太陽の下で笑う。

うまいものはうまい。

ピアノが家にやってくる。

以前、娘のピアノをどうするかという話を書いた。

 

laughunderthesun.hatenablog.com

 

3歳の娘が、6月からピアノの個人レッスンに通い始めた。奥さんも仕事でピアノを練習する必要もあるため、早々にピアノを購入したいという機運が(主に奥さんの中で)高まっていた。しばらくレンタルにするか、電子ピアノか中古ピアノを購入するか、大きな買い物だけに結構悩ましい。

 

それが、今月頭にに隣町の中古ピアノ店に行って店長さんといろいろと相談させていただいたところ、とんとん拍子に話が進んで、九州の実家のピアノを横浜まで運んで、整備して使おうという形に落ち着いた。

 

 

7月2日の日曜日。

隣町にピアノの修理や販売を行っている店舗があったので、とりあえず情報収集とイメージを湧かせるために見学させてもらうことに。全国に支店をもつ中古ピアノの専門店で、店内にはピカピカに整備された中古ピアノが30台くらい並んでいる。

 

50代くらいの店長さんにいろいろと話を聞いてみる。

・ピアノは40年50年前のものでも、ちゃんと整備すれば長く使える。人間の寿命と同じくらい、だいたい70~80年くらいは使える。
・自社で工房を持っているので、消耗品の交換や、金属部品の磨きなどもすべて対応している。どのメーカーでも基本的な設計は数百年変わっていないので、消滅したメーカーのピアノでも大丈夫。
・昔のピアノのほうが木材やフェルトなどは良いものを使っているケースが多く、古さを気にしなければ日常で弾く分には問題ない。
・中古ピアノの相場としては、アップライトピアノで20~60万円くらい。年式やメーカーによって様々。

 

実際に50年前のピアノの内部を見せてもらいながら説明を受けたのだが、店長さんの長年の知識と経験に裏打ちされた説明は非常にわかりやすいし納得できる。物腰も柔らかで、売りたいというよりは、ピアノを長く大切に使ってほしいという愛情のようなものを感じてちょっと感動してしまった。

 

店長さんに、実は僕の実家に母親が昔使っていたピアノがあるんですけど・・・と相談してみると、状態にもよりますが、ちゃんと整備して長く使うことはできると思いますよ、とのこと。型番や年式、調律の状況などを電話でいただければアドバイスしますよとありがたいご提案をいただく。

 

早速その日の夜、ビデオ通話で実家の母に連絡する。

今年の正月に帰省した際に、もし娘のAがピアノを弾くのなら実家のピアノを送ってあげるので貰ってくれと言われていたのだ。母も非常に乗り気で、型番などを調べてLINEで送ってもらった。

 

昭和57年(1982年)製。僕が昭和59年生まれなので僕より少し年上。うちの両親が結婚した翌年に購入したらしい。歴史を感じる・・・。

 

ディアパソン(当時はデアパソン)というメーカーは今は存在しておらず、カワイ楽器に買収されて、現在はカワイの国産ピアノの1ブランドとして名前だけが残っているらしい。母曰く、古いけど造りはしっかりしており、音は良いよとのこと。調律については2015年に懇意にしていた調律師がご高齢で廃業してしまうまでは続けていたらしい。

 

店長さん電話して母から聞いた内容を伝えると、ディアパソンであればうちでも何度も整備した実績もあるし、信頼できるメーカーなのでおそらく整備で大丈夫だと思いますよ、とのこと。詳細は工房に運び込んでから調べるが、整備費もそこまで高額にはならないのでは?とのことだった。

 

よし。そうなればこの店長さんにすべてお任せしよう。

 

運送業者を手配してもらい、今週末に実家から搬出することに。その後、横浜の工房に到着して点検と整備、調律をしてからうちのマンションに搬入するという流れで固まった。

 

信頼できる店長さんに相談できたことで、とんとん拍子に話が進んでいる。僕としては最初はそんなすぐにピアノを手に入れなくても良いのでは?と及び腰だったが、動き出してみるとなんだかワクワクしている。僕もピアノの練習を始めてみようか。

 

そんな感じで、実家のピアノが家にやってくることになった。楽しみだ。