度であった。推奨したのはそちらであろう。少しだけ納得いかないような、誇らしいような変な気分である。

 

 

何も無かったのは嬉しい限りだが、なんとなく不健康で退廃的なことへの厨二病的な憧れもあり、不健康自慢をしてみたい気持ちもある。

 

世の中のおじさんたちは、血圧がとか尿酸値がとか血糖値がとか嬉しそうに言いながらビールをガブガブ飲んでタバコをスパスパ吸っていたりする。なんだか少し羨ましいではないか。

 

健康であるにこしたことはないし、いざ自分が不健康になると、ひいひい苦しむのであるが、健康だということが証明されるとそんなことを考えたりもする。

 

そんなバカなことを考えてもしょうがないので、今の健康に感謝しつつ、適度な運動と健康的な食事を続けていくのが大事なんだろな。

 

自分で自分の健康をある程度コントロールできているのは喜ばしいことなので、今後も頑張っていきましょう。より的確にコントロールするため、今度は遺伝子検査でもやってみようかな。